月の固定残業代が「3万円」ついています。金額としては高いですか?低いですか?
配信日: 2024.06.22 更新日: 2024.10.10
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自分の勤務先で固定残業代が導入されているケースを経験したことのある方もいるのではないでしょうか。固定残業代について気になる点のひとつに、「自分の固定残業代の金額は高いのか、それとも低いのか」というものが挙げられます。
そこで、固定残業代が3万円あったとすると、それは高いのか低いのか、考えていきます。
そこで、固定残業代が3万円あったとすると、それは高いのか低いのか、考えていきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
固定残業代は、「何時間分の残業代か」によって額が決まる
固定残業代を導入している会社は数あれど、その金額は一律ではありません。なぜなら固定残業代は、一定の残業時間分の残業代を、定額で支給する性質のものであるからです。
その際、基礎となる「一定の残業時間」は会社が自由に設定できます。そのため、10時間分の残業時間を基礎として固定残業代を設定している会社もあれば、時間外労働の月上限ギリギリの45時間に設定している会社もあります。
なお固定残業代は、その月の残業時間が基礎となる残業時間未満であっても、満額支給がなされます。その一方で、実際の残業時間が基礎となる残業時間を上回った場合は、超過分が追加支給されます。
例えば、固定残業代として20時間分の残業代2万5000円(1時間分1250円)が支給されている方が、22時間の残業をした場合で考えてみましょう。この場合、超過した2時間分の残業代2500円が追加支給されることになるのです。
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