80歳一人暮らしの母がお肉を控えて「豆腐のみ」を毎晩食べています。節約にはなりそうですが、健康面で問題はないでしょうか?

配信日: 2024.09.07 更新日: 2024.10.10

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80歳一人暮らしの母がお肉を控えて「豆腐のみ」を毎晩食べています。節約にはなりそうですが、健康面で問題はないでしょうか?
高齢になるとお肉をたくさん食べられなくなり、豆腐のように食べやすい食品を中心にして献立を考える人もいらっしゃるかもしれません。確かに、豆腐は値段も安いものが多く、お肉に比べて節約にもつながりやすいでしょう。
 
しかし、毎日のように豆腐ばかりを食べていると、健康面で問題がないのか心配になることもあるはずです。
 
本記事では、お肉と豆腐それぞれに含まれる栄養素と、お肉を豆腐に置き換えた場合に不足する栄養素とともに、節約効果についても詳しくご紹介します。
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お肉と豆腐それぞれに含まれる栄養素は?

まずは、豚肉と牛肉、豆腐に含まれる栄養素にはそれぞれどのようなものがあるのかを確認しておきましょう。
 
文部科学省の「食品成分データベース」によると、豚ばら肉100グラムあたりには以下のような栄養素が含まれているということです。

・たんぱく質:14.4グラム
 
・脂質:35.4グラム
 
・炭水化物:0.1グラム
 
・ビタミンB1 :0.51ミリグラム
 
・ビタミンB2:0.13ミリグラム
 
・ビタミンB6 :0.22ミリグラム
 
・ビタミンB12:0.5マイクログラム

また、牛もも肉100グラムあたりには以下のような栄養素が含まれています。

・たんぱく質:21.3グラム
 
・脂質:10.7グラム
 
・炭水化物:0.6グラム
 
・鉄:2.8ミリグラム
 
・亜鉛:4.5ミリグラム

一方、木綿豆腐100グラムに含まれている栄養素には、以下のようなものがあります。

・たんぱく質:7.0グラム
 
・脂質:4.9グラム
 
・炭水化物:1.5グラム

また、豆腐には水分が85.9グラム含まれているということです。
 

豚肉や牛肉を豆腐に置き換えた場合の節約効果

次に、お肉を豆腐に置き換えた場合の節約効果について見ていきましょう。次の3つを例に挙げて計算します。

・国産豚ばら切り落とし:100グラムあたり269円(税抜き)
 
・国産牛もも肉:100グラムあたり639円(税抜き)
 
・木綿豆腐:350グラム89円(税抜き)

単純にお肉と豆腐を比較した場合だと、豚肉100グラムを豆腐350グラムと置き換えることで180円、牛肉100グラムを豆腐350グラムと置き換えることで550円の節約になります。ただし、お肉は国産と外国産で値段が変わる場合があるので確認が必要です。
 

お肉を豆腐に置き換えることで不足する栄養素

お肉を豆腐に置き換えることで、たんぱく質やビタミン・鉄分などの栄養素が不足することが懸念されます。特に、豆腐のたんぱく質含有量はお肉に比べてかなり少ないため、お肉をまったくとらずに豆腐だけの食生活を送るのはおすすめできません。
 
豆腐はほかの食品と組み合わせてバランスよく摂取することが望ましいでしょう。お肉についてもまったく食べないのではなく、量を減らすなどして、豆腐だけでは不足しがちな栄養素をしっかりと補っていくことが大切であると考えられます。
 

豆腐のみだと栄養バランスが偏るためほかの食材と組み合わせた方がよい

一般的にお肉よりも豆腐の方が安いので、お肉を控えて豆腐のみを食べるようにすれば、節約にもつながります。しかし「高齢の母親がお肉を控えて毎晩豆腐のみを食べている」という話を聞くと、栄養面での問題がないのか心配になる人もいらっしゃるでしょう。
 
実際に、豚肉や牛肉と豆腐の栄養素を比較すると、それだけでは十分な量を摂取できないものもあるようです。
 
高齢になるとお肉よりもさっぱりしている豆腐の方が食べやすいと感じるかもしれませんが、豆腐だけでは不足する栄養素もあるため、毎晩それだけを食べるのはおすすめできません。お肉を含め、ほかの食品と組み合わせて栄養バランスのよい食事を心がけた方がよいでしょう。
 

出典

文部科学省 食品成分データベース 食品群名/食品名: 肉類/<畜肉類>/ぶた/[大型種肉]/ばら/脂身つき/生
文部科学省 食品成分データベース 食品群名/食品名: 肉類/<畜肉類>/うし/[和牛肉]/もも/赤肉/生
文部科学省 食品成分データベース 食品群名/食品名: 豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/木綿豆腐
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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