【レンタカーVS自家用車】車持ちですが「休日しか」乗りません。手放してレンタカーにしたほうがいいでしょうか?
配信日: 2024.03.15 更新日: 2024.10.10
この記事では、実際にかかるコストを計算して、どちらがお得になるのかを比較していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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レンタカーを借りた場合
レンタカーの大きなメリットは、多額の初期費用や固定費用がかからない点です。週末ごとのレンタル料金は、地域や車種によっても異なりますが、今回は、ニッポンレンタカーサービス株式会社のホンダフィットの基本料金を基に計算していきます。
24時間レンタルした場合は、8910円かかります。毎週末借りたと想定して計算すると、7万1280円になります。あくまでも基本料金のみでの計算ですので、このほかにオプション料金を支払う場合もあります。
週末にレンタカーを借りる場合、土曜日の夜に近隣の時間貸し駐車場を利用することを想定します。地域や時間貸し駐車場の料金設定により異なりますが、東京都内の場合で、1日あたりの相場は約3000円です。
毎週レンタカーを利用すると、時間貸し駐車場を月に4回利用することになりますので、駐車場代は約1万2000円になります。駐車場代を1万2000円と仮定すると、先ほどのレンタカー料金と合わせて、8万3280円が月々にかかります。
自家用車の1ヶ月分の維持費
自家用車のコストは、購入費用のほかに、維持費が含まれます。
購入費用は、新車のフィットで165万5500円(FF車の場合)です。10年乗ったと仮定すると、1ヶ月あたり約1万3796円となります。
維持費には、保険料、駐車場代、税金、車検(自動車検査登録制度)などがかかります。比較するために、前述の新車のホンダフィットの維持費を計算してみましょう。
保険料については、等級や年齢などのさまざまな条件によって異なります。今回は20等級、年齢が30歳以上、免許証の色がゴールド、年間予想走行距離が3000キロメートル未満と仮定します。保険料の目安は年間2万5000円ほどとなり、1ヶ月あたり約2100円です。
また駐車場は、毎週末使えるように、近場の月極駐車場を借りることを想定します。地域によって変動はありますが、東京都内の場合は、2万~4万円程度が相場のようです。
ここでは、月極駐車場代を3万円と仮定します。税金は「自動車税」「環境性能割」「自動車重量税」の3つがかかります。それぞれの金額と1ヶ月あたりの費用は、表1の通りです。
表1
税金 | 金額 | 1ヶ月あたりの費用 |
---|---|---|
自動車税 | 3万500円 1年ごとに発生 |
約2542円 |
環境性能割 | 4万1400円 購入時に発生 |
345円 ※10年乗車した場合 |
自動車重量税 | 3万6900円 購入時・車検時に発生 |
約308円 ※10年乗車した場合 |
※筆者作成
なお、車検時に発生する自動車重量税は車検費用に含まれるため、ここでは購入時のみの分を計算しています。表1から、1ヶ月あたりの税金は約3195円です。
また車検は、新車の場合は3年に一度、それ以降は2年に一度行います。受ける業者によって料金は異なりますが、一般的に11万円前後かかるといわれています。今回は2年に1回の車検として計算し、1ヶ月分に換算した場合は約4583円です。
合計すると、自家用車の1ヶ月あたりのコストは約5万3674円かかることが分かります。
どちらがお得?
週末のみに車を必要とする場合は、レンタカーでは約8万3280円、自家用車では約5万3674円のコストがかかります。自家用車のほうがコストをおさえられることが分かりました。自家用車の場合は、初期費用は大きくかかりますが、長期的に見ると、コストはおさえられる傾向にあるといえます。
ただし今回は、自家用車を10年間使用する想定で計算しています。購入する車や乗る期間によって、どちらがお得かは異なる可能性がある点に注意が必要です。
週末のみ使用する場合は自家用車がお得!
週末のみに車を利用する場合は、自家用車を使用するほうがお得であることが分かりました。毎週末に車を使用する必要があるようであれば、初期費用が大きくかかるものの、長期的に見て、自家用車を購入して使用するとよいでしょう。
ただし、購入する車や使用する期間によって、1ヶ月あたりのコストが異なります。今回紹介したケースはあくまでも一例ですので、ご自身の場合にかかるコストを計算して、お得になるほうを選んでみてください。
出典
ニッポンレンタカーサービス株式会社 軽・乗用車 乗用車 S-Sクラス 基本料金・車種詳細 フィット
本田技研工業株式会社 FIT タイプ・価格 タイプ一覧 BASIC
東京都主税局 税金の種類 自動車税種別割
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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