更新日: 2024.10.10 働き方

「やりたい仕事が見つかるまではフリーターやる」という大卒間近の息子。 「就職浪人」させた方が長期的なコスパはよいでしょうか…。

「やりたい仕事が見つかるまではフリーターやる」という大卒間近の息子。 「就職浪人」させた方が長期的なコスパはよいでしょうか…。
働き方が多様化する現代は条件だけにこだわらず「自分に合う仕事を探したい」と考える人もいるでしょう。もし大学卒業間近の子どもが新卒で就職せず、やりたいことを探すため「フリーターになる」という場合、親として応援すべきか就職浪人を提案すべきか、判断に悩む人もいるかもしれません。
 
そこで、この記事では就職浪人の概要やメリット・デメリット、フリーターと就職浪人どちらにすべきかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも就職浪人とは?

就職浪人とは、一般的に大学卒業前に就職先が決定せず、卒業後に就職活動を続ける状態や人をいいます。在学中に就職活動をしたものの内定が出なかったケースをはじめ、内定が出ていても辞退したケース、卒業後初めて就職活動を始めるケースなども含まれます。
 

就職浪人のメリット・デメリット

子どもがフリーターになることを希望していると、親は「いっそ就職浪人をさせるべきか」と悩む人もいるかもしれません。しかし、就職浪人にはメリットとデメリットの両方があります。ここでは、その詳細を見ていきましょう。
 

就職浪人のメリット

就職浪人は「就職活動の時間を十分に確保できる」ことが最大のメリットです。就職浪人は大学に通う必要もなく、アルバイトなどもしていなければ、十分な時間を就職活動にあてられます。時間を有効活用し、効率的に就職を目指せるでしょう。
 
また、時間に余裕ができることも多く、自分を見つめ直すきっかけを作れます。将来のビジョンや就職の目的など、じっくりと落ち着いて自身のキャリアを考えられます。
 

就職浪人のデメリット

企業によっては新卒として就職しなかったことや、就職浪人をしていることをマイナスに捉えるケースがあります。採用面接では就職浪人になった理由を自らの口できちんと説明できるようにする必要があるでしょう。
 
また、就職浪人をしている期間中は時間があり、堕落した生活を送ってしまう可能性もあります。就職のために資格取得を目指して勉強するなど、時間の使い方が重要になるでしょう。
 

就職浪人とフリーターどちらにすべき?

もし大学卒業までに就職先が決まっていない場合、就職浪人とフリーターどちらを選択すべきでしょうか。目的によってもどちらの選択が適しているかは異なり、コスパの観点からも一概にどちらがよいとは言い切れません。
 
たとえば、やりたい仕事探しを重視するのであれば子どもの意見を尊重し、フリーターとしてさまざまな経験を積むことも一案です。働く中で仕事と自身の相性を確認できるでしょう。また、アルバイトとして働くことで経験だけではなく、収入も得られます。
 
一方、就職を第一に考えるのであれば、時間に融通がききやすい就職浪人の道を選ぶ手もあるでしょう。条件の良い求人には応募者が殺到することも少なくありません。フリーターとして働いていると求人を見る時間が減りせっかくのチャンスを逃したり、仕事の日程と合わず思うように面接日程が組めなかったりする可能性があります。
 
その点、就職浪人は求人への応募などを速やかに行えます。また、どちらもメリット・デメリットがありますが、子どもの意見に耳を傾けることも大切です。就職は人生において重要なものだからこそ、親子でよく話し合い、納得のいく道を探しましょう。
 

就職浪人とフリーターそれぞれのメリットを踏まえて進む道を決めよう

就職浪人は自由に時間を使いやすく、就職活動に専念しやすいことがメリットです。一方、計画を立てないと怠惰に過ごしてしまうリスクがあります。フリーターは興味のある仕事に挑戦でき、収入を得られることがメリットです。
 
ただし、アルバイトに精を出しすぎると、就職活動に支障が出る原因になり得ます。子どもの意見をきちんと聞き、親子で将来について話し合いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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