更新日: 2024.10.10 その他家計
エアコンのフィルターを掃除するだけで、消費電力が5割削減できるって本当? どのくらいの頻度で掃除すればよいの?
この記事では、エアコンのフィルターを清掃することで、電気代がどれだけ節約できるかを解説します。高い電気代に悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
エアコンのフィルターを清掃したときに出る効果
ダイキン工業株式会社が行ったフィルター清掃と室外機周辺の片づけによるエアコンの節電効果の実験によると、フィルターの清掃をした場合としなかった場合とを比較して、48.9%の余計な消費電力量を削減したという結果が出ました。
また、フィルターの清掃と室外機の周りの片づけをした場合としなかった場合とを比較して、消費電力量は105.1%の余計な消費電力量が削減できたという結果になっています。
電気代の場合は、フィルターを清掃した場合1ヶ月で800円、フィルターの清掃と室外機の周りの片づけをした場合1ヶ月で1720円節約できるとのことでした。
フィルターの清掃と室外機の周りの片づけは、比較的簡単に行えるので電気代を節約したい方は実際に行うとよいでしょう。
エアコンのフィルターの清掃をしたときに節約できる電気代
フィルターの清掃をするだけで、大きな節約になることが分かりました。実際に、節約できる電気代を計算していきます。エアコンの消費電力は、110ワット~1030ワットの商品が多いようです。
電気代単価を31円/キロワットアワー、1日10時間で4ヶ月間(6月~10月)使用、エアコンの消費電力を570ワットと仮定します。前述の実験結果を基に、フィルターを清掃した場合は800円、フィルターを清掃と室外機の周りの片づけをした場合は1720円節約できたとします。
電気代を求めるときは、以下の式にあてはめます。
消費電力量(ワット)÷1000×使用時間(アワー)×電気単価(円/キロワットアワー)
表1にまとめました。
表1
1ヶ月あたり | 4ヶ月あたり | |
---|---|---|
清掃なし | 約5310円 | 約2万1240円 |
フィルター清掃 | 約4510円 | 約1万8040円 |
フィルター清掃+室外機の周りの片づけ | 約3590円 | 約1万4360円 |
※筆者作成
表1から、フィルターを清掃した場合は4ヶ月あたり約3200円、フィルターを清掃と室外機の周りの片づけをした場合は4ヶ月あたり約6880円節約できる可能性があることが分かりました。
ただし、使用環境や製品によって節約できる費用は異なる場合があるため、目安として参考にしてください。
エアコンのフィルターの清掃や室外機の周りの片づけをしている人の割合
エアコンのフィルターの清掃回数は、2週間に1度が勧められています。前述の実験と合わせて実施した、エアコンの節電実態にかんする調査では、勧められている2週間に1度以上の回数でフィルターの清掃している人は、12.5%です。分からないと回答した人も含めると、長期間フィルターの清掃をしていない人が一定数いることが分かります。
室外機の周りの状態については、室外機の周りに物を置かないようにしている方は88.5%です。一方で、室外機の周りに物を置いている方は11.4%存在しています。室外機の周りに荷物を置いて吸込口や吹出口がふさがれると、エアコンの運転効率が下がり余計に電力を消費してしまう可能性があるため、それにともなって電気代が高くなるといわれています。
室外機の周りには、できる限り物を置かないようにしましょう。
エアコンのフィルターの清掃をするだけで約3200円の電気代を節約できる可能性がある!清掃の回数は2週間に1度がよい
ダイキン工業株式会社が行った、フィルターの清掃と室外機周辺の片づけによるエアコンの節電効果の実験によると、フィルターを清掃した場合は4ヶ月あたり約3200円、フィルターの清掃と室外機の周りの片づけをした場合は4ヶ月あたり約6880円の電気代が節約できる可能性があることが分かりました。
エアコンのフィルターの清掃回数は、2週間に1度が勧められています。
室外機の周りに荷物を置いて吸込口や吹出口がふさがれると、エアコンの運転効率が下がり余計に電力を消費してしまう可能性があるため、それにともなって電気代が高くなる場合があります。フィルターの清掃や室外機の周りの片づけをして、節約につなげましょう。
出典
ダイキン工業株式会社 フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー