更新日: 2024.10.10 貯金
新卒22歳女性で貯蓄は「ゼロ」です。まだ20代なので貯金せず「経験」にお金を費やしたいと思っていますが、マズいですか?
しかし、貯蓄は早いうちから始めると将来の資産形成もしやすくなります。可能であれば、できる範囲の貯蓄を始めましょう。今回は、20代で貯蓄をしている方の割合や、20代女性の方のお金の使い道、貯蓄するコツなどについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代で貯蓄をしている人はどれくらい?
金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和5年調査結果」では、20代で金融資産を保有していない方は43.9%と、4割以上の方は貯蓄があまりありません。全体の貯蓄平均額も121万円と、全年代のなかで最も低い数値です。
さらに、同調査では、20代で1500万円以上の貯金をしている方はおらず、貯金をしている方のなかで最も多い割合は100万円未満の23.0%でした。結果から分かるように、20代はあまり貯金をしていない方が多いといえるでしょう。
また、平均貯蓄金額のうち65万円は預貯金が占めています。株式や投資信託にも20万円ほど使用してはいますが、20代の時点で、資金形成のために預貯金以外の手段を使用している方も多くはないと考えられます。
20代女性のお金の使い道
株式会社タンタカが20代の独身女性500人に実施した「金銭感覚についてのアンケート」によると、生活費以外でお小遣いに回せるお金は、1~5万円未満と答えた方は74.4%と最も多い結果でした。新卒で入社した直後は給料も初任給に近く、あまり多くのお金をお小遣いに回せないケースが多いでしょう。
また、同アンケートによるとお小遣いに回したお金は貯蓄ではなく洋服代や携帯代、化粧品代や娯楽などに使う傾向があります。さらに、アンケート内で生活に余裕があるか、という質問に対し、50%の方が「余裕がない」「かなり余裕がない」という回答でした。
生活費や必需品ではないものの、生活を豊かにするために使うお金で収入の多くがなくなるため、貯蓄にまで回らないことが見て取れます。
将来に向けてある程度の貯金はしておいた方がいい
新卒だと多くのお金を貯蓄に回すことは難しいケースもありますが、将来のためには少しずつでも貯金をしておいた方がいいでしょう。特に、今は独身でも将来結婚をして子どもを産みたいと考えている場合は、結婚費用や子育ての費用が必要です。
20代で貯金を始めるには、できる範囲で貯金をしましょう。例えば、500円玉ができたときは貯金箱に入れる、毎月5000円でも貯蓄用に回すといった積み重ねでも、多額の資産形成は可能です。もし、毎月5000円の貯金を10年続けたとすると、60万円の貯蓄ができます。
最初は少額の貯金をして、途中から徐々に貯蓄に回すお金を増やしてもいいでしょう。なお、貯蓄用のお金は給料が入った時点ですぐに別の口座へ移すなどして、間違えて使わないようにする必要があります。
余裕ができれば、投資による資産形成も検討しておきましょう。自分で運用がうまくできるか不安であれば、投資信託を利用して運用をプロに任せる方法もあります。
投資がうまくいけば、ただ普通口座にお金を預金するよりも効率的よく貯蓄が可能です。例えば、金融庁NISA特設ウェブサイト「つみたてシミュレーター」にて、老後の資金形成として1万円を利回り3%で22歳から43年間運用したと仮定して算出すると、43年後の65歳には運用資産が1051万円になることが分かりました。
20代でも余裕があれば貯蓄を始めておく
金融広報中央委員会の調査では、20代で貯蓄をしている方はあまりいませんでした。また、株式会社タンタカのアンケートより、生活費以外のお金は生活を豊かにするために使っている方が多い結果です。
20代では会社も勤め始めたばかりで、あまり貯蓄にまでお金を回せないケースもあるでしょう。しかし、やがて結婚や出産なども考えているのであれば、少しずつでも貯蓄を始めることが大切です。
自分に無理のない範囲で、1000円や5000円など始めやすい金額から資産形成をしてみましょう。やがて、お金に余裕ができれば、投資を利用して効率よく資産形成する方法もあります。自分で運用できるか不安な方は、投資信託の利用も検討しましょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年) 表番号4 .6
株式会社タンタカ 金銭感覚についてのアンケート
金融庁 NISA特設ウェブサイト つみたてシミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー