更新日: 2024.10.15 その他家計
掃除機の「紙パック代」がもったいないと感じています…サイクロン式に買い替えたらどのくらいの節約になるのでしょうか?
紙パックは定期的に購入する必要があるため、今回のケースのように節約を意識してサイクロン式に変えたいと思う人がいるようです。
本記事では紙パック式とサイクロン式の違いについて、メンテナンス費用の観点から比較します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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紙パック式とサイクロン式のコスト
冒頭で述べた通り、紙パック式とサイクロン式では紙パックの使用の有無において違いがあります。総合的に節約になる掃除機はどちらなのか、紙パック代や消費電力などを比較しましょう。
なお前提として、掃除機には無数の種類があるため、同じ紙パック式あるいはサイクロン式でも製品によるコストの違いが多少なりともあります。今回は異なるメーカーの掃除機2製品をピックアップして比較しました。
紙パック式のコスト
紙パック式掃除機の場合、定期的に紙パックを交換する必要があります。交換頻度は、掃除のタイミングや1回あたりの集じん量によって異なります。
表1に紙パックのコストと電気代を示しました。なお電気代については公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価「31円/キロワットアワー」を基にしています。また掃除時間は1日10分、紙パックの交換頻度は半年に1回としています。
表1
製品 | 紙パック料金 | 消費電力 | 電気代 |
---|---|---|---|
製品A | 2640円(3枚入り) (1枚あたり880円) (1年あたり1760円) |
180~840ワット | 1日あたり約0.9円~4.4円 1年あたり約329円~約1606円 |
製品B | 1540円(3枚入り) (1枚あたり約513円) (1年あたり約1026円) |
380~850ワット | 1日あたり約2円~約4.5円 1年あたり約730円~約1643円 |
※筆者作成
紙パック料金と電気代を合わせると、1年(365日)あたりのコストは製品Aが約2089円~約3366円でした。製品Bは約1756円~約2669円です。
ただし紙パックの料金は各メーカーの公式サイトの値段であり、互換製品やほかの場所での購入であれば、より安価にすむ可能性があります。
サイクロン式のコスト
サイクロン式の主なコストは電気代ですが、表2に2つの製品の消費電力と電気代をまとめました。
表2
消費電力 | 電気代 | |
---|---|---|
製品A | 140~840ワット | 1日あたり約0.7円~約4.4円 1年あたり約256円~約1606円 |
製品B | 250~720ワット | 1日あたり約1.3円~3.8円 1年あたり約475円~約1387円 |
※筆者作成
コストは製品Aが約256円~約1606円、製品Bは約475円~約1387円であり、紙パック式よりも安い計算となります。今回のケースのように、単純にコストを安くしたいなら、紙パックが不要なサイクロン式の方がいいかもしれません。
ただし紙パック式の場合、パックごとゴミを捨てられて手間が少ないのに対し、サイクロン式はフィルター掃除が定期的に必要です。手間を考えると、大きな差額が出ないのであれば紙パック式の方が気楽と感じる場面もあるかもしれません。
掃除機のコストを節約する工夫
紙パック式をそのまま使い続けるのであれば、以下のような方法で節約できる可能性があります。
・安い紙パックを探す
純正ではなく代替紙パックを探したり、大容量で安く売っている紙パックを購入したりなど、コストを下げる工夫をする
・普段から整理整頓をしておく
物を片付けながら掃除すると、より長い時間掃除機を稼働させることになりかねません。整理整頓して素早く掃除機をかけられるようにしましょう。
・モードを使い分ける
強モードは吸引力が高いですが電力消費も大きくなりがちです。フローリングや畳など弱モードでも十分と思えるときは切り替えましょう。
トータルコストはサイクロン式の方が安い。手間は紙パック式が少なめ
紙パック式の掃除機は紙パックの購入費用がかかる分、トータルコストはサイクロン式よりも高めになると考えられます。ただし製品の電力消費量や紙パックのコストなどによっては、シミュレーションの差はもう少し縮まるかもしれません。
手間については、紙パック式の方が多少楽であると考えられます。ご紹介した節約の工夫も参考にしつつ、どちらのタイプの掃除機を使うか検討してください。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー