更新日: 2024.10.10 その他家計
友人が中古の洗濯機を「3万円」で購入…いくら安くても故障のリスクが高いなら、新品を購入した方がよいのでは?
今回は、中古洗濯機の購入は本当に賢明な選択なのか、考えられるメリットおよびデメリットについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
中古洗濯機のメリットとデメリット
中古の洗濯機のもっとも大きなメリットは価格です。新品の洗濯機と比べると、中古品は大幅に安く手に入れられるでしょう。
新品の洗濯機の価格は機能やメーカーにより異なりますが、洗濯容量が10キログラムのドラム式洗濯乾燥機の場合、安くても10万円前後、高いものは20万円以上が中心です。3万円という価格は、洗濯機の価格としてはかなり安いといえるでしょう。
しかし、中古品には避けられないデメリットもあります。中でも、もっとも懸念されるのは故障のリスクです。使用年数が長くなればなるほど機械の部品は劣化し、故障の可能性が高まります。
とくに、洗濯機は毎日使用することが多い家電であり、故障した場合の不便さは計り知れません。
中古洗濯機の故障リスク
洗濯機は機械である以上、使用とともに故障のリスクが高くなっていきます。洗濯機が故障した場合、一般的には以下のような症状が出ます。
・水をためられない、給水できない
・操作できない
・洗濯できない
・異音がする
・水漏れする
・排水、脱水できない
洗濯機が故障した場合、修理費用が高額になることも少なくないようです。場合によっては、修理費用が中古品の購入価格を上回ってしまう可能性もあるでしょう。
洗濯機のリサイクル費用
洗濯機は「家電リサイクル法」の対象品目です。中古の洗濯機を購入して、すぐに故障した場合、粗大ごみとしては出せず、リサイクル料金と収集運搬料を負担して処分することになるでしょう。
リサイクル料金は洗濯機の種類や大きさによって異なりますが、一般財団法人 家電製品協会によると、「洗濯機・衣類乾燥機」のリサイクル料金は2530円ほどのようです。
ただし、品目とメーカー名によってもリサイクル料金が異なるとされているので注意が必要です。収集運搬料金は、新たに購入する店舗に処分を依頼する場合、無料または割引になることがあり、自治体が指定する回収業者に依頼する場合は3000円~5000円程度かかることもあるようです。
中古洗濯機購入時の注意点
故障のリスクは高くなるものの、中古洗濯機の価格は魅力的です。もし、購入する場合は、できる限り新しい製品(製造から5年以内の製品など)を選ぶことをおすすめします。
また、クリーニング済みかどうか、傷やへこみがないか外観の確認もしましょう。外観は、これまでの使用状況を反映している可能性があるためです。さらに、可能であれば、実際に作動させて異音や振動がないか、機能が正常に動作するかを確認できるとなおいいでしょう。
最近では、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やフリーマーケットサイトなどを利用した個人間取引も盛んですが、リサイクルショップや中古家電専門店で購入する方が、信頼性は高くなるでしょう。また、こういった店舗で購入する場合、配送・設置サービスを実施している可能性もあります。
中古は費用面のメリットはあるが、使用期間などを考慮するとお得と言い切れない面もある
洗濯機を購入する場合、中古品の方が初期費用はおさえられますが、長期的な視点で考えると、新品を購入した方がメリットは大きいといえるかもしれません。
新品は価格が高くなりますが、保証やアフターサービス、最新の機能、長期にわたって使用できる可能性など、多くのメリットがあります。頻繁に使用する家電だからこそ、信頼性と耐久性は重要です。
予算が少ない場合や、一時的な使用を目的としている場合は中古品も選択肢の一つでしょう。ただし、故障のリスクには注意しなければなりません。長く使うことを考えているのか、短期的な使用なのか、予算はどの程度なのかなどを総合的に判断して決定することになります。
初期費用をおさえることも大切ですが、長期的な視点で、トータルのコストや操作性、信頼性なども考慮に入れて判断する必要があるでしょう。
出典
一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター リサイクル料金 主要メーカー一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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