電気代の値上げにも動じない⁉家庭用蓄電池で「元をとる方法」と相場費用を解説
配信日: 2024.07.09 更新日: 2024.10.10
そこでこの記事では、家庭用蓄電池の費用相場をご紹介します。蓄電池を導入して、太陽光発電との併用や電気料金のプランをうまく利用すれば、電気料金がお得になりやすいです。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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蓄電池とは?
蓄電池とは二次電池ともいわれる、充電して繰り返し使用できる電池です。小型の蓄電池は、スマートフォンやノートパソコンの電源など、非常に身近な場面で使用されています。
蓄電池は家庭用蓄電池として、自宅の電気の供給にも用いられています。国立環境研究所「環境展望台」によると、家庭用蓄電池の販売台数が大きく伸びたのは、東日本大震災のあとでした。震災の影響による電力不足などを背景に補助金が出されており、蓄電池を検討したり導入したりする人が大きく増加したといわれています。
補助金の制度は2015年に廃止されましたが、その後太陽光発電の余剰電力買取期間満了を迎えた家庭で発電した電力を自家消費するために蓄電池を導入する家庭が増加し、家庭用蓄電池は今でも需要が高いようです。
導入は今後も増加すると予測されており、経済産業省によると2025年には年間27万台、2030年には年間35万台規模に拡大する見通しといわれています。
蓄電池は、一般的に太陽光発電とのセットで導入すると設置効果が高いといわれます。余った電力を蓄えておくことができれば、電力会社に買い取りを依頼できたり、自家消費したりすることができるためです。
家庭用蓄電池の設置にかかる工事費用
家庭用蓄電池を設置するには工事が必要で、費用は30万円前後が相場です。工事期間は一般的に約1~2日間かけて行われます。行程は以下の通りです。
・基礎工事
・機器工事
・機器の設定と試運転
基礎工事では、蓄電池を置く場所を整えていきます。屋内に設置する場合に下地がなければ補強板を置き、屋外にはコンクリートなどで設置の土台を作ります。
基礎工事が完了したら蓄電池を置き、電気の配線工事や試運転をして完了です。設置にかかる時間や行程は、蓄電池の種類や設置条件によって異なるため、購入する業者に確認してみましょう。
家庭用蓄電池の種類と価格相場
蓄電池は使いやすさや目的によって種類や価格も異なります。種類別に費用の相場をみていきましょう。
表1
種類 | 価格相場 |
---|---|
単機能型 | 275万~600万円程度 |
ハイブリッド型 | 420万~700万円程度 |
トライブリッド型 | 100万~170万円程度 |
スタンドアロン型 | 100万~160万円程度 |
※筆者作成
メーカーが公式に発表している価格によると、費用はハイブリッド型が最も高く、1台で太陽光発電と蓄電池の両方を動かせるのが特徴です。次いで高額なのは単機能型で、太陽光発電とは別のメーカーでも、設置可能なメリットがあります。
ハイブリッド型は屋内に置けるタイプが多いですが、単機能型は屋外に置くことが基本とされています。トライブリッド型は多機能型タイプとも呼ばれており、電気自動車にも蓄電できるタイプです。スタンドアロン型は家庭のコンセントから充電するタイプなため、工事不要で使えます。
蓄電池の種類は、設置場所や自宅の状況にあわせて選ぶとよいでしょう。
太陽光発電と併用してお得なプランを利用すれば蓄電池導入で電気代の節約が期待できる
家庭用蓄電池の費用相場は、種類によって異なりますが100万~600万円程度で、さらに工事費用が30万円前後かかります。
蓄電池は単体でも電気代の節約になりますが、太陽光発電との併用や電気料金のお得なプランを活用すれば、より節約効果が期待できます。さらに、自治体によっては補助金が受けられる場合があるため、蓄電池を導入する前に確認してみてください。
家庭用蓄電池は災害時にも役立つため、この記事が導入のきっかけになり、助けになると幸いです。
出典
国立研究開発法人 国立環境研究所 環境展望台 環境技術解説
経済産業省 蓄電システムをめぐる現状認識 1.家庭用蓄電システムのシステム価格、工事費(容量別)(21ページ)
経済産業省 定置用蓄電システムの目標価格および導入見通しの検討 家庭用蓄電システム導入見通し(5/5)(39ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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