更新日: 2024.10.04 貯金

30代夫婦で世帯年収は「400万円」です。子どもが生まれるまでに「50万円」貯めておけますか?あと8ヶ月しかないなら難しいでしょうか?

30代夫婦で世帯年収は「400万円」です。子どもが生まれるまでに「50万円」貯めておけますか?あと8ヶ月しかないなら難しいでしょうか?
子どもが生まれるにあたって、育児用品をそろえるなど出産準備のために費用が必要となるでしょう。その中で、子どもが生まれるまで残り8ヶ月を迎え、50万円を貯めたいと考える人もいるかもしれません。
 
今回は30代で世帯年収400万円の夫婦が、8ヶ月で50万円を貯められるかについてまとめました。そのほか、2人以上の世帯の平均消費支出や貯蓄額の割合、計画的な貯金方法もご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年収400万円の世帯は8ヶ月で50万円を貯められる?

年収400万円の世帯が8ヶ月で50万円を貯められるかは、現在の支出によって異なると考えられます。まず、8ヶ月で50万円を貯めるには、単純計算で毎月6万2500円の貯金が必要です。年収400万円の場合、年間の手取り額で見ると約314万円と仮定でき、1ヶ月当たりの手取り額は約26万円となるでしょう。
 
このうち6万2500円を貯金へ回すことになるため、残りの約20万円で生活費を賄えるかがポイントとなってきます。例えば都内で家賃が高かったり、車を所有していて維持費がかかったりする場合は、貯金自体がなかなか難しいケースもあるでしょう。
 
そのため、まずは自分たちの収入と支出のバランスを計算する必要があると考えられます。世帯の状況で貯金ができるかは異なるため、一度整理するところから始めてみるとよいでしょう。
 

30代で2人以上の世帯の平均消費支出や貯蓄額の割合は?

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を見てみると、2人以上の世帯における1ヶ月の消費支出の平均額は29万3997円となっていました。
 
同資料に30代に限ったデータは掲載されていませんでしたが、世帯主の年齢が40歳未満の2人以上世帯における消費支出は月平均27万2468円となり、全世代の平均よりも2万円ほどおさえられている結果となっています。
 
金融資産の保有額については金融広報中央委員会「知るぽると」に「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」の2023年の調査結果が掲載されており、金融資産を保有している30代の保有額割合は以下の通りです。

●100万円未満:17.2%
●100~200万円未満:13.8%
●200~300万円未満:10.6%
●300~400万円未満:7.8%
●400~500万円未満:6.3%
●500~700万円未満:9.3%
※一部抜粋

上記の結果から、金融資産を保有している30代のうち、約6人に1人は金融資産保有額が100万円未満にとどまることが分かるでしょう。また、400万円未満までの割合が、おおよそ全体の半数を占めています。
 
なお、30代で金融資産を保有している割合は、71.6%です。金融資産を保有している全体の割合が75.3%であることを考えると、若干下回る結果になることもあわせて覚えておきましょう。
 

計画的に貯金するための方法

計画的に貯金するための方法に悩んでいる場合は、以下の3つを試してみるとよいかもしれません。

●口座を使い分ける
●収入源を増やす
●生活コストを見直す

まず、目的にあわせて口座を使い分けることは効果的な方法と考えられています。1つの口座でお金を管理すると、つい必要以上に引き出してしまったりして、貯金ができなくなってしまう可能性があるでしょう。貯金用の口座や生活費用の口座のように分けておけば、お金を管理しやすくなるはずです。
 
また、収入源を増やすのもひとつの選択肢となるでしょう。空き時間を活用してアルバイトをしたり、自宅でできる副業を始めたりすれば、その分を貯金に回せるかもしれません。
 
なお、貯金するには生活コストの見直しも重要です。余計にかかっている部分はないか、削れる費用はないかを見直せば、支出が改善できる可能性もあります。
 

年収400万円の世帯が8ヶ月で50万円を貯められるかは現在の支出によって異なる

年収400万円の世帯が8ヶ月で50万円を貯められるかを判断するには、現在の支出を把握する必要があると考えられます。単純計算で毎月6万2500円の貯金が必要になるため、その分を捻出できるかが重要です。
 
もし現在の収入と支出でバランスを取れない場合は、計画的な貯金方法を実践してみましょう。口座の使い分けや収入源の増加などで、状況を改善できるかもしれません。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 1 二人以上の世帯の家計消費 表I-1-2 世帯主の年齢階級別消費支出額(二人以上の世帯)-2023年-(7ページ)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)、統計表の番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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