更新日: 2024.10.10 その他家計
浴室・トイレに窓がないアパートのため24時間「換気扇」をつけっぱなしです。換気扇だけで電気代はかなりかかっていますか?
そこで今回は、浴室・トイレの換気扇をつけっぱなしにした場合にかかる電気代について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
浴室の換気扇を24時間365日つけた場合の電気代
電気代は、【消費電力(キロワット)×時間×電力料金単価】で計算が可能です。電力料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている1キロワットアワー当たり31円とします。
浴室の換気扇はおもに天井埋込型と壁取付型の2種類があります。消費電力は約20~30ワットのものを使用している家庭が多い傾向です。あるメーカーのカタログを参考に、浴室の換気扇の電気代を計算したところ、結果は表1の通りです。
表1
運転モード | 消費電力 (ワット) |
24時間当たり の電気代 |
1ヶ月(30日)当たり の電気代 |
1年当たり の電気代 |
|
---|---|---|---|---|---|
天井埋込型 | 弱/24時間換気 | 19.5 | 約14.51円 | 約435.24円 | 約5295.42円 |
強 | 34.5 | 約25.67円 | 約770.04円 | 約9368.82円 | |
壁取付型 | 換気 | 27 | 約20.09円 | 約602.64円 | 約7332.12円 |
※筆者作成
年間を通して考えると約5000~9000円の料金が発生していることが分かります。少し高く感じるかもしれませんが、浴室は湿気がこもりやすく、カビなどが発生しやすいため、窓の有無にかかわらず換気扇をつけた方がよいでしょう。
また、近年は24時間常時換気モードが搭載された換気扇もあるため、普通のモードに比べると電気料金をおさえられる可能性があります。
トイレの換気扇を24時間365日つけた場合の電気代
トイレの換気扇はおもに天井埋込型とパイプファンがあります。小型サイズの換気扇がつけてある場合が多いため、消費電力は一般的に1~3ワット程度です。あるメーカーのカタログを参考に、トイレの換気扇の電気代を計算すると表2の通りです。
表2
運転モード | 消費電力 (ワット) |
24時間当たり の電気代 |
1ヶ月(30日)当たり の電気代 |
1年当たり の電気代 |
|
---|---|---|---|---|---|
天井埋込型 | 弱(常時) | 0.9 | 約0.67円 | 約20.09円 | 約244.40円 |
強 | 2.4 | 約1.79円 | 約53.57円 | 約651.74円 | |
パイプファン | - | 2.1 | 約1.56円 | 約46.87円 | 約570.28円 |
※筆者作成
トイレの換気扇は小型のため年間を通してもほとんど電気代がかかりません。そのため、1年中つけていても問題ないでしょう。
また、トイレの換気扇は消臭効果があるため、切ってしまうとにおいが充満する可能性もあります。快適に利用するためにも換気扇はつけておく方がおすすめです。
換気扇を24時間つけておくメリット|空気の入れ替えは重要
換気扇を24時間つけておくメリットはおもに3つあります。
・空気が循環され、家がきれいに保たれる
・カビや結露の防止につながる
・においの充満を防ぐ
特に、窓がないアパートの場合、換気扇をつけておかなければにおいやカビが発生しやすくなる可能性があります。
また、換気扇をつけると空気が循環されるため、ハウスダスト対策や外から入ってきた花粉などを排出することも可能でしょう。空気の入れ替えをしなければシックハウス症候群やアレルギー発症のリスクもあるため、換気扇をつけておくのは重要です。
浴室・トイレの換気扇の電気代は年間で1万円以下程度|気になる方は省エネ機能がある換気扇がおすすめ
今回の試算結果では、浴室・トイレの換気扇は、24時間365日つけた状態でも電気代は1万円以下程度となることが分かりました。換気扇をつけておくことで、家も健康も守ることにつながるため、換気扇は基本的につけっぱなしでも問題ないでしょう。
もし電気代が気になる場合は、通常サイズや大型の換気扇であれば、24時間常時換気モードなどがついた省エネタイプもあります。省エネタイプを使用すれば通常よりも若干電気代がおさえられる可能性があるため、より料金を気にせずに換気扇をつけられるでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー