4人家族で7月の水道代が「1万円」。平均よりも高い気がするのですが、やはり家庭用プールのせいでしょうか?
配信日: 2024.08.08 更新日: 2024.10.10
もし節約をしたいなら、無駄なところがないかチェックしつつ必要に応じて家庭用プール以外の選択肢も考えておくことが大切です。今回は、世帯人数別の平均水道代や家庭用プールを使用したときの水道代などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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世帯人数別の水道代はだいたいいくら?
総務省統計局の2023年「家計調査 家計収支編」によると、4人世帯の平均上下水道代は6042円でした。もし水道代が1万円なら、平均値よりも3958円高いことになります。一方、3人世帯の上下水道代は平均5366円、5人世帯だと6706円です。
世帯人数別で見ても大きな差はないため、1万円の水道代は高い可能性があるといえるでしょう。特に、夏場だけ高くなる場合は自宅でプールを使用していることも要因のひとつとなり得ます。
家庭用プールを使用したときの水道代はいくら?
家庭用プールを使用したときの水道代は、プールの大きさによって異なります。今回は、A社の305×183×56センチメートルの家庭用プールを使用したとして、プール1杯分の水をためるために必要な水道代について計算しましょう。なお、計算するときの条件は以下の通りです。
・プールにためる水の量は容量の60%
・計算式は東京都水道局が公表している(基本料金+従量料金)×1.10
・基本料金:1170円
・従量料金:5立方メートルまでは0円
・下水道料金は8立方メートルまでは560円
まず、A社のプールでは60%分だと1050リットルがためられます。水道代の計算に用いる「従量料金」は立方メートルを用いるため、1050リットルを立方メートルに直すと1.05立方メートルです。従量料金は体積に応じて金額が変動しますが、今回は5立方メートルまでは0円としているため、従量料金はかかりません。
また、基本料金は1170円としたため、今回のケースだとプール1回当たりの水道代は(1170円+0円)×1.10となり、1287円かかります。下水道代は8立方メートルまでは560円なので、水道代と下水道代を合わせると、プール1回当たりの料金は1903円です。
月に4回使用すると7612円となり、月の平均水道代を上回ってしまいます。水道代を少なくおさえたい場合は、家庭用プールの使用回数を少なくするといった対策が必要でしょう。
水道代を節約する方法
水道代を節約するには、まず無駄な部分がないか探してみましょう。家庭用プールの使用回数を減らすだけでなく、歯磨きやお風呂のときにシャワーを出しっぱなしにしないだけでも節約できます。
経済産業省資源エネルギー庁によると、45度のシャワーを1分短く使用すると年間で4.38立方メートルの節水、金額にして約1140円を節約可能です。
子どもがどうしてもプールに行きたがるときは、家庭用プールではなく公営プールを利用する方法もあります。公営プールは利用料もリーズナブルな設定をしているケースが多く、頻繁に家庭用プールを利用するよりも手軽に遊べる点がメリットです。
例えば、東京都練馬区の三原台温水プールは、屋内プールも有しており、料金は小中学生が1時間100円、一般が1時間200円で遊べます。家庭用プールが1回1903円なので、一般料金の場合公営プール約10時間と同じ料金です。
自分の住んでいる近くに公営プールがないか一度確認してみましょう。
家族4人で水道代1万円は高い傾向にある
4人世帯の1ヶ月の水道代は平均6042円でした。自宅の水道代が1万円に達している場合、平均よりも水道代は高いことになります。
夏の時期に使用される家庭用プールは、大きさや水を入れる量にもよりますが、305×183×56センチメートルの大きさのプールで1回につき1903円の水道代がかかる場合があります。そのため、月に4回以上使用すると平均の水道代を上回ってしまうでしょう。
少しでも節約をしたいなら、水の出しっぱなしをやめたり家庭用プールに水をためず公営プールを利用したりする方法がおすすめです。公営プールを利用すれば、費用をおさえつつ子どもたちも楽しく遊べるでしょう。
出典
総務省統計局 政府統計の総合窓口 e-Stat 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号3-1 世帯人員別
東京都水道局 手続き・料金 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
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