更新日: 2024.10.16 その他家計

ウォシュレットの電源を年中“ON”にしてムダな電気代を支払っているかも?1年間でどのくらいの電気代になる?

ウォシュレットの電源を年中“ON”にしてムダな電気代を支払っているかも?1年間でどのくらいの電気代になる?
日本のトイレでは当たり前になった「ウォシュレット」などの「温水洗浄便座」。何気なく使用していますが、水を温めるため、電気代が発生しています。では、ウォシュレットの電源を年中“ON”にした場合、電気代はどれくらいかかるのでしょうか。
 
今回は、ウォシュレットを1年間使い続けた場合の電気代やウォシュレットにかかる電気代を節約する方法を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ウォシュレットには種類がある?|トイレの使用頻度によって選ぶことがおすすめ

まず、ウォシュレットとは「温水洗浄便座」のことを指します。温水洗浄便座とは温水による洗浄や暖房便座などの機能がついた便座です。さまざまな大手メーカーにおいて別の名称で温水洗浄便座が取り扱われています。
 
温水洗浄便座は、大きく2種類に分けられます。それぞれの名称と特徴は表1の通りです。
 
表1

貯湯式 タンクの中の水を温める方式。
ヒーターで温め続けるため、瞬間式よりランニングコストが大きい。
長期的に温めるため、瞬間式より最大消費電力はおさえられる。
ブレーカーが落ちることが心配な場合は貯湯式が安心。
瞬間式 使用するタイミングで水を温める方式。
お湯を保温しないため、貯湯式より電気代はおさえられる傾向にある。
水を温めるタイミングで大きな電力を要するため、ブレーカーの容量は大きいほうがよい。

※筆者作成
 
貯湯式は24時間ヒーターで水を温め続けているため、電気代が少し高い傾向があります。一度に使用できるお湯の量に限りがあるため、一人暮らしや家にいる時間が長い方におすすめです。
 
一方、瞬間式は貯湯式よりも電気代がおさえられます。使用するときに水を温めて温水にするため、連続して使用する場合も湯切れする心配がありません。そのため、家族が複数人いる家庭や家にいる時間が短い方のほうが使用しやすいでしょう。
 

ウォシュレットの電源を一年中「ON」にした場合の電気代は?

ウォシュレットは、種類によって電気代が若干変動します。例えば貯湯式と瞬間式で、種類ごとの1ヶ月あたりの電気代目安が表2のようになっている商品もあります。
 
表2

種類 1ヶ月あたりの電気代目安
貯湯式 429円
瞬間式 155~212円

※筆者作成
 
表2から、貯湯式であれば年間で約5150円、瞬間式は年間約1860~2540円電気代がかかります。種類によって年間の電気代に大きな差があるため、ご自宅のトイレの説明書で仕様を確認してみましょう。
 
また、ほかのメーカーの温水洗浄便座では、貯湯式の1ヶ月あたりの電気代が369~412円、瞬間式は234~259円の商品もあるようです。契約している電気料金プランの単価によって若干の変動はありますが、メーカーが違う場合でも電気代の差はそれほど大きくないと考えられるでしょう。
 

電気代を節約する方法は?|トイレのふたを閉めるだけで節約できる可能性あり

トイレはさまざまな方法で電気代の節約ができます。おすすめの節約方法は以下の5つです。
 

・便器のふたを閉める
・暖房便座の温度を下げる
・洗浄水の温度を下げる
・省エネ機能を活用する
・暖房便座の使用時期を冬だけにする

 
経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」によると、貯湯式の温水洗浄便座において、便器のふたを閉めるだけで年間約1080円の節約になるということです。また、同じく貯湯式において、暖房便座や洗浄水の設定温度を一段階(中から弱)下げると、冷房期間の使用有無や周囲温度にもよりますが、合計で年間1250円ほどの節約になるそうです。
 
ほかにも、製品によっては節電機能やタイマー機能がついており、トイレに行く回数の少ない深夜・早朝などはセーブモードにすると電気代がおさえられるでしょう。また、省エネ基準を達成した製品を使用することもひとつの方法です。
 
さらに節約したい場合は、暖房便座の使用時期を冬のみにするだけでウォシュレットの電気代が大幅におさえられるでしょう。
 

「貯湯式」「瞬間式」で年間の電気代は3000円ほど変わるケースがある|トイレの使用頻度・ブレーカー容量なども考慮して選ぶことが重要

ウォシュレット(温水洗浄便座)は貯湯式か瞬間式かによって年間の電気代が約3000円変わる場合があります。瞬間式のほうが電気代はかかりませんが、トイレの使用頻度やブレーカーの容量によっては不便に感じる可能性もあるため、電気代以外のポイントにも着目しましょう。
 
また、貯湯式では年間の電気代は5000円前後になるケースがあります。ご紹介したように電気代を節約できる方法は多数あるため、ライフスタイルに合わせてウォシュレットの使い方を考えてみてください。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 温水洗浄便座
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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