今の会社では「出社」と「在宅勤務」が自由に選択できます。食費や光熱費などを加味するとどちらの方が節約できますか?

配信日: 2024.08.20 更新日: 2024.10.10

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今の会社では「出社」と「在宅勤務」が自由に選択できます。食費や光熱費などを加味するとどちらの方が節約できますか?
現代の働く環境では、「出社」と「在宅勤務」のどちらを選ぶかが、個々の生活に大きな影響を与えるようになりました。それぞれの勤務形態が、経済的にどのような影響があるかを理解するのは、働き方を選ぶうえで重要です。
 
この記事では、出社のときにかかる交通費や食費、光熱費、服装費と、在宅勤務のときの食費節約、光熱費と通信費の増加などを比較しています。
 
どちらの勤務形態が長期的に見て経済的に有利かを分析し、そのうえで働き方の選択が個人のライフスタイルや経済状況に、どのように影響するかをご紹介します。
 
生活費の観点から「出社」と「在宅勤務」の働き方で悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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単身世帯の生活費

単身世帯の方の1ヶ月あたりの生活費は、どれくらいかかっているのでしょうか。総務省統計局が行った2023年の家計調査によると、単身世帯の1ヶ月あたりの生活費は表1の通りです。
 
表1

項目 電車通勤 車通勤
食費 約4万2049円 約4万2049円
光熱費 約1万3045円 約1万3045円
服装費 約4447円 約4447円
交通費 約4512円 約1万531円
通信費 約6610円 約6610円
合計 約7万663円 約7万6682円

※総務省統計局 「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」
 
なお、生活費には物価の変動や個々の生活に合わせて違いが出ますので、参考程度にしてください。
 

出社の場合の想定生活費

出社した場合に想定される生活費用は、以下の表1の通りです。
 
表2

項目 内容
食費 外食費が増加
光熱費 自宅の光熱費はかからない
服装費 ビジネスウェアの購入とクリーニング費用
通勤費と交通費 定期券またはガソリン代
通信費 自宅のインターネット使用量は減少

※筆者作成
 
表2から、出社しているときに自宅内でかかる光熱費や通信費は、おさえられる可能性があるといえるでしょう。
 
株式会社エデンレッドジャパンが行ったビジネスパーソンのランチ実態調査によると、昼食代の平均は1日400円です。1ヶ月のうち20日間出勤すると仮定した場合、およそ8000円かかることになります。
 
通勤費と交通費は会社が負担する場合もあるので、自己負担がない方もいます。
 

在宅勤務の場合の想定生活費

在宅勤務をした場合は表3の費用がかかると考えられます。
 
表3

項目 内容
食費 自炊で節約可能
光熱費 増加
服装費 カジュアルな服装でコスト削減
通勤費と交通費 0円
通信費 業務のために高速インターネットを契約すると、増加する可能性がある

※筆者作成
 
表3から、自宅で業務を行うので出社するときにおさえられていた、光熱費と通信費がかかる可能性があることが分かります。
 
在宅勤務の方が節約につながるケースが多いようですが、個々の生活スタイルや居住地によっても異なります。
 
例えば、長距離通勤の方にとっては在宅勤務が大きな節約につながる可能性があるでしょう。一方で、通勤費がほとんどかからない近距離の方の場合は、出社の方が光熱費の削減などで有利になるかもしれません。
 

在宅勤務の方が生活費の節約が期待できるが、個々の生活スタイルと居住地により異なる

総務省統計局が行った2023年の家計調査によると、単身世帯の1ヶ月あたりの生活費は約7万円~8万円かかることが分かりました。
 
出社する場合は、食費や服装費、通勤費と交通費がかかります。光熱費と通信費は、比較的おさえられる傾向にあるでしょう。一方で在宅勤務をする場合は、光熱費と通信費が増加する可能性があると考えられます。反対に、食費と服装費は、費用をおさえられる傾向があるでしょう。
 
在宅勤務の方が節約につながるケースが多いですが、個々の生活スタイルや居住地によって異なります。長距離通勤の方にとっては節約になりますが、近距離通勤の方の場合は出社の方が光熱費の削減などで有利になるケースもあります。
 
ご自身の状況に合わせて、出社と在宅勤務を選択するとよいでしょう。
 

出典

株式会社エデンレッドジャパン ビジネスパーソンのランチ実態調査 2023
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯表番号 001 表題 用途分類(総数) 2023年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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