9月になっても「エアコン1台」と「サーキュレーター2台」を使っています。もしかしてエアコン2台の方が節約できますか?
配信日: 2024.09.19 更新日: 2024.10.10
本記事では、「エアコン1台+サーキュレーター2台」と「エアコン2台」にかかる電気代を計算し、どちらが節約できるのか解説します。エアコンの電気代をおさえたい方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコン1台+サーキュレーター2台にかかる電気代は?
エアコン1台とサーキュレーター2台を「1日6時間」使用した場合の、電気代を計算してみましょう。
電気代は、「消費電力(キロワット)×電力単価(円/キロワットアワー)×時間」で計算できます。電力単価は、契約している小売り電気事業者によって異なるため、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価である31円/キロワットアワーと仮定して算出します。
あるメーカーのエアコン(14畳用)の消費電力は1380ワット、サーキュレーターの消費電力は25ワットでした。まず、エアコン1台にかかる電気代を計算します。
1.38キロワット×31円/キロワットアワー×6時間=約257円
次に、サーキュレーター2台にかかる電気代を出してみましょう。
0.025キロワット×31円/キロワットアワー×6時間×2台=約9円
エアコン1台とサーキュレーター2台を1日使用したときの、電気代は約266円であることが分かりました。エアコンやサーキュレーターの性能やメーカーによって消費電力は異なるため、この金額はあくまで目安価格となります。
エアコン2台にかかる電気代は?
エアコン1台を1日使用した場合約257円かかるため、2台使ったときは1日に約514円かかります。今回は2台とも同じエアコンを使っていると想定して計算しました。エアコンの適用畳数によって消費電力は異なるため、約514円から前後する可能性があることを念頭におきましょう。
「エアコン1台+サーキュレーター2台」と「エアコン2台」の電気代を計算したところ、「エアコン2台」に比べて「エアコン1台+サーキュレーター2台」の方が、電気代が約248円安いことが分かりました。
サーキュレーター2台の方が節電になる理由
サーキュレーター2台の方が節電になる理由は、サーキュレーターは空気を循環してくれるからです。
エアコンのみだと、冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまりやすくなります。そのため、部屋全体の温度を均一にするために時間と電力を消費してしまいます。
サーキュレーターによって空気が循環されると、室温のムラがなくなり、エアコンの設定温度を必要以上に上げたり下げたりしなくても快適な温度をたもてるのです。快適な温度にするために頻繁にエアコンの温度調整をするよりも、エアコンとサーキュレーターを併用した方が節約につながります。
サーキュレーターを2台使った方がいいケースとは?
部屋が2つ続いている場合は、サーキュレーター1台でも十分に空気を循環できます。しかし、ロフトのように上下に空間が分かれている場合は、サーキュレーター1台では冷暖房の効果が十分に得られません。
ロフトと1階のそれぞれにサーキュレーターを設置することで、上下の空気を効率よく循環させ、部屋全体を快適な温度にたもてます。
このことから、部屋の構造によってはサーキュレーター1台でも十分な冷房効果が得られ、より節約になる可能性があるでしょう。
エアコン1台+サーキュレーター2台の方がエアコン2台よりも電気代を約248円節約できる
エアコン1台とサーキュレーター2台を併用することで、エアコン2台使用時に比べて約248円の節約が可能です。さらに、サーキュレーターの使用により、室内の温度のムラを解消できるため、エアコンの設定温度を無理に変更する必要がなく、快適な環境を維持しつつ電気代をおさえられます。
夏場や冬場のエアコンの電気代が気になる方は、節約のためにサーキュレーターを活用してみましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー