更新日: 2024.10.10 貯金
27歳会社員です。3年間で「300万円」貯めて結婚します。さすがにそんなに貯めるのは無茶でしょうか?
そこで今回は、27歳から30歳までの3年間で300万円を貯めるための、具体的な方法とポイントを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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27歳から30歳の3年間で300万円を貯めることは可能なのか?
今回のケースは、27歳から30歳の3年間で300万円を貯めたいとのことです。単純計算で年間100万円、月に8~9万円ほど貯金する必要があります。ただしボーナス月は多めに貯蓄に回すなど工夫することで、毎月の貯蓄額を少なくすることも可能でしょう。
ここで、総務省統計局の「2023年 家計調査(家計収支編)」より、単身世帯(勤労者世帯)の平均収入と平均支出を見てみましょう。年齢区分が34歳以下と少し幅があるので、目安として参考にしてください。1ヶ月あたりの平均値を表1にまとめました。
表1
実収入 | 実支出 | 差額 | |
---|---|---|---|
男性 | 35万3638円 | 22万6188円 | 12万7450円 |
女性 | 31万6117円 | 21万4602円 | 10万1515円 |
出典:総務省統計局「2023年 家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成
表1を見ると、平均ほどの収入と支出であれば、男女ともに月10万円以上の余裕が生まれることが分かります。1年間で100万円貯める場合、月に8~9万円を貯金に回せばよいので、3年間で300万円貯めることは不可能ではないといえるでしょう。
ただし表1よりも「収入が少ない」「毎月の支出が多い」などの方は、支出を見直し毎月の貯蓄額を考える必要があります。
計画的にお金を貯める方法
「何となくお金を貯めよう」という意識では、目標を達成するのは難しいでしょう。確実にお金を貯めるには、計画性を持って取り組むことが大切です。
ここでは、計画的にお金を貯める方法を3つご紹介します。
家計を見直す
まずは、毎月の収支を把握して、無駄な出費がないかを確認しましょう。家計簿をつけて、お金の流れを把握することも有効です。
出費を減らすには、固定費などの大きな支出をおさえることが効果的です。家賃・保険・通信費・光熱費などが固定費に含まれます。例えば、保険や携帯電話の契約内容を見直すことで、今よりも安いプランに変更できるかもしれません。
ほかにも、食費や娯楽費などの変動が大きい支出に関しては、予算を決めてその範囲内で楽しむよう意識することもポイントです。
貯金しやすい環境を整える
毎月余った額を貯金する方や、光熱費や家賃の支払いと同じ口座でお金を管理している方などは、貯金しやすい環境を整えることも大切です。
毎月貯金する金額を決めて、先取り貯蓄や定期預金などのサービスを利用して、確実にお金を貯める仕組みを作るとよいでしょう。また、貯蓄用の口座を用意することで、使い過ぎを防げるだけでなく、どのくらいお金が貯まったかを可視化しやすくなります。
収入を増やす
支出を減らしても、収入が少ないと物理的に貯金できないケースもあるでしょう。その場合には、収入を増やす必要があります。具体的には以下の方法を試してみましょう。
●転職する
●昇進、昇給を目指す
●副業をする
今よりも給与のよい会社に転職したり、今の会社で上の役職を目指したりすることで、収入アップが期待できます。ほかにも、資格や新たなスキルを習得して昇給を目指すこともひとつの方法です。まずは、今の会社で給与を上げる方法があるかを確認してみましょう。
また、副業を始めて収入源を増やすことも有効です。ただし、会社によっては副業を禁止しているところもあるため、事前に就業規則を確認しておきましょう。
計画的に取り組めば3年間で300万円を貯めることは可能
27歳から30歳までの3年間で300万円を貯めるという目標は、計画性を持って取り組めば達成可能でしょう。ただし、その人の収入や支出によって、月にどのくらい貯金に回せるかが変わるため一概には言えません。
確実にお金を貯めるには、今回ご紹介した方法を実践してみましょう。支出を減らすだけでなく、転職や昇進など収入アップも視野に入れて行動することも大切です。
結婚や将来のライフプランを見据え、計画的に貯蓄に取り組みましょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 2023年 家計調査(家計収支編) 単身世帯 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女,年齢階級別 単身世帯・勤労者世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー