食洗機がほしいと夫に伝えたら、「手洗いのほうが丁寧だし、お金もかからない」と却下されました。実際、どちらが節約できるのでしょうか?
配信日: 2024.06.24 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、手洗いと食洗機の具体的な費用の差や、食洗機を利用するメリットとデメリットについても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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手洗いよりも食洗機のほうが節約になる可能性がある
まずは、手荒いと食洗機では、どのくらい費用の差があるのか確認してみましょう。パナソニック株式会社の「手洗いVS食洗機 節約シミュレーション」を利用すると、手洗いと食洗機の費用は表1の通りになります。
表1
家族の人数 | 手洗いの費用 | 食洗機の費用 |
---|---|---|
1人 | 約16.2円 | 約9.5円 ※NP-TML1使用。 |
2~3人 | 約33.5円 | 約24.2円 ※NP-TCR5(標準コース)使用。 |
4人 | 約42.1円 | 約26.9円 ※NP-TSK1(汚れレベル2)使用。 |
5人 | 約62.3円 | 約30.8円 ※NP-TZ300(汚れレベル3)使用。 |
※NP-TZ300(汚れレベル3)使用。
表はパナソニック株式会社「手洗いVS食洗機 節約シミュレーション」を基に筆者作成。
表1の費用は、家族の人数分の食器を毎日2回洗った場合の金額です。食洗機を利用した場合、家族の人数が1人の場合は1年間で約4800円、2~3人の場合は約6700円、4人の場合は約1万1000円、5人の場合は2万2900円ほど手洗いよりも安くなる可能性があります。また、食洗機は家族の人数が多くなるほど節約効果が大きくなると考えられます。
食洗機を利用するメリット
食洗機を利用する主なメリットとして、以下の4つが挙げられます。
●水道代が節約できる
●家事の時短になりゆとりのある時間が増える
●手荒れがなくなる
●汚れをすっきり落とせる
食洗機は少ない水で効率的に洗浄できるため、水道代を節約できるのが魅力です。このほか、食洗機を利用することで家事の時間を短縮でき、ゆとりを持って過ごせることや、手荒れの悩みから解放されることもよい点です。
また、食洗機は高温&高圧水流なので、手洗いでは洗い落とすのに苦労する納豆などのねばついた汚れも隅々まですっきり落とせます。
食洗機を利用するデメリット
食洗機にはメリットだけではなく、いくつかのデメリットもあります。
そのため、食洗器を本当に購入するかは、デメリットも含めて慎重に判断する必要があります。
食器をセットする手間がかかる
食洗機はボタン1つで食器を洗ってくれますが、食器のセットは自分でしなければいけません。また、食器の揃え方が悪いと、汚れをキレイに落としきれない場合もあるため注意が必要です。
掃除が大変
食洗機には、掃除が大変というデメリットもあります。残菜フィルターは毎回、ノズルの掃除は月1回、庫内はニオイが気になったときに定期的に掃除しないといけません。清掃不足は汚れやニオイの原因になるため、食洗器を利用する場合は、こまめなお手入れが必要です。
材質やデザインによって使用できない食器がある
食洗機には材質やデザインによっては使用できない食器があります。木製、アルミ、鉄製、金・銀・錫の装飾が施された食器などが代表的です。使用を禁止されている食器を使うと、食洗機が故障する原因になったり、食器が変色したりする恐れがあるので注意しましょう。
食洗機の設置スペースが確保できない場合もある
食洗機には、キッチンの一部に既に取り付けられている「ビルトイン型」と後付けで設置できる「卓上型(据え置き型)」の2種類があります。卓上型の場合はキッチン周辺に設置スペースが必要となるため、キッチンが狭い賃貸マンションなどに住んでいる場合は、食洗機の設置スペースが確保できず利用できないこともあるので注意が必要です。
家族の人数が多いほど食洗機は節約効果が期待できる
手洗いと食洗機では、食洗器のほうが水道代が安くなる可能性があり、家族の人数が多いほど節約効果が期待できます。食洗機は家事にかかる時間を短縮できるため、睡眠や自分の趣味に費やせる時間を増やせるというメリットがある一方、掃除の手間や使用できない食器があるというデメリットもあるため、慎重に判断しましょう。
また、卓上型の食洗機を購入する場合は、事前に設置スペースがあるかよく確認しておくことも重要です。
出典
パナソニック株式会社 手洗いVS食洗機 節約シミュレーション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー