政府の「酷暑乗り切り緊急支援」とは一体何? 具体的な内容を教えて!
配信日: 2024.09.29 更新日: 2024.10.10
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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酷暑乗り切り緊急支援について
今年の猛暑を受け、政府は国民の負担軽減のため、電気・ガス料金の割引を決定しました。この支援は、2024年8月から10月の3ヶ月間、電気・都市ガスを使用している家庭や事業者を対象に行われます。
割引額は、電気やガスを使用した量に応じて自動的に計算され、月々の料金から差し引かれます。そのため、面倒な手続きは一切不要です。補助内容は以下の通りです。
・電気料金: 1kWhあたり、低圧契約で4円、高圧契約で2円の割引
・都市ガス: 1㎥あたり、17.5円の割引
・電気料金: 1kWhあたり、低圧契約で2.5円、高圧契約で1.3円の割引
・都市ガス: 1㎥あたり、10円の割引
この割引制度によって、電気やガス料金の負担が軽減され、少しでも涼しく快適な夏を過ごせることが期待されています。
電気料金の計算と補助金
電気料金の計算と補助金の影響を解説します。
電気料金の基本的な計算
電気料金は、1キロワットアワーあたりの電気料金と1ヶ月間に使用した電気量を掛け合わせることで計算できます。東京都環境局「家庭の省エネハンドブック」によると戸建ての2人世帯8月の電気使用量の平均は402キロワットアワーです。
そこで、1キロワットアワーあたり31円で、1ヶ月間に400キロワットアワー使用した場合の電気料金を計算してみましょう。
・電気料金 = 1キロワットアワーあたりの電気料金 × 使用電力量
・電気料金 = 31円/キロワットアワー × 400キロワットアワー = 1万2400円
このようにして、月々の電気料金を算出します。
補助金が適用された場合の電気料金
政府から電気料金の補助金が出ると、支払う電気料金が減ります。この補助金による電気料金の変化を計算してみましょう。
補助金の合計額は、1キロワットアワーあたりの補助金額と使用電力量を掛け合わせることで計算できます。例えば、1キロワットアワーあたり4円の補助金があり400キロワットアワー使用した場合、補助金の合計額は次のようになります。
・補助金の合計額 = 1キロワットアワーあたりの補助金額 × 使用電力量
・補助金の合計額 = 4円キロワットアワー × 400キロワットアワー = 1600円
補助金を差し引いた後の電気料金は、元の電気料金から補助金の合計額を引くことで計算できます。先ほどの例で計算すると、次のようになります。
・補助後の電気料金 = 元の電気料金 – 補助金の合計額
・補助後の電気料金 = 1万2400円 – 1600円 = 1万800円
今回の例では、400キロワットアワーの使用で1600円の補助金が得られ、電気料金は1万2400円から1万800円に減少しました。
ガス料金の計算と補助金
東京都環境局の「家庭の省エネハンドブック」によると、戸建て住宅2人世帯の8月の平均ガス使用量は16立方メートル、平均ガス代は2811円です。ガス料金の割引を適用した場合、8月のガス代がどのように変化するかを計算してみましょう。
補助金が適用された場合のガス料金
補助金の合計額は、1立方メートルあたりの補助金額と使用量を掛け合わせることで計算できます。
・使用量: 16立方メートル
・補助金額: 1立方メートルあたり17.5円
・補助金の合計額 = 16立方メートル× 17.5円 = 280円
補助金を差し引いた後のガス料金は、元のガス代から補助金の合計額を引くことで計算できます。
・元のガス代: 2811円・補助金の合計額: 280円・補助後のガス代 = 2811円 – 280円 = 2531円
この計算により、2024年8月の都市ガス料金は、割引適用後に2531円となります。
「酷暑乗り切り緊急支援」は、異常な暑さが続く中で国民の生活負担を軽減し、健康を守るために実施される支援策
異常な暑さが続く中、政府は「酷暑乗り切り緊急支援」として、電気・ガス料金の割引を実施しています。この支援は2024年8月から10月の3ヶ月間にわたり、電気・都市ガスを使用している家庭や事業者が対象です。割引は自動的に適用され、手続きの必要はありません。
出典
経済産業庁 よくある質問・回答(酷暑乗り切り緊急支援)
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
東京都環境局 家庭の省エネハンドブック
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー