更新日: 2024.05.23 その他家計

「節約のため!」と夜7時まで電気をつけない祖母。本当に節約になっているの?毎日1時間早くつけたら「電気代」はどれほど高くなる?

「節約のため!」と夜7時まで電気をつけない祖母。本当に節約になっているの?毎日1時間早くつけたら「電気代」はどれほど高くなる?
度重なる電気代高騰を受け、節電に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、節電するとどのくらい電気代をおさえられるのか、知らない方もいるかもしれません。
 
そこで今回は、白熱電球およびLEDを1時間利用した場合の電気代がどのくらいなのかを解説します。効果的に電気代を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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白熱電球を1時間利用した場合の電気代

まずは、60形の白熱電球を利用した場合の電気代を見てみましょう。一般的に60形の白熱電球における消費電力は、50〜60ワットほどです。今回は57ワットの白熱電球を使用したと仮定して計算します。
 
1時間使用した場合の電気代はおよそ1.7円です。
※東京電力エナジーパートナー株式会社の「料金単価表 定額電灯 従量電灯B」を基に、電気代単価は約30円/キロワワットアワーとして計算
 
いつもより1時間早く電気をつけた場合、1日に1.7円、ひと月(30日と仮定)で51円ほど電気代が上がる計算となります。白熱電球が一つで月51円ですから、複数の電気を同時につけるとなるとその分電気代は高くなるでしょう。
 

LED電球を1時間利用した場合の電気代

次に、60形のLED電球を利用した場合の電気代を見てみましょう。
 
60形のLED電球における消費電力は、7.3〜7.8ワットほどです。今回は7.3ワットのLED電球を使用したと仮定して計算します。1時間使用した場合の電気代はおよそ0.2円です。こちらも同様にいつもより1時間早く電気をつけた場合、1日に0.2円、ひと月で6円ほど電気代が上がる計算となります。
 

電気代の節約には白熱電球よりもLED電球がお得

今回のケースのように、電球の使用時間を短くするだけでも電気代の節約には効果があります。前述した電気代を見て分かる通り、白熱電球に比べてLED電球のほうが電気代を安くおさえられます。白熱電球を使用している方は、LED電球に切り替えることでより電気代を節約できるでしょう。
 
LED電球の価格は、1球で3000〜4000円台ほどです。白熱電球は数百円で購入できることから、初期費用が高くなります。
 
ただし白熱電球の寿命が1000時間なのに対して、LED電球は4万時間といわれています。白熱電球のおよそ40倍長持ちするため、交換頻度を減らせるだけでなく、結果的に購入費用を安くできるでしょう。4万時間使えるLED電球の寿命が切れるまで、白熱電球は40個必要です。1球200円の白熱電球を40個買うと約8000円が必要です。
 
LED電球が4000円で購入したとしても4000円の節約、さらに電気代も安くおさえられるため、それ以上の節約が期待できるといえるでしょう。
 

1時間あたりの電気代は白熱電球が1.7円、LED電球が0.2円

1時間あたりの電気代は、白熱電球が約1.7円、LED電球だと約0.2円であると分かりました。ひと月当たりに換算すると、白熱電球が51円、LED電球が6円ほどの電気代を節約できる可能性があります。
 
今回のケースのように、電球の使用時間を短くするとその分電気代を節約できるといえます。さらに白熱電球からLED電球に変えると、今回の算出結果の場合、月に45円ほど電気代の差が生じます。月々の電気代を安くおさえたい方は、LED電球の使用を検討してみましょう。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表 定額電灯 従量電灯B
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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