更新日: 2024.06.06 その他家計

トイレの「大」と「小」1回あたりの水道代はそれぞれいくら?

トイレの「大」と「小」1回あたりの水道代はそれぞれいくら?
トイレを流すときに「大」「小」のレバーやボタンがありますが、人によって使い方が異なる場合もあるようです。「大」「小」では使用する水量が異なるため、上手に使い分けることで節水や水道代の節約につながります。
 
そこで今回は、トイレを流すときの1回あたりの水道代を計算してみました。節水のために「小」だけを使う方もいらっしゃるようですが、それぞれの目的や使い分ける方法についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
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「節水型」と「従来型」でこんなにも違う!? 「大」「小」1回あたりの水道代を比較

トイレには「大」と「小」のレバーまたはボタンがありますが、それぞれで使用する水量は異なります。またトイレには節水型と従来型があり、水量の違いから水道代にも差が出る点に注意が必要です。
 
ここでは、節水型と従来型に分けて、「大」「小」1回あたりの水道代をご紹介します。
 

節水型トイレの「大」「小」1回あたりの水道代

近年では、省エネの観点から少しの水量でしっかりと洗い流すことのできる節水型トイレが誕生しています。メーカーや製品にもよりますが、洗浄水量は「大」で3.8~4.8リットル、「小」で3.0~3.4リットルほどのようです。
 
東京都水道局が目安としている、1リットルあたりの単価0.24円を基に、1回あたりの水道代を計算すると以下の通りです。
 

・大(3.8~4.8リットル):0.912円~1.152円
・小(3.0~3.6リットル):0.72円~0.864円

 

従来型トイレの「大」「小」1回あたりの水道代

従来型トイレの場合、洗浄で使用する水量は多く、「大」で8リットル、「小」で6リットルほどのようです。この場合の1回あたりの水道代は以下の通りです。
 

・大(8リットル):1.92円
・小(6リットル):1.44円

 
何十年も前の古いトイレを使っている場合は、大小共通で13リットルほどの水量が必要なものもあります。この場合の水道代は3.12円で、節水型と比較すると3倍以上にもなることが分かります。
 

間違った節水に注意! 「大」「小」を使い分ける方法

基本的に「大」は大便用洗浄、「小」は小便用洗浄で、大便をしたときは「大」で流し、小便をしたら「小」で流すことが正しい使い分け方です。
 
しかし中には、節水のために「小」だけを使う人もいるようです。節水や水道代の節約の観点から効果があるように見えますが、間違った使い方でトラブルになる場合もあります。
 
例えば大便時に「小」を使うと、十分な水量がないため便器が詰まってしまう可能性があります。小便時でも、トイレットペーパーを一緒に流す場合は、量によって便器や排水管内で詰まるおそれがあるため注意が必要です。
 
小便時では、使用したトイレットペーパーの量で「大」「小」を使い分けられます。目安としては、トイレットペーパーの使用量が約2メートル以下の場合は「小」、それ以上の場合は「大」を使います。
 
大便時でも、便器が詰まらないように、トイレットペーパーは5メートルを超えないようにしましょう。またトイレットペーパーの紙質によっては、便器が詰まりやすくなる点にも注意が必要です。
 

1回あたりの水道代は「大」0.912円~1.92円、「小」0.72円~1.44円

トイレを流す際の1回あたりの水道代は、「大」0.912円~1.92円、「小」0.72円~1.44円ほどです。
 
メーカーや製品によって洗浄に必要な水量は異なるため、確認するといいでしょう。基本的に「大」は大便用洗浄、「小」は小便用洗浄ですから、便器や排水管の詰まりを防止するためにも、正しく使い分けるようにしましょう。
 
古いトイレの場合は、洗浄水量が最新の節水型の数倍になることもあるため、トイレの買い替えを検討されるタイミングでは節水機能にも着目してみるといいかもしれません。
 

出典

東京都水道局 よくある質問 節水について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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