更新日: 2024.10.16 その他家計

一人暮らしなのに、先月の電気代はまさかの「9000円」オーバー!?毎日「電気ケトル」を使用しているからでしょうか?

一人暮らしなのに、先月の電気代はまさかの「9000円」オーバー!?毎日「電気ケトル」を使用しているからでしょうか?
一人暮らしを始めたばかりの方や、すでに一人暮らしをしている方にとって、電気代の高さは大きな悩みの種かもしれません。「電気ケトル」は、毎日の生活で必需品となっている人も多い家電のひとつですが、電気ケトルが電気代上昇の原因となっているのか分からない方もいるでしょう。
 
そこで、本記事では電気ケトルが電気代に与える影響と、その対策について考えてみました。
FINANCIAL FIELD編集部

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電気ケトルの消費電力と電気代はどれくらい?

電気ケトルは、電熱ヒーターで水を加熱することでお湯を沸かします。消費電力はケトルの種類などによって異なりますが、一般的には1250ワット~1300ワット前後です。短時間で沸騰させるのに大きな電力を消費するため、頻繁に使用すると電気代が高くなる可能性があります。
 
そこで、今回は朝と夜にコーヒーを飲むために1300ワットの電気ケトルを1日2回使用すると仮定し、消費電力量と電気代を計算しました。コーヒー1杯を140ミリリットル、沸騰してスイッチが切れるまでの時間は約1分間とした場合の消費電力量は、1回当たり1300ワット×(1分/60分=約0.017時間)=約22.1ワットアワーです。
 
電気代は「消費電力量(ワットアワー)÷1000×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で求めるものとし、電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」31円/キロワットアワーを使用します。
 
1回当たりの電気代は(22.1÷1000)×31=約0.6851円となり、1日当たりでは約1.4円、1ヶ月(30日)当たりでは約41円です。
 
電気ケトルを使用する際、必要以上に多くの水を沸かしてしまうことがあります。余分な加熱のために無駄なエネルギーを消費してしまうことがないよう、必要な分だけ沸かすように心がけましょう。
 
また、通常電気ケトルには保温機能がついていませんが、好みの温度に保温する機能がついている機種もあります。保温機能の利用が微量の電力を消費し、これが長期間にわたって蓄積されると、電気代に多少影響があると考えられます。
 

電気代が高い理由はほかにある?

総務省統計局の「家計調査 家計収支編(2023年)」のデータによると、単身世帯の電気代は1ヶ月で平均6726円であり、9000円を超える電気代は平均をかなりオーバーしているといえるでしょう。
 
電気ケトルの1ヶ月当たりの電気代が約41円であるとすると、電気代が高くなる原因はほかにあるのかもしれません。
 
消費電力が高いとされる家電製品には、冷蔵庫やエアコン、照明、テレビ、電子レンジ、冬場であれば電気ストーブなどがあります。これらの消費電力を把握し、効率的な使用を心がける必要があるでしょう。
 

一人暮らしの電気代節約ポイント

電力会社との契約プランが適切でない場合、電気代が高くなる原因となります。一人暮らしに適したプランを選択していないと、無駄なコストが発生する可能性があるためです。
 
各電力会社では、一人暮らしに適した基本料金が安いプランや、ガスとのセット割引があるプランなどを提供しているケースがあります。自分の生活に合った契約を選ぶことが電気代の節約につながるため、電力使用量を把握し、契約内容を見直してみることをおすすめします。
 
また、家電製品の使い方を見直すことで消費電力をおさえられます。長時間使用しない場合、主電源を落としても問題がない家電は、プラグを抜いておくとよいでしょう。
 
エアコンは設定温度に注意し、冷暖房の効率を下げないためにフィルター掃除をこまめにして、目詰まりを防ぎましょう。夏場は室内に入り込む日差しを遮るためにカーテンを利用し、外出から帰ってきたら窓を開けて換気したり、扇風機およびサーキュレーターを併用したりして、空気を循環させるといった工夫も必要です。
 
冷蔵庫には熱いものは冷ましてから入れ、食材を詰め込みすぎないよう注意し、無駄な電力を消費しないようにしましょう。また、放熱しやすいように壁から離して設置すること、冷気を逃がさないように開ける回数に注意することも節電につながります。
 

電気ケトルの電気代が占める割合は大きくはないと考えられる。消費電力が大きい家電の使い方を見直そう

1日に2回、コーヒー1杯分のお湯を沸かすと仮定する場合、今回の試算では電気ケトルの電気代は1ヶ月で約41円程度となりました。これよりも沸かす回数やお湯の量が多かったり、気温が低かったりするケースではもう少し金額が高くなると考えられますが、1ヶ月の電気代の中で占める割合は大きくはないでしょう。
 
電気代を節約したい場合、消費電力が大きい家電である冷蔵庫やエアコン、テレビなどにおいて、電力を無駄に消費する使い方をしていないか見直す必要があります。そのほか、一人暮らしに適した電力プランになっているかのチェックも合わせてしておきましょう。
 

出典

政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 家計調査 家計収支編 2023年 単身世帯 表番号1 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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