更新日: 2024.10.10 その他家計
エアコンを切り忘れて出社してしまいました。1日でどれだけの損失でしょうか?
本記事では、エアコンを切り忘れてしまったときに1日にどのくらいの電気代がかかっているかを計算するとともに、エアコンの電気代を節約するコツを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンを切り忘れてしまったときの電気代
エアコンを切り忘れて出社してしまったとき、つけっぱなしにしていた時間でどのくらいの電気代がかかってしまうのかを紹介します。勤務時間を9~18時の9時間、通勤時間を片道1時間と仮定して、11時間つけっぱなしにしてしまったときの電気代を計算します。
電力料金は地域によって変動しますが、今回は公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している目安単価「31円/kWh」を採用します。また今回の計算に使用するエアコンは、パナソニックのエオリア スタンダードモデル Jシリーズの8畳タイプです。
冷房を11時間入れっぱなしにした場合
冷房使用時の消費電力は、135~740Wです。
0.135kW×31円/kWh×11時間=約46円/日
0.740kW×31円/kWh×11時間=約252円/日
冷房を入れっぱなしで出社すると、約46~252円の電気代が発生します。1ヶ月続けると1380~7560円の電気代がかかります。通常の電気代に5000円以上上乗せされる可能性があるため、消し忘れには注意しましょう。
暖房を11時間入れっぱなしにした場合
暖房使用時の消費電力は、125~1280Wです。
0.125kW×31円/kWh×11時間=約43円/日
1.280kW×31円/kWh×11時間=約436円/日
暖房を入れっぱなしにすると、11時間で約43~436円の電気代が発生します。冷房よりも費用に幅がありますが、エアコンをつけるタイミングの室温と設定温度の差が大きいほど指定の室温に到達させるまでの電力消費が大きくなると考えられます。
つけっぱなしが節約になるといわれる理由
「エアコンはつけっぱなしにした方が節約になる」という話を耳にしたことがある人もいるでしょう。この話の根拠は、エアコンが最も電力を消費するのは現在の室温と設定温度の差が大きいからだといわれています。
節約のためにエアコンをこまめに消して、暑くなったら・寒くなったらまたつけるという使い方を繰り返していると、電力消費が通常よりも大きくなってしまう可能性があります。
エアコンをつけっぱなしにすると、電力を消費する時間は長くなりますが、消費電力の急激な上昇はありません。そのため、長時間つけっぱなしにすると消費電力は大きくなってしまいますが、数十分ほどの短時間の外出では、エアコンをつけたままの方が電気代の節約につながる可能性があるでしょう。
エアコン代の節約方法
次に、普段の生活でできるエアコンの電気代を節約する方法を紹介します。うっかりつけっぱなしにしてしまう日があっても、普段から節約を意識していれば電気代を抑えられるでしょう。
2週間に1回フィルターを掃除する
エアコンのフィルターは、2週間に1回掃除しましょう。エアコンが部屋の中の熱を効率よく運び出すためには、室内機の熱交換器の働きが重要です。熱交換器の空気の通り道がほこりやごみでふさがってしまうと、熱交換の効率が損なわれて消費電力が大きくなってしまいます。
そこで消費電力を抑えるためには定期的にフィルターを掃除して、空気の通り道を作っておきましょう。フィルターのごみは、水洗いか掃除機で取れます。
室外機の前に物を置かない
室外機は室内の熱を外に逃がす役割があるため、空気を排出する部分を物でふさがないよう注意しましょう。空気の通り道がふさがってしまうと、放出した空気をまた取り込んでしまい、冷却効率が低下するといわれています。
そのため室外機の周りには物を置かず、風通しのよい環境を作っておけば消費電力を抑えられるでしょう。
エアコンの切り忘れに注意して節約しよう
エアコンを切り忘れてしまうと、夏場では1日約46~252円、冬場では1日約43~436円の電気代を無駄にしてしまいます。タイマーをかけておくといった工夫を取り入れておけば、切り忘れを防げるでしょう。また普段からエアコン代の節約のコツを実践していれば、1ヶ月の電気代を抑えられるため、今回紹介したポイントを意識してみてください。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー