更新日: 2024.10.21 その他家計
「格安SIM」を契約したいと思っています。ずっと大手キャリアだったのでつながりにくいのではないかなど不安です。乗り換えるメリットとデメリットを教えてください。
本記事では、スマホの月額料金を減らしたい人に向けて、格安SIMと大手キャリアの違いをはじめ、格安SIMを利用するメリット・デメリットを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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格安SIMと大手キャリアの違い
格安SIMは、大手キャリアよりも低価格で利用できることが最大の魅力です。それぞれの違いは複数ありますが、格安SIMは自社の通信設備を持っておらず、大手キャリアから借りて携帯電話サービスを提供しています。格安SIMと大手キャリアの違いを、図表1にまとめました。
【図表1】
格安SIM | 大手キャリア | |
---|---|---|
通信設備 | 大手キャリアから借りている | 自社にて保有 |
月額料金 | 2000~4000円 | 6000~9000円 |
初期費用 | 一部は事務手数料無料 | 平均3850円 |
キャリアメール | 一部あり | あり |
キャリア決済 | 一部あり | あり |
通話し放題 | あり | あり |
店舗 | 一部あり | あり |
※筆者作成
格安SIMは月額料金や初期費用が安い分だけ、大手キャリアのようなキャリアメールやキャリア決済を使えない場合があります。キャリアメールやキャリア決済の使用頻度が高い人は、格安SIMへ乗り換える際には代替策を検討しておかなければなりません。
格安SIMに乗り換えるメリット
格安SIMを実際に利用するメリットは、以下のとおりです。
●月額料金が安くて料金プランもシンプル
●手持ちのスマホで乗り換えが可能
●インターネット上で契約手続きを完結できる
以下で、メリットを一つずつチェックしていきましょう。
月額料金が安くて料金プランもシンプル
格安SIMの最大のメリットであり特徴は、月額料金の安さです。契約するプランにもよりますが、大手キャリアの2分の1~3分の1の月額料金で利用できます。また、格安SIMはデータ容量ごとのプランを設けており、1~3GBなどの少ないものも選べます。
手持ちのスマホで乗り換えが可能
格安SIMへ乗り換える際に、現在使用中のスマホをそのまま使用できます。大手キャリアから格安SIMへの乗り換えは、契約する携帯電話会社の変更です。新たにスマホを購入しなくても、SIMカードの差し替えだけで簡単に乗り換えられます。
インターネット上で契約手続きを完結できる
格安SIMへ乗り換えるための手続きは、インターネット上で簡単に完結します。自宅や外出先など、自分の思いついたタイミングで自由に手続きが可能です。申し込み手続きが完了したら、スマホにSIMカードを差し込んで初期設定を行うことで、新しい回線を利用できます。
格安SIMのデメリット
格安SIMにはメリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在します。
●キャリアメールを利用できない
●店舗でのサポートを受けられない
事前にこれらのデメリットの内容を把握して対処法を検討しておけば、利用していて不便さを感じることを避けられるでしょう。以下で、デメリット別に内容をまとめました。
キャリアメールを利用できない
格安SIMには、大手キャリアが提供しているようなメールサービスがありません。乗り換え後もキャリアメールを継続して利用したい場合は、各キャリアの持ち運びサービス(月額330円程度)を利用してください。なお、キャリアメールを利用できなくても、フリーメールを使うなどすれば不便さは回避できるでしょう。
店舗でのサポートを受けられない
格安SIMは店舗が少なく、直接的なサポートを受けることが困難です。基本的に対面ではなくオンラインでのサポートとなる点を理解しておきましょう。ただし、格安SIMのなかには、担当者が遠隔サポートを実施するサービスも利用しているので、操作方法などに不安がある場合は活用してみてください。
格安SIMのメリットとデメリットを理解したうえで乗り換えを検討しよう
格安SIMは月額料金や初期費用の安さを魅力としていますが、その分だけデメリットも存在します。それに対し、大手キャリアは格安SIMよりも高い料金を支払う分だけ、店舗でサポートを受けられるなど、不明点がある場合も早急に解決が可能です。
格安SIMと大手キャリアのどちらがよいのか一概には言い切れませんが、まずはそれぞれのメリット・デメリットを理解しましょう。そのうえで、乗り換えが適切なのかどうかを今一度検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー