更新日: 2024.06.15 働き方

20年間「専業主婦」をやってきました。老後資金を蓄えるため「正社員」で働きたいのですが難しいでしょうか?

20年間「専業主婦」をやってきました。老後資金を蓄えるため「正社員」で働きたいのですが難しいでしょうか?
少子高齢化で年金についてさまざまなあり方が問われるなか、老後の生活費用捻出に向けて、個人で取り組みを行う方が多くみられます。
 
年金が潤沢にもらえるか分からないことから、子育てが一段落してから、老後の資金づくりのために働き始める方もいるでしょう。
 
しかし、これまで専業主婦として家庭のことを中心に担っていた方が、正社員で働くとなると不安がつきまといます。
 
今回は、専業主婦から正社員を目指せるかどうかということや、働く際のポイントについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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専業主婦から正社員は目指せる

結論からいうと、これまで専業主婦として家庭のことを担っていた方でも正社員として活躍するチャンスはあります。
 
しかし、求人や業界・業種の見極めを行わなければ、就職まで想定よりも時間を要してしまう可能性があるでしょう。ここでは、これから正社員を目指す方向けに求人を探すコツを紹介します。
 

人材不足の求人が狙い目

人気が高い業界の求人は、未経験者よりも経験者が優遇されがちです。そのため、正社員経験がない、もしくは少ない場合には、人材不足の求人が狙い目となります。
 
人材が足りていない業界に注目することで、早めの内定を勝ち取れるかもしれません。
 
また、新規事業立ち上げの求人も狙い目です。
 
人気が高い業界であっても、新規事業立ち上げや、事業拡大のための求人であれば、採用の可能性が高まります。1人や2人など少人数の求人だけでなく、大人数の募集をしている求人をチェックしてみましょう。
 

働く前にマネープランを明確にしよう

正社員として働く前に「自分がどれくらい稼ぎたいか」「老後どれくらい資産を確保しておきたいか」というマネープランも明確にしましょう。
 
たとえば、「ねんきん定期便」を確認し、将来の年金額を把握した上で、毎月いくら必要でいくら不足しているのか、その不足分を補うにはいくら必要か、そのために正社員としていくら稼ぐ必要があるのかなど、具体的な金額を決めることが大切です。
 
また、老後に旅行するための余剰金が欲しい、孫が生まれた際にお祝いとして渡すお金を用意したいなど具体的なプランを決めると、働く際のモチベーションにもなるでしょう。
 

正社員で働くためのポイント

ここからは専業主婦から正社員を目指す方向けに、ミスマッチを減らし、ストレスを極力抑えて働くポイントを紹介します。
 

求人の見極め

まずは求人の見極めが肝要です。
 
早く正社員で働きたいからと、あせって求人を選ぶと、入社後に「思っていた仕事と違った」「残業が多く、家事まで手が回らなくなった」などミスマッチが発生する可能性があります。
 
業務内容に対して給与が見合っているか、残業や休日出勤がどれくらい発生するかなど、さまざまな条件を確認することが大切です。
 
求人内容を確認するだけでなく、不明点があれば会社に直接問い合わせることをおすすめします。疑問を解消してから選考に進みましょう。
 
なお、会社によっては面接を受ける前に会社説明や会社訪問を行っているところもあります。会社の雰囲気を知るために参加してみるのもよいでしょう。
 

必要に応じて相談窓口を利用する

履歴書の作成や職務経歴書の作成、面接での回答など、分からないことが多い場合には、転職エージェントやハローワークなどの専門機関を利用することもおすすめです。不安に思うことを相談しながら転職活動を進められるでしょう。
 

資格を取得してから働く方法もある

これまで働いた経験が少なかったり、ある程度スキルをつけて高い収入を目指したい場合には、資格を取得してから働く方法もあります。
 
たとえば、医療事務の資格を取得してから病院で働く、保育士の資格を取得してから保育所や児童に関わる施設で働くといった方法が挙げられます。
 
家事育児の合間に勉強できる場合は、資格取得に挑戦してみるのもよいでしょう。
 
なお、福祉業界をはじめとするいくつかの仕事においては、入社後に働きながら資格を取得できるところもあります。求人を選ぶ際は、入社時の待遇だけでなく、入社後にキャリアアップを目指せる求人かどうかもチェックしてみましょう。
 

準備を整えてから働き始めよう

専業主婦から正社員を目指す場合、求人の探し方や面接対策などさまざまな不安がつきまといます。
 
しかし、正社員になるのは決して難しいことではありません。頼れる部分は上手に頼りながら、老後の資金確保に向けて働き始めましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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