更新日: 2024.10.10 家計の見直し
手取りが「22万円」になったOLです。金銭的な余裕ができたので毎日「スタバ」に通っているのですが、ぜいたくすぎるでしょうか…?
そこで今回は、手取り22万円で毎日スターバックスに通った場合の費用を算出し、適切な支出かどうか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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手取り22万円の生活費の内訳
今回の計算では、総務省が定期的に公表している「家計調査結果」から、2022年の賃貸暮らし単身世帯の平均を参照します。同資料によると、1ヶ月における生活費の内訳は表1のとおりです。
表1
支出項目 | 割合(小数点以下第二位は四捨五入) | 手取り22万円の金額 |
---|---|---|
家賃 | 30.5% | 6万7100円 |
食費 | 20.6% | 4万5320円 |
交通費・通信費 | 10.6% | 2万3320円 |
娯楽・嗜好品費 | 10.1% | 2万2220円 |
光熱費 | 6.6% | 1万4520円 |
保険医療費 | 3.7% | 8140円 |
衣服代 | 3.2% | 7040円 |
生活用品費 | 2.5% | 5500円 |
その他 | 12.0% | 2万6400円 |
総務省家計調査より筆者作成
実家暮らしで家賃が発生しない場合は、上記の「家賃」をほかの費用に割り当てられます。なお「その他」の部分に関しては、該当する部分がなければ貯金としてカウントしてもよいでしょう。
コーヒー代は娯楽・嗜好品費
毎日のスターバックス通いが妥当かどうか判断するには、コーヒーをどの費用に割り当てるのかで話が変わります。例えば、毎日の食事のうちどれかをスターバックスで賄っている場合は、分類上「食費」です。しかし、食事ではなく休憩やカフェタイムの利用なら、食事を別で取るため「食費」にはあたりません。
スターバックスでコーヒーを飲むだけなら、「娯楽・嗜好品費」と捉えてよいでしょう。そのため今回の計算では、コーヒーのみを飲んだ場合を想定するため「娯楽・嗜好品費」として計算します。
毎日スタバに通った場合の費用
次に、1ヶ月間スターバックスに通い続けた場合の費用を算出して、手取り22万円にとって妥当かどうかを検証します。30日間毎日スタバに通うケースで計算するのは現実的とはいえないので、月のうち平日の5日間×4週の20日の費用で計算します。
なお、対象のドリンクはスターバックスのメニューから4つをピックアップし、表2のとおり2024年4月時点の価格を参照します。
表2
種類 | 1杯の価格(税込み) | 20日間飲んだ場合の支出 |
---|---|---|
ドリップコーヒー(Short) | 380円 | 7600円 |
トリプルエスプレッソラテ | 550円 | 1万1000円 |
季節のおすすめフラペチーノ | 690円(対象商品によって変動する) | 1万3800円 |
実家暮らしなら十分賄える金額
実家暮らしの場合、「家賃」の金額が自由なお金として使えます。そのため「娯楽費」の2万2220円と6万7100円を合わせて月に8万9320円使える計算です。
上記のメニューで一番高いフラペチーノを20日間飲み続けたとしても1万3800円となりますので、割合はおよそ15%と余裕があるといえるでしょう。
一人暮らしなら生活を圧迫する可能性がある
一人暮らしで家賃を払っている場合、使えるお金は娯楽費の2万2220円となります。そのため、トリプルエスプレッソラテを20日間飲み続けた金額1万1000円で計算すると、およそ50%を占めます。ドリップコーヒーの7600円でも、およそ34%となります。
そのため友人と遊んだり趣味にお金を使ったりすることも考えると、厳しい割合かもしれません。通い続けるには、貯金額か食費のいずれかを減らさなければならないでしょう。手取り22万円で通うことは可能ですが、生活費を圧迫する可能性は高いといえます。
毎日通うならマイボトルを持参しよう
スタバでは、マイボトルの持ち込みでドリンク代が22円引きになるサービスが存在します。毎日通い続けるなら、マイボトルを持ち込めば月々の費用を抑えられるでしょう。見た目も気にするなら、スタバで販売されているタンブラーを使う方法も候補に挙げられます。
出典
総務省統計局
家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表(「民営借家」の項を参考に、割合を算出したもので表を作成)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー