マイホームには「エアコン」よりも「全館空調」?それぞれの費用を教えて!

配信日: 2024.07.20 更新日: 2024.10.10

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マイホームには「エアコン」よりも「全館空調」?それぞれの費用を教えて!
マイホームを検討すると、「全館空調」を導入したほうが快適に暮らせるのではないか?と考える方もいるでしょう。しかし、全館空調は24時間稼働するイメージがあるため、電気代がどれくらいかかるかという不安もあります。
 
そこで今回は、マイホームを建築する際、エアコンより全館空調を導入した方が年間の電気代は安くなるのかについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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全館空調とはどんな機能?

全館空調とは、部屋ごとに空調するエアコンとは異なり、家の中全体を一定の温度に保ち、快適に過ごせるように調節する機能です。全館空調を導入すれば、自動で暖めたり冷やしたりしてくれるため、人が温度を調節する必要はありません。
 
全館空調には、天井からの吹き出し型や床下冷暖房型などさまざまなタイプがありますが、多くのメーカーは天井からの吹き出し型を採用しています。基本的に24時間稼働できる機能ですが、製品によっては必要ないときは停止しておくことも可能です。
 

全館空調の年間の電気代

全館空調の年間の電気代は、40坪4人家族の家庭で約10万円、50坪4人家族の家庭で約13万円です。省エネタイプの全館空調なら熱交換型換気システムを導入しており、排気の熱を再利用するため、省エネ効果で経済的です。
 
ただし、全館空調が故障した場合、高額な修理費用がかかるため注意しましょう。故障をできるだけ避けるには、定期的なメンテナンスやフィルター交換などが大切です。
 

エアコンの年間の電気代

エアコンの年間の電気代も計算してみました。
 
あるエアコンの年間の期間消費電力量は1022キロワットアワーとされており、ある電力会社の1キロワットアワーの電力量料金は30円とされています。このことからエアコンの年間の電気代は、1022キロワットアワー×30円=3万660円になります。
 
ただし、これはエアコン1台の計算となり、戸建ての場合それぞれの部屋で計4台のエアコンを稼働させると、年間で3万660円×4=12万2640円の電気代が必要です。ただし、エアコンは季節によって使用しない期間や冷暖房どちらを使用するかで毎月の電気代は大きく変わります。
 
年間の電気代は目安となりますが、4台程度家庭にエアコンを導入するのであれば、全館空調より電気代は高くなる可能性が高いでしょう。
 

全館空調のメリット・デメリット

全館空調には、メリット・デメリットがあります。導入を検討する前に、自身の家庭に適しているかどうか見極めるために理解しておくことが大切です。
 

全館空調のメリット

全館空調のメリットは次の通りです。
 

・家全体を快適な温度に保てる
・空気をきれいに保つ
・間取りの自由度が高まる

 
全館空調は、とくに設定をしなくても家全体が快適な温度で、空気をきれいに保てることが最大のメリットといえるでしょう。マイホームを検討する際に、初めから全館空調を導入する予定ならエアコンを設置しやすい間取りを検討する必要はなく、自由度が高まることもよいポイントです。
 

全館空調のデメリット

全館空調のデメリットは次の通りです。
 

・部屋ごとの温度調節が難しい
・初期費用が高い

 
全館空調はエアコンのように、ピンポイントで1部屋だけ温度を調節することはできません。家の中全体を一元管理しているため、一気に部屋を涼しくすることや暖かくすることも難しいでしょう。また家の広さにもよりますが、初期費用が100万円~300万円前後と高く、故障した際の修理代も高額なケースになる可能性が高いです。
 

エアコンを4台以上設置するなら全館空調の方お得になる可能性がある

全館空調を導入すると、家の中がいつも一定の温度に保たれるため快適に過ごせるでしょう。ただし、エアコンに比べると導入費用は高額で、故障した場合の修理代も高い傾向です。
 
あくまで「年間の電気代」の視点で考えると、エアコンを4台以上設置するよりも全館空調の方が安くなることが分かりました。エアコンを4台以上設置する予定がある方は、全館空調を検討してみることもおすすめです。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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