更新日: 2024.10.10 貯金
28歳「貯金ゼロ」…私の周りの友人は貯金していないみたいだし、まだ焦らなくても大丈夫ですよね?
しかし、20代も後半になると、今後さまざまな場面でまとまったお金が必要になることを考え始めた方がいいでしょう。
本記事では、20代で貯金ゼロの人の割合を始め、将来的に必要になる費用の内容や、20代のうちから実行可能な貯金方方法についても詳しくご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代で「貯金ゼロ」の割合は?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、20代で「貯金ゼロ」の人の割合は全体の43.9%を占めていることが分かります。20代独身の人が実際にどのくらい貯金しているのか、金融資産保有額ごとの割合を表1にまとめました。
表1
金融資産保有額 | 割合 |
---|---|
100万円未満 | 23.0% |
100~200万円未満 | 10.9% |
200~300万円未満 | 5.3% |
300~400万円未満 | 4.9% |
400~500万円未満 | 2.6% |
500~700万円未満 | 4.0% |
700~1000万円未満 | 2.2% |
1000~1500万円未満 | 1.6% |
1500万円以上 | 0.0% |
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
20代では「貯金ゼロ」の割合が最も多く、次いで「100万円未満」の23.0%、「100~200万円未満」の10.9%となっています。また、同じ20代でも二人以上世帯の場合は「貯金ゼロ」が36.8%で、単身世帯よりも7%ほど少ないことが分かります。
今後どのような費用が必要になる?
20代だと今後まとまった費用がかかるさまざまな場面が訪れることが予想できるでしょう。特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会によると、主なライフイベントにかかる費用の目安は以下の通りです。
・結婚費用:約327万円
・出産費用:約48万円
・教育資金:約1097万円
・住宅購入費:約3719万円~
・老後の生活費:月約27万円~
・介護費用:月約18万円
・そのほか緊急資金:約60万円
これからこのような費用がかかると考えると、なるべく早いうちから貯金を始めた方がいいかもしれません。
20代のうちから実行可能な貯金方法は?
20代のうちから貯金を始めるのであれば、まずは収支の見直しが必要であると考えられます。毎月の収入と支出を把握し、月々いくら貯金に回せるのかを確認しておきましょう。そのうえで、固定費や保険料・娯楽費など、削れる部分がないか考えてみることをおすすめします。
特に家賃は支出の中でも大きな割合を占めるため、住まいを見直すことで大幅に貯金を増やせるでしょう。
また、積立貯金や保険型貯金などを利用して将来のために備えておく方法もあります。自動的に決まった金額を貯金できるようにしておけば、残ったお金で生活する癖がつくので、無理なく目標金額をためられるかもしれません。
これからまとまった費用がかかることを考えて早めに貯金を始めた方がいい
20代で「貯金ゼロ」という人の割合は全体の43.9%となっており、貯金がある人の中でも「100万円未満」が最も多いことが分かっています。そのため、今回の事例のように「周りの友人も貯金していない」ということであっても不思議ではないでしょう。
しかし、20代だとこれからさまざまなライフイベントをむかえることになり、老後までに多額の費用が必要になると考えられます。
周りも貯金していないからといって安心せず、なるべく早いうちから貯金を増やす努力をした方がいいでしょう。20代から実行可能な貯金方法として、固定費や保険料を見直すとともに、積立貯金や保険型貯金などについてもチェックしてみることをおすすめします。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)表番号4
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)表番号4
特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 主なライフイベントにかかる費用の目安
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー