うちは湯船をためずに「シャワーだけ」で済ませています。湯船をためるより節約になっていますよね?

配信日: 2024.10.03 更新日: 2024.10.10

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うちは湯船をためずに「シャワーだけ」で済ませています。湯船をためるより節約になっていますよね?
毎日湯船につかるよりも、シャワーで済ませたほうが節約になると考えている方も多いのではないでしょうか。本記事では、湯船とシャワーのどちらが節約になるのか、具体的な水使用量とエネルギー消費量を比較します。また、健康面やリラックス効果を考慮した場合の利点も検討します。
FINANCIAL FIELD編集部

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湯船とシャワーどちらが節約になる?

一般的な湯船の容量は、200~280リットルが多いです。ここでは、湯船に200リットルのお湯をためた場合とシャワーで済ませた場合をシミュレーションしてみましょう。なお、水道単価は東京都水道局のホームページにある。0.24円/リットルで計算します。ガス料金については、次の計算式で計算できます。
 
・ガス料金=上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金
 
そのほかの条件は、熱効率80%、都市ガスの発熱量1万750キロカロリー/立方メートル、単位料金160.77円(2024年10月の東京ガス単位料金)、水温15度から40度までの25度上昇させるものとします。
 
湯船に200リットルのお湯をためた場合、水道料金は200リットル×0.24円/リットル=48円です。また、湯温を15度から40度まで沸かしたときのガス代は、25度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×160.77円=約93.47円です。
 
シャワーで済ませた場合、1回15分、1分間10リットルのお湯を使用したとすると、水道料金150リットル×0.24円 /リットル=36円です。湯船と同様に、15度から40度まで沸かしたときのガス代は、25度×150リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×160.77円=約70.10円です。
 
水道料金やエネルギー消費量で比較した場合、シャワーのほうが節約になっていることが分かります。ただし、シャワーを長時間使用した場合には、湯船よりもかかるコストが高くなるケースもあります。
 

湯船のほうが節約になる場合もある

一般的に湯船のお湯の量が200リットルの場合、シャワーを15~20分程度使用した際の水の量とほぼ同じです。シャワーの使用時間によっては、湯船につかるよりも水の使用量やエネルギー消費量が高くなるのです。ガス料金についても、沸かす必要がある水の量に比例して高くなる点に注意しなければなりません。
 
また、湯船につかる場合でも、湯船のお湯を使わずにシャワーで体を洗った場合にはかかるコストが高くなります。
 
さらに、利用する人数によってもコストが変動します。4人家族でお湯を足しつつ利用し、湯船2杯分のお湯を消費した場合の水道料金は96円、ガス料金は約186.94円です。
 
ただし、湯船とシャワーのどちらを選ぶ場合でも、総合的に使う水の量を考えておかなければ節約にはなりません。シャワーの利用時は短時間で済ませる、湯船につかる場合は湯船のお湯を有効利用するなどの工夫が必要です。
 

リラックス効果はどちらが高い?

湯船につかることによって、次のような効果があります。
 

・疲労解消効果
・リラックス効果

 
お湯につかることによって体が温まり、血行が促進されます。このことにより、老廃物や疲労物質の排出につながりやすくなるのです。体全体が温まることで筋肉がリラックスし、首や腰などの負担も軽減されます。
 
また、精神的にリラックスする効果もあり、心の緊張が緩和されることによって不快感が取り除かれることも特徴です。
 

健康面では湯船が有利?

湯船につかることによって、リラックス効果以外にも次のような健康面でのメリットもあります。
 

・冷え性改善
・むくみ改善

 
体の芯から温まることによって、全身の血行が良くなり、冷え性やむくみの改善につながります。
 
また、シャワーだけでは体の汚れを落としきれていないケースもあります。湯船の場合は、ゆっくりと体が温まることで毛穴が開き、細かな汚れや臭いの原因を落とすことができるのです。
 

入浴で節約するコツ

入浴する際に、できるだけ節約する方法には次のようなものがあります。
 

・お風呂が沸いたら早めに入浴する
・少なめのお湯で入浴する
・節水シャワーヘッドを活用する

 
湯船につかる場合は、湯船の準備が整ったらできるだけ早く入浴しましょう。沸かしたお湯は、時間とともに冷めてしまいます。お湯が冷めてしまうと、追い炊きする必要があるため、水やガスの使用量が多くなるのです。
 
体をしっかりと温めたい場合には、少なめのお湯を用意し、半身浴で時間をかけてつかることをおすすめします。体にかかる負担も少なく、通常の量のお湯につかるよりもリラックス効果が高いといったメリットもあります。また、シャワーを利用したい方は、節水対策されたシャワーヘッドの利用もおすすめです。
 
1日単位では大したことない金額と思われるかもしれませんが、年単位など積み重ねれば大きな節約となります。上手に節約しながら、シャワーや入浴でリラックスしましょう。
 

出典

東京水道局 節水について よくある質問
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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