更新日: 2024.10.10 その他家計

「太陽光発電」をつけている家庭はどのくらい?実際に”お得”と感じている人は多い?

「太陽光発電」をつけている家庭はどのくらい?実際に”お得”と感じている人は多い?
太陽光発電の設置を検討していて気になるのは、実際に設置している家庭の割合や、どのくらい節約効果・お得感があるかです。せっかく太陽光発電を設置するのであれば、節約効果やお得感をしっかりと味わいたいものです。
 
今回は、太陽光発電を設置する際にかかる費用や、どの程度、節約効果やお得さを実感できるかについて解説します。太陽光発電の設置を検討している方は、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

太陽光発電の使用率はどのくらい?

環境省が2022年に発表した、太陽光発電システムを使用している家庭の割合は、全国で約6.6%です。日本全国を10の地域に分け、それぞれの地域と全国平均での使用率を表1にまとめました。
 
表1

地域 使用率
北海道 1.9%
東北 8.2%
関東甲信 5.3%
北陸 5.0%
東海 10.8%
近畿 5.1%
中国 10.1%
四国 9.2%
九州 8.5%
沖縄 3.5%
全国 6.6%

出典:環境省「令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」を基に筆者作成
 
家庭用太陽光発電の使用率は北海道や沖縄では5%以下ですが、東海・中国地方では10%以上と、地域によって大きな差があります。
 

太陽光発電に必要な費用について

太陽光発電を導入するためには、さまざまな設備が必要です。2023年発表の経済産業省 資源エネルギー庁が公表した「太陽光発電について」内のデータによると、住宅用太陽光発電の設置にかかるシステム費は、新築で1キロワットアワーあたり、平均28万8000円です。
 
上記の設置費用は、あくまでも目安・平均値であり、購入するメーカーや住宅の種類、搭載する電力量によって変動する点に注意しましょう。実際に設置する場合、規模感や費用は専門の業者と相談し、確認する必要があります。
 

太陽光発電でお得感は感じられる?

山形県山形市が令和5年4月~令和6年3月の間に実施した、太陽光発電についてのアンケート結果より、どの程度太陽光発電に満足しているかをご紹介します。太陽光発電装置を設置して「大変満足している・ある程度満足している」と答えた方は、全体の8割以上でした。満足している理由は、以下の通りです。

・大幅に買電量を減らすことができ、年間の電気代が節約できている
 
・売電代を含めると実質電気代がかからないことになり、電気代が高騰する中助かっている
 
・電気を自給自足できる
 
・節電を意識するようになった

電気代が高騰するなかで、太陽光発電の導入はお得だと実感する方が増えているようです。
 

太陽光発電は本当にお得なのか

太陽光発電では、充電した電気を使いきれなかった場合、余った分を売却可能です。経済産業省は、2024年度中に太陽光発電を設置・登録をした家庭において、10キロワット未満の電気を1キロワットアワーあたり16円で、10年間固定価格で買い取る制度を設定しています。
 
また、太陽光発電によって充電した電気は、0円で使用可能です。表2にて、東京電力の従量電灯Bプランを例に、電気代がどの程度お得になるかを解説します。
 
表2

単位 料金(税込み)
電力量料金 最初の120キロワットアワーまで 1キロワットアワー 29円80銭
120キロワットアワー超、300キロワットアワーまで 1キロワットアワー 36円40銭
300キロワットアワー超 1キロワットアワー 40円49銭

出典:東京電力エナジーパートナー株式会社「従量電灯B・C」を基に筆者作成
 
太陽光発電を利用して発生させた電力は、電力量料金の負担なく使用でき、余剰電力については売却も可能です。
 

太陽光発電装置の普及率は全国で約6.6%、設置している人の7~8割はお得に感じている

太陽光発電装置の全国的な普及率は6.6%と、まだそれほど高くはありませんが、設置している方の7~8割は、電気代が大幅に節約できるためお得だと感じています。電気代が高騰しているなか、電気代のほとんどを太陽光発電で賄えれば、日々の電気代を大幅に節約できてお得に過ごせます。太陽光発電を実際に活用している方のほとんどが「お得さ」を感じているため、「太陽光発電はお得」といってもいいのかもしれません。
 

出典

環境省 令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)(109ページ)
経済産業省 資源エネルギー庁 資源エネルギー庁 太陽光発電について(37ページ)
経済産業省 資源エネルギー庁 買取価格・期間等(2024年度以降)
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C
山形市 太陽光発電アンケート調査の結果について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集