更新日: 2024.10.10 働き方
パート勤務なので昼間、PTA活動に行くと給与が減ってしまいます。何の補償も受けられないのでしょうか?
本記事では、PTA活動に参加した場合の減収ぶんは補償されるのかどうかや、PTA活動と仕事を両立するコツ、両立が難しいときの対処法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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PTA活動への参加は基本的には無償
PTA活動は、基本的には無償で行うものです。PTA活動に参加するために仕事を休んで収入が減った場合も、補償を受けるのは難しいでしょう。
PTA活動は、PTA会費を原資として実施されます。全国PTA連絡協議会がPTA会費の主な用途の具体例として示しているのは、次のようなものです。
・PTA総会、講演会、研修会、懇親会、美化作業などの活動の経費
・広報紙発行の経費
・PTA運営に関する事務費、通信費、交通費、保険料など
・備品や備品の保守管理費など
・卒業記念品や運動会参加賞など
・会員への見舞金、慶弔費
PTA会費はPTAの運営と活動のために使われるお金であり、会員や役員個人のために大きなお金を割くことは難しいのです。学校によっては、PTA役員に少額の慰労金や交通費などの実費支給を行っているケースもありますが、日給を補てんするほどの金額ではないのが一般的です。
パートとPTA活動を上手に両立するコツは?
多くの学校で、どの家庭も平等にPTA活動に携わることがルールとなっており、正社員でもパートであっても、仕事を理由に役員になるのを断ることは認められないケースがほとんどです。そのため、在学中の1年、2年のことと割り切って、パートとPTAを両立する工夫をするしかありません。
パートとPTAを上手に両立するには、活動回数が少ない係を選ぶのがコツです。召集の機会が少なければ、仕事への影響を最小限におさえられます。また、活動の時期やタイミングが毎年固定されているなど、事前にシフトの調整を図りやすい係も仕事との両立がしやすいでしょう。
また、活動内容のなかでも、プリントを作成する、広報の原稿を作る、外部業者との連絡係をするなど、仕事で集まりへの出席が少なくても活動に貢献できる役目を引き受けるのも手です。
仕事を理由に活動を欠席してばかりでは、ほかの役員からの反感を買う恐れがありますが、面倒な裏方作業を買って出れば、周りの人と持ちつ持たれつの円滑な関係を築けるのではないでしょうか。
PTAへの加入は任意であることも知っておこう
「小学校に入学したらPTAに加入するもの」というイメージが強いですが、PTAは本来入退会自由の組織です。PTA活動への参加によって生活に大きな影響が出る場合は、退会を検討してみるのもひとつの対処法でしょう。
「PTAに加入しないと子どもがイベントに参加できなかったり、記念品をもらえなかったりして悲しい思いをするのでは?」と心配になるかもしれませんが、昨今では、PTAは未加入の保護者の子どもにも不利益を被らせないように活動するのが適切であるという考え方が広がっています。
親がPTAを退会しても、子どもが影響を受けることはないのが健全な組織のあり方であり、仮に不利益を被ったとしたら、未加入であることに負い目を感じず、堂々と抗議してもよいのです。
PTA活動と収入面との折り合いを付ける方法を探そう
PTAに加入すると、PTA活動への参加はほぼ免れません。それによってパートを休まなければならなくなっても、収入の補償を受けるのは難しいでしょう。
PTA活動とパートを両立するコツは、シフトの調整がしやすい係を選ぶ、在宅の時間に出きる仕事を請け負うなど、活動に貢献できて収入への影響も最低限におさえることです。
どうしても両立が難しい場合は退会も選択肢になりますが、まずは収入面や職場への心証と、PTA活動を上手に両立する方法を模索してみましょう。
出典
一般社団法人 全国PTA連絡協議会 PTA会費の適切な使途とは
一般社団法人 全国PTA連絡協議会 PTA任意加入 未加入者への対応
一般社団法人 東京都PTA協議会 PTA入退会のあり方
横須賀市PTA協議会 やりがちだけどやってはいけないこと
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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