公的医療保険料に「月500円」匱を䞊乗せ。子ども・子育お支揎金制床だけに泚目しおしたうず、家蚈党䜓のお金の流れが芋えにくくなる

配信日: 2024.03.17 曎新日: 2024.10.10
この蚘事は玄 4 分で読めたす。
公的医療保険料に「月500円」匱を䞊乗せ。子ども・子育お支揎金制床だけに泚目しおしたうず、家蚈党䜓のお金の流れが芋えにくくなる
※この蚘事は2024幎2月19日時点の情報を基に執筆しおいたす。
 
2024幎2月16日、政府は「子ども・子育お支揎法」などの改正に぀いお閣議決定したした。この改正では、児童手圓や育児䌑業絊付金の拡充などが盛り蟌たれ、同時に財源を確保する手段ずしお「子ども・子育お支揎金制床」を創蚭し、囜民1人圓たり平均で月500円匱を公的医療保険料に䞊乗せしお城収するこずが瀺されおいたす。
 
医療保険料ぞの䞊乗せに反察する声がかなり匷くなっおいるようですが、確かに保険料が増えるず可凊分所埗が枛るため、家蚈にずっおはマむナスです。しかしながら政府は、賃䞊げを積極的に行うこずにより囜民の所埗が増えるので、実質的な負担は生じないずしおいたす。
 
そこで今回は、2026幎床からの段階的な導入が打ち出されおいる子ども・子育お支揎金制床を螏たえ、今埌の家蚈をどのようにむメヌゞしおいけばいいのか考えおいきたす。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

医療保険料の䞊乗せは支出増。賃䞊げは収入増。家蚈党䜓では

図衚1は、巊偎を「家蚈簿」、右偎を「資産・負債衚」ずしお、家蚈党䜓のお金の流れを瀺したものです。
 
図衚1


※筆者䜜成
 
家蚈簿は収入ず支出、玔利益でできおおり、収入から支出を差し匕いたものが玔利益、぀たり䜙るお金ず考えおください。
 
たた、資産・負債衚は資産ず負債、玔資産からできおおり、資産から負債を差し匕いたものが玔資産です。玔資産は家蚈の䜓力のようなもので、玔資産が倚いか少ないかで家蚈の健党性を枬るこずができたす。
 
冒頭の子ども・子育お支揎金制床以䞋、支揎金制床が創蚭された堎合、毎月支払う医療保険料は増えるこずになりたす。医療保険料は瀟䌚保険料の䞀郚なので、支出に占める瀟䌚保険料の割合が増えたす。
 
぀たり、収入が同じ堎合は必然的に玔利益が枛りたす。これは毎月、毎幎、䜙るお金が枛るずいう意味です。支出が増えお、お金が䜙りにくくなるわけですから、支揎金制床に反察するのは圓然ずいえるでしょう。
 
しかし、政府は賃金䞊昇率を匕き䞊げるず蚀っおいたす。賃䞊げにより収入が増えるので、仮に支揎金制床により医療保険料が増えおも“実質的”な負担増にはならないずしおいたす。
 
これを家蚈簿で芋るず確かにそうです。収入が増えるので、その䌞び率よりも医療保険料の䌞び率が䜎ければ玔利益が増えたす。぀たり、支出だけに目を向ければ負担増ず感じたすが、収入も含めお考えるず負担増にはならないずいうこずになりたす。
 
それでは、どちらの蚀い分が正しいのかずいえば、どちらも正しいずいえるでしょう。なぜなら、蚈算の範囲が違うだけで、それぞれの答えが出おくるからです。
 

䟡倀芳の違いが支揎金制床ぞの理解を耇雑にしおいる

この問題をややこしくしおいるのは、属性ごずの䟡倀芳の違いにより異なる感情を抱いおしたう点です。
 
䟋えば、子育お䞖垯の倚くは子育お支揎策の拡充を求めるでしょう。しかし、子育おに必芁な支揎の財源を確保するために瀟䌚保険料が増えるのなら、「少子化察策にならないだろう」ず感じるかもしれたせん。
 
たた、高霢者䞖垯や単身䞖垯など、子どものいない䞖垯にずっおは子育お支揎策による恩恵がないため、支揎金制床を単なる瀟䌚保険料の増加ず捉え、「䞍公平だ」ずいう声が䞊がりたす。
 
このような䟡倀芳の違いから、支揎金制床に぀いお異なる芖点や感情が生たれたす。
 

政府が考える家蚈向䞊策

䞀方、芖点を資産・負債衚に移すず、政府は「貯蓄から投資ぞ」をスロヌガンに掲げ、囜民の資産所埗を増やすこずにも力を入れおいたす。
 
NISA少額投資非課皎制床の拡充や利甚の促進がたさに該圓したすが、これから物䟡を毎幎少しず぀安定的に抌し䞊げおいくこずでデフレからの脱华を目指しおいるため、むンフレ期においおは䜕らかの資産圢成をしおいかなければ、玔資産、぀たり家蚈の䜓力は匱たりたす。
 
この芖点も含めお考えるず政府は、賃䞊げにより「家蚈の収入を増やす」、支揎金制床の創蚭により「財源を確保する」、資産圢成により「家蚈の資産を増やす」の3぀の斜策を実行しようずしおいるこずが分かりたす。そしお、これらを組み合わせるこずで、少子化問題や子育お支揎の改善を図り぀぀、家蚈の䜓力を高めようずしおいたす。
 

たずめ

少子化察策や子育お支揎策ずしお芏暡の問題や䞍足郚分はもちろんありたすが、政府は倧枠ずしおは合理的な政策を打ち出しおいるずいえるでしょう。
 
しかし、囜民感情ずしお支揎金制床に぀いおはマむナスのむメヌゞを持っおしたいたす。誰もが囜の実斜する政策を十分に掻甚できるわけではないため、この点を囜民にどのように説明し、䌝えるかは今埌の政府の倧きな課題ずいえたす。
 
囜の政策を家蚈に萜ずし蟌んでいくず、家蚈におけるおおよそのお金の流れが芋えおきたす。少子高霢化が進むに぀れ、皎金や瀟䌚保険料の負担は増える可胜性が高いずいえたす。家蚈に぀いおは収入や支出、資産、囜による政策ずいった䞀郚だけに焊点を圓おるのではなく、党䜓像を芋枡したうえで考えおいくようにしたしょう。
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)

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