更新日: 2024.10.16 その他家計
先日「東京都内」で「月10万円以下」で「ホテル暮らし」ができる広告を見かけました。「掃除不要・光熱費0」なら賃貸よりも高コスパですよね?
ホテル暮らしを考える場合、費用の面だけでなくそれ以外のメリット・デメリットなども把握することが重要です。
この記事では、ホテル暮らしにかかる費用や賃貸で一人暮らしにかかる費用を解説します。また、ホテル暮らしのメリット・デメリットもご紹介するため、ホテル暮らしが自分に向いているかどうか確かめたい方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ホテル暮らしにかかる費用と一人暮らし(賃貸)にかかる費用を比較
総務省統計局が実施した令和5年の「家計調査」によると、単身世帯の1ヶ月あたりの生活費の平均は16万7620円です。ただし、こちらの調査では調査対象に持ち家世帯も含まれているため、住居費が約2万4000円と低めに設定されています。
国土交通省が行った「令和5年度住宅市場動向調査報告書」によると、1ヶ月の家賃の全国平均は7万8737円となっています。先ほどの住居費をこちらの家賃に置き換えると一人暮らしの生活費は20万円を超えるでしょう。
また、東京23区など家賃相場や物価がほかの地域に比べて高いエリアで暮らす場合には、さらに生活費がかかると考えられます。
一方、あるホテルではマンスリープランを実施しており、都内でも30連泊が11万7000円から宿泊でき、都内以外であれば月10万円以下で宿泊できるホテルもあるようです。
この宿泊費に加えて食費や通信費、交通費などがかかる場合もありますが、トイレットペーパーなどの日用品の購入費や水道光熱費などはかからないことを考慮すると、賃貸での一人暮らしよりも安く生活できる可能性があります。
ホテル暮らしのメリット・デメリット
ホテル暮らしはメリットだけではなくデメリットもあるため、どちらも認識したうえで検討することが重要です。ホテル暮らしのメリット・デメリットをご紹介します。
ホテル暮らしのメリット
ホテル暮らしのメリットは、おもに以下の通りです。
・ホテルの清掃サービスやルームサービスを受けられる
・家事をしなくて済む
・ホテル内の施設(ジム・温泉など)を利用できる
・水道光熱費や日用品費をおさえることができる
昨今の物価高や電気・ガス代などの高騰を考慮すると、ホテル暮らしはそれらの費用がほとんどかからないため、ホテル代と食費だけあれば最低限の生活ができるでしょう。また、清掃やゴミ捨てなどもホテル側が定期的に行ってくれるため、快適に暮らせます。
ホテルによってはジムやプール、温泉などの多彩なサービスと設備を付随している場合もあるので、快適に過ごすうえで大きな助けになるでしょう。
ホテル暮らしのデメリット
ホテル暮らしのデメリットは、おもに以下の通りです。
・外食が増え、食費がかさむ場合が多い
・最低限の荷物で生活することになる
・ホテル所在地が住民票に登録できない場合がある
・壁が薄く隣室や廊下の音が聞こえやすい
基本的に、ホテルの客室にはキッチンがないため、食事はホテル内の設備や外食が多くなる可能性があります。そのため、自炊に比べて食費が余計にかかる場合があります。また、ホテルは収納スペースが限られているため、持っていく荷物を選定する必要があります。
ホテル暮らしは一人暮らし(賃貸)よりもコスパがよい可能性がある。ただし、食費をおさえるなどの工夫も必要
ホテル暮らしにかかる費用やメリット・デメリットを紹介しました。ホテル暮らしは、食費をおさえたり、荷物を最低限にできたりする方にとってはコスパがよい可能性があります。ただし、防音性の低さなど、費用面以外のデメリットもあるため注意が必要です。
あらかじめホームページなどでホテルの設備やサービスを確認し、賃貸とどちらがよいか比較検討してから、ご自身が快適に生活できる選択をしましょう。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 表番号2
国土交通省 令和5年度住宅市場動向調査報告書
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー