更新日: 2024.05.21 働き方

就職が決まらず仕方なく非正規で働いています。「正社員はメリットしかない!」と思っていたらデメリットもあるよと言われたのですが本当ですか?

就職が決まらず仕方なく非正規で働いています。「正社員はメリットしかない!」と思っていたらデメリットもあるよと言われたのですが本当ですか?
働き方が多様化した現在でも、「働くなら正社員」と考える方は多いでしょう。
 
しかし、非正規雇用と正社員を比較した場合、必ずしも正社員にばかりメリットがあるわけではありません。正社員にもデメリットがあります。働ける時間や仕事に割けるリソース等でどのような働き方が適しているかは異なるため、一概に正社員が良いとはいえません。
 
本記事では、非正規雇用と比較して正社員のメリットとデメリットを紹介します。働き方に悩んでいる方は、本記事を参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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正社員のデメリット3つ

正社員で働き続けるとメリットだけでなく、デメリットもあります。本項では、正社員で働き続ける代表的なデメリットを3つご紹介します。
 
正社員は非正規雇用に比べて安定した収入が得られ、福利厚生が手厚いイメージが強いでしょう。しかし、職場によっては非正規雇用のほうが労働条件が良いように感じられるケースもあります。

 

転勤・異動がある

全国に支社や子会社がある会社は、転勤を命じられるリスクがあります。支社や子会社がない会社でも、正社員は異動を命じられる可能性があります。
 
突然、畑違いの部署や土地勘のない場所に異動や転勤するのは、大きなデメリットです。辞令が出たタイミングによっては、単身赴任しか選択肢がなかったり配偶者のキャリアが中断されたりする可能性もあります。
 
また、異動によって畑違いの部署での勤務になった場合、仕事へのモチベーションが下がり、最終的に退職を選ぶ可能性もあるでしょう。

 

長時間残業や休日出勤が多い職場もある

正社員のほうが責任が重い分、非正規雇用に比べて長時間残業や休日出勤を任されがちです。また、管理職になると残業代も支給されなくなるため、長時間労働しても給与はそのままで、仕事へのモチベーションも下がりがちです。休日出勤も、正社員のみに割り振られる職場もあるでしょう。
 
職場によっては、非正規雇用より正社員の人数が少なく、残業や休日出勤をする従業員が固定されている場合もあります。勤務時間の片寄りは、仕事へのモチベーションを大きく低下させる原因にもなります。

 

非正規雇用に比べて仕事への責任が重い

正社員は非正規雇用に比べて、仕事への責任が重くなる傾向にあります。職場によっては、非正規雇用より若く経験が浅い正社員が重い責任を担う場合もあるでしょう。
 
責任が重いほどプレッシャーを感じやすく、プレッシャーが強くなるとストレスがたまりすぎて心身のバランスを崩す恐れがあります。人によっては、休職を余儀なくされるケースもあるでしょう。

 

非正規雇用と比べた場合の正社員のメリット2つ

正社員のデメリットを踏まえると、非正規雇用は正社員に比べると仕事への責任が少なく、ライフワークバランスを整えやすいメリットがあります。育児や介護をしながら仕事を続けたい場合、非正規雇用のほうがメリットを感じやすいケースもあるでしょう。
 
その一方で、正社員にもメリットはあります。本項では非正規雇用と比べた場合の正社員のメリットを2つ紹介します。

 

社会的な信用がある

非正規雇用に比べて正社員の社会的な信用は高いです。信用が高ければ住宅ローンや車のローンなどの長期ローンが通りやすい、クレジットカードなどを作りやすいといったさまざまなメリットがあります。
 
非正規雇用のほうが年収が高くても、信用が低くローン審査が通らない場合も決して珍しくありません。特に住宅や車など高価な物を購入したい場合は、正社員のほうが有利です

 

社会保険や福利厚生が充実している

正社員のほうが社会保険や福利厚生が充実しているのもメリットです。例えば、正社員ならば万が一働けなくなってもすぐに失業保険等を受けやすい職場もあります。
 
また、家族手当をはじめとする福利厚生も正社員のほうが手厚い職場は多いでしょう。できるだけ病気やケガをした場合に発生するリスクに関する備えをしておきたい場合は、正社員のほうがおすすめです。

 

メリット・デメリットを把握して働き方を選ぼう

非正規雇用と正社員では、それぞれメリット・デメリットがあります。ライフワークバランスや仕事に割けるリソースなどによって非正規社員のほうがメリットを強く感じられる方もいれば、正社員が適している方もいます。
 
どちらのほうがメリットが大きいと一概に決めつけず、柔軟に対応しましょう。近年は非正規雇用から正規雇用への道も開かれてきています。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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