高校3年生です。親から「東京の大学に合格したら一人暮らしOK」と言われています。あまりお金を使わないほうなので、家賃以外の「生活費」は5万円くらいあれば足りますか?
配信日: 2024.08.04 更新日: 2024.10.10
本記事では、大学生の生活費の平均額について詳しく解説します。平均額を理解することで、一人暮らしに必要なおおよその生活費を把握し、具体的な資金計画を立てることができます。大学生での一人暮らしを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大学生の生活費の平均
全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査 概要報告」によると、2023年の下宿生の1ヶ月あたりの生活費は12万7500円でした。内訳は図表1のとおりです。
【図表1】
支出 | 金額 |
---|---|
食費 | 2万5880円 |
住居費 | 5万4130円 |
交通費 | 4330円 |
教養娯楽費 | 1万2840円 |
書籍費 | 1500円 |
勉学費 | 1260円 |
日常費 | 7330円 |
通話通信料 | 3190円 |
その他 | 2290円 |
貯金・繰越 | 1万4740円 |
合計 | 12万7500円 |
※全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査 概要報告」をもとに筆者が作成
1ヶ月の生活費12万7500円から住居費5万4130円を差し引くと、7万3370円になります。あくまで平均額であり、お金の使い方によって生活費は大きく変わる可能性がありますが、家賃以外の生活費が5万円では不足することが考えられるため注意が必要です。
なお、同調査によれば、自宅生の生活費は6万4340円です。この場合も5万円では生活費が不足する可能性があります。
東京の一人暮らしで生活費を5万円でやりくりするためには、各費用を節約し、削減する必要があります。もしくは、生活費が5万円以上でもやりくりできる収入を確保することが必要です。
節約する場合は、携帯プランやインターネット(Wi-Fi)の見直し、水道光熱の使用量の削減などを検討してみるとよいかもしれません。
大学生の収入状況
全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査 概要報告」によると、大学生の1ヶ月あたりの収入は、自宅生が6万5970円で、下宿生が12万9240円でした。収入の内訳は、図表2のとおりです。
【図表2】
自宅生 | 下宿生 | |
---|---|---|
小遣い・仕送り | 1万350円 | 7万120円 |
奨学金 | 1万50円 | 1万9660円 |
アルバイト | 4万3010円 | 3万6110円 |
定職 | 540円 | 420円 |
その他 | 2010円 | 2940円 |
収入合計 | 6万5970円 | 12万9240円 |
※全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査 概要報告」をもとに筆者が作成
下宿生は小遣いや仕送りが多いため、自宅生と比べて収入の合計は増えます。一人暮らしを考えている場合、小遣いや仕送りが7万円に満たないときは、その不足分をアルバイトで補う必要が考えられます。
東京都の最低賃金は1113円です。仮に時給1113円のアルバイトを1日4時間、週4日働いた場合、1週間で約1万7808円、1ヶ月で約7万1232円の収入を得ることが可能です。また、1日5時間、週5日働くと1週間で約2万7825円、1ヶ月で約11万1300円になります。
お店や時間帯によっては、大学生でも時給1500円以上のケースもあります。
東京での一人暮らし費用をシミュレーションしてみよう!
一人暮らしを始めると、食費や光熱費、交際費、通信費など、さまざまな費用がかかり、負担が大きくなります。そのため、家賃以外の生活費を5万円で考えるのは難しいかもしれません。
各個人の支出には差があるため、実際の一人暮らしをイメージし、すべての費用を洗い出して生活費のシミュレーションを行うことが大切です。そうすることで、想定している生活費で足りるかどうかが明確になります。
ぜひこの機会に、生活費のシミュレーションを試してみてください。
出典
全国大学生活協同組合連合会 第59回学生生活実態調査 概要報告
厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー