更新日: 2024.10.02 その他家計

「エアコンの掃除」+「室外機の日除け」でどれだけ電気代を節約できる?「作業コスト」に見合うでしょうか…?

「エアコンの掃除」+「室外機の日除け」でどれだけ電気代を節約できる?「作業コスト」に見合うでしょうか…?
エアコンは日々の暮らしに欠かせませんが、気になるのが電気代です。もしもエアコンの掃除や室外機の日除けを行った場合、エアコンにかかる電気代の節約にどれほど効果があるか検証します。また、作業コストとのバランスや、長期的な節約効果についても解説し、エアコンの効率的な使用方法を提案します。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンの掃除や室外機に日除けを置くと効果はある?

夏場の暑い時期や雪の降る寒い時期など、年中使用するエアコンは汚れています。また、快適に過ごすためにエアコンを頻繁に利用していると、電気代が気になります。エアコンの電気代は、日々の掃除をこまめに行うだけでも節約することが可能です。それに加え、部屋の外にある室外機も、日除けを置くことで室外機本体が熱くなることを防ぎます。
 
実際に、エアコンの室外機に日除けを置いたところ、電力使用量が約5%削減できたという効果が出ています。エアコンの種類にもよりますが、電力使用量を約5%削減できると、年間で約717.65円電気代が安くなる計算です。
 
経済産業省による「夏季の省エネ・節電メニュー」の調査結果を参照すると、家庭における電気の使用割合(夏季の点灯帯(19時頃))は、エアコンが全体の38.3%と最も大きな割合を占めています。電気代全体の約4割を占めるエアコンの電気代を節約することで、家計の大きな節約につながるでしょう。
 

エアコンの長期的な節約効果とは

エアコンはフィルター部分にホコリが溜まりやすく、目詰まりしていると熱交換器を通る空気の量が減り、熱を集める効率が下がることによって、電気代がさらにかかってしまいます。自分で掃除できない場所やお手入れ機能付きエアコンは、専門の業者に清掃をお願いするとよいでしょう。エアコンクリーニングの相場は、お掃除機能が付いているかいないかでも料金が変わります。
 
一般家庭のエアコンで壁にかけてあるエアコンのクリーニング費用相場は、7000円~2万円です。お掃除機能付きのほうの相場は1万5000円~2万円と、若干高くなっています。また、エアコンの室外機は、室外機専用の遮光ネットやすだれを利用して直射日光が当たることを防ぎましょう。
 
エアコンは、室内機と室外機で熱を交互に交換しながら室内を冷やしています。室外機を遮光することで、直射日光に晒されて熱くなることを防ぎ、結果として電気代の節約になります。
 

エアコンの効率的な使用方法

猛暑日には、熱中症を防ぐためにも室内を快適な温度に保つことが大切です。エアコンの冷える仕組みを利用し、効率的に使用することを意識すると通常よりも電気代を節約することができます。エアコンの効率的な使い方には以下の方法があります。

●暖かい空気を逃がしてから冷房を入れる
●室内温度と風量や風向の設定を適切にする
●サーキュレーターや扇風機を併用して空気の通り道をつくる

もし部屋が外よりも暑く感じた場合には、窓を開けて風を通し、暑い空気を逃がしてから冷房をつけるほうが効率的です。風の通りが悪いときは、扇風機なども併用することで、設定温度を下げすぎずに部屋を涼しくすることができます。
 
また、エアコンの室内設定温度は28℃を目安にします。夏場の温度設定は1℃上げると約13%省エネ効果があるとされており、暑さを感じるときは風量を上げるほうが体感的に涼しく感じるようです。そのほか、カーテンを閉めて窓からの直射日光を避けることで、窓周辺から入ってくる熱を減らして室内の温度を効率よく下げてくれます。
 

エアコンの掃除と室外機の日除けは電気代の節約効果がある

電気代を節約するため、エアコンの掃除は行ったほうがよいでしょう。毎日できなくてもシーズンオフのタイミングなどできれいにしておくことがおすすめです。
 
エアコンをきれいにすることで運転効率が上がるだけでなく、電気代の節約効果が期待できます。室外機の日除けにも節電効果があり、遮光ネットやすだれなど、夏場の間だけでも直射日光が当たることを避けるために設置するとよいでしょう。
 

出典

経済産業省「夏季の省エネ・節電メニュー」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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