更新日: 2024.09.29 その他家計

エアコンの冷房を「25度」にしても「26度」の時と涼しさが変わらない気がします。この場合でも電気代だけ高くなってしまうのでしょうか?

エアコンの冷房を「25度」にしても「26度」の時と涼しさが変わらない気がします。この場合でも電気代だけ高くなってしまうのでしょうか?
夏場は部屋の中の温度が高くなるため、体調を崩さないようにするためにも冷房が欠かせません。しかし、冷房を使う時にはなるべく節電したいと考える人も多いでしょう。設定温度を25度と26度に設定した時に、どのくらいの差が生じるのか気になるものです。
 
本記事では、25度と26度に設定した時の差額を計算するとともにエアコンの節電方法をいくつか紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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冷房の25度と26度の電気代の差額

冷房の設定温度を1度上げると、約10%の節電効果があると考えられています。ここでは、冷房を25度と26度に設定した場合、1ヶ月で電気代にどのくらいの差が生じるのかを計算していきます。
 
今回、エアコンの消費電力は500ワットと仮定し、使用時間を1日10時間、電力料金の目安単価には公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している31円/キロワットアワーを使用して、算出していきましょう。
 

エアコンの冷房を26度に設定した時

500ワット÷1000×10時間×31円/キロワットアワー×30日=4650円

 
エアコンを26度に設定した時の1ヶ月の電気代はおよそ4650円です。温度を1度下げて設定すると、約10%変わるといわれているため、25度に設定した場合の電気代はおよそ4185円です。1ヶ月間で465円の差額が生じることが分かります。
 
ただし、エアコンの消費電力量はメーカーや対応畳数によって変動するため、あくまで参考程度にしてください。
 

エアコンの節電方法

ここでは、エアコンにかかる電気代を節約するための方法を紹介します。
 

自動運転を活用する

エアコンを自動運転にすると節電につながります。エアコンの風量を弱にすれば消費電力が抑えられ、節電につながると考える人も多いでしょう。しかし、風量を弱に設定すると、エアコンは常に弱い風量で運転し続け、設定温度に達しても運転が続くため、結果的に多くの電力を消費することになるでしょう。
 
一方、自動運転を利用すれば、設定温度に達するまで強い風量で部屋を一気に冷やし、設定温度に近づくと自動で風量が弱まります。効率よく部屋が冷えるとともに、自動で風量を調節し、消費電力を抑えながら設定温度を維持してくれます。節電を意識するなら、エアコンの自動運転を活用してみましょう。
 

フィルターを定期的に掃除する

エアコンを効率よく稼働させるためには、定期的なフィルター掃除が欠かせません。エアコンの仕組みは、室内の暖かい空気を取り込み、冷たい空気を吐き出して部屋を涼しくすることです。エアコン内部にある熱交換器に十分な空気を通すことで、効率的に部屋が涼しくなります。
 
ただし、十分な空気を通すためには、空気の通り道となるフィルターを清潔に保つことが大切です。フィルターが目詰まりしていると、空気を吸い込む力が減少し、部屋が冷えにくくなってしまいます。結果的に、部屋を冷やすために多くの電力を消費するようになり、電気代がかさんでしまうでしょう。
 
フィルターが目詰まりしないためにも、2週間に1回ほど掃除を行いましょう。フィルターのゴミやほこりを掃除機で吸い取ったり、水洗いしたりするのがおすすめです。汚れがこびりついている場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、日陰でしっかりと干しましょう。
 

風向きを上方向にする

エアコン使用時にかかる電気代を節約するためには、風向きを適切に調整することが大切です。冷たい空気は下に溜まりやすい性質をもっています。風向きを下向きに設定すれば冷たい空気が床に滞留し、部屋全体が冷えにくくなってしまいます。
 
そのため、冷房の風向きは上向きに設定しましょう。上向きに設定すると、冷たい空気が部屋全体に広がりやすくなり、均一に部屋を涼しくできます。部屋全体が冷えやすくなれば、設定温度を高めに設定しても快適に過ごせるでしょう。効率よく部屋を冷やせれば、電気代の節約にも期待できます。
 

25度と26度では1ヶ月で465円異なる

冷房の温度を1度変えると、消費電力量は約10%変わるといわれています。消費電力が500ワットの冷房を1日10時間稼働させた場合、1ヶ月で465円ほど差が生じることが分かりました。エアコンの電気代を節約するためには、設定温度を高めに設定しても部屋が涼しくなるような工夫をするとよいでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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