夏の間は給湯器を「40℃→35℃」にしています。ガス代は実際、どのくらい節約になるでしょうか?
配信日: 2024.08.31 更新日: 2024.10.10
しかし、具体的にどのくらいのガス代節約になるのかを知っている人は、少ないのではないでしょうか?
本記事では、給湯器の温度を40℃から35℃に下げた場合にどの程度のガス代節約が期待できるのか、さらに給湯器の最適な温度設定や光熱費を削減する方法について詳しく解説していきます。無理なくガス代を節約する参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
給湯器の温度を40℃から35℃にすると、どのくらい節約になる?
給湯器の温度設定を5℃下げると、年間約3750円のガス代を節約することができます。この金額は、ちょっとした見直しでできる、かなり効果的な節約方法といえるのではないでしょうか。算出方法は次の通りです。
●一般社団法人日本ガス協会によると、キッチンの給湯温度を3℃下げると1.6%、お風呂の給湯温度を2℃下げると1.9%の削減効果がある。つまり、給湯温度を1℃下げるとキッチンで約0.5%、お風呂で約1%の合計1.5%のガス使用量削減が期待できる
●総務省の家計調査報告によると、二人以上の世帯の毎月の平均的なガス料金は5209円
●給湯器の使用量がガス使用量全体の8割を占めるので、給湯器の1ヶ月のコストは5209×0.8で約4167円
●約4167円の1.5%×12ヶ月=約750円で、設定温度を1℃下げると年間750円の節約が可能。5℃下げる場合は約750円×5=約3750円となる
給湯器の温度は何度にするのがいい?
給湯器の設定温度は、用途によって異なります。例えば、キッチンで使用するお湯は35℃から40℃、入浴用のお湯は38℃から40℃が適しています。夏場は気温が高いため、通常よりも低めの温度設定でも快適に過ごせます。特にシャワーだけで済ませる場合、35℃程度で十分な場合が多いでしょう。
ただし、給湯器の温度設定を低くしすぎると、問題が生じることがあります。例えば、サーモスタット混合水栓を使用している場合、設定温度が低すぎると、手元で調整が難しくなり、光熱費がかえって増えることも考えられます。そのため、使用環境に合わせた最適な温度設定を見つけることが重要です。
給湯器をつけっぱなしにするとガス代や電気代が増える?
給湯器の電源をつけっぱなしにしても、ガス代には大きな影響はありません。ガス給湯器は、お湯を使うときにしかガスを消費しないため、待機中のガス代は発生しません。
しかし、電気代には多少の影響が出ます。給湯器の待機電力は少額ですが、長期間使用しない場合や外出時には電源をオフにしておくことで、待機電力を節約することができます。
ただし、頻繁に給湯器のスイッチをオン・オフすることは避けたほうがよいです。給湯器の寿命を短くする可能性があり、結果的に修理や交換が必要になることもあります。日常的には、適度な使い方を心がけるのがベストです。
給湯器の光熱費を節約する方法5選
給湯器の使用は日常生活に欠かせないものですが、少しの工夫でその光熱費を大幅に削減することができます。ここでは、誰でもすぐに実践できる5つの節約方法を紹介します。これらの方法を取り入れることで、無理なく家計の負担を軽減できるでしょう。
1. 適切な給湯温度に設定する
給湯器の設定温度は、用途に合わせて適切に調整することが大切です。キッチンでの使用は35℃から40℃、お風呂では38℃から40℃が推奨されます。これにより、無駄なガス消費を抑えることができます。
2. 出湯量を減らす
浴槽に入れるお湯の量やシャワーの使用時間を見直すことで、ガス代と水道代を節約できます。浴槽の湯量を少し減らすだけでも、年間のガス代に大きく影響します。
3. 給湯器の電源を使わないときは切る
長期間使用しないときや外出時には、給湯器の電源をオフにして待機電力を削減しましょう。これにより、年間数百円の節約が期待できます。
4. 高効率の給湯器に買い替える
古い給湯器を使っている場合は、高効率の省エネタイプに買い替えることで、ガス代の大幅な節約が可能です。最新の給湯器は、従来の給湯器よりも熱効率が高く、年間のガス消費量を大幅に削減できます。
5. 適切な保温を行う
お風呂の使用時には、ふたをしてお湯の温度を保つことで、追いだきの回数を減らし、ガス代を節約できます。保温シートを使うのも効果的です。
まとめ
夏の暑い季節、給湯器の温度設定を見直すだけで、年間数千円の節約が可能です。40℃から35℃に温度を下げると年間3750円のガス代が節約できることを考えると、これは手軽で効果的な方法といえるでしょう。
また、給湯器を使用する際に光熱費の節約方法を取り入れることで、さらなるコスト削減が期待できます。これからの季節、少しの工夫で家計に優しい節約を実践してみてはいかがでしょうか。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要
一般社団法人日本ガス協会 ガスの節約につながる省エネ方法のご紹介
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー