更新日: 2024.10.18 その他家計

最近「お米」がスーパーで買えないので、「うどん」や「パスタ」を食べています。4人家族ですが、食費にどれだけ影響があるでしょうか? お米が“値上げ”されているので、安く済んでいますか…?

最近「お米」がスーパーで買えないので、「うどん」や「パスタ」を食べています。4人家族ですが、食費にどれだけ影響があるでしょうか? お米が“値上げ”されているので、安く済んでいますか…?
スーパーなどでお米が手に入りづらい状況が続いています。背景には、インバウンド需要の増加などの複合的な要因があると言われています。
 
このような状況の中、お米の代わりにうどんやパスタを主食とせざるを得ない機会が増え、食費が高くなることを心配している家庭も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、お米の代わりにうどんやパスタを主食とすることによる、月々の食費への影響を解説します。ぜひ最後までお読みください。
FINANCIAL FIELD編集部

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お米の価格が前年に比べて約1.4倍に上がっている

お米は手に入りづらいだけでなく、価格も高騰しています。総務省統計局が発表している2024年9月の小売物価統計調査では、東京都区部のうるち米(コシヒカリ以外)の価格は1袋5キログラムあたり3152円と、昨年9月の2188円に比べて約1.4倍に上がっています。
 

炊飯器でご飯を炊いた場合の水道光熱費は1円以下

主食の違いによる食費の影響額を試算する前に、茶わん1杯分のお米を炊くのにかかる水道・光熱費を見てみましょう。結論として、コストは1円以下と少額となっており、内訳は次の通りです。なお、ここでは米3合を炊くと茶わん約6杯分の米が炊けるものとして計算しています。
 

水道代

東京都水道局によると、水1リットル当たりの単価は約0.24円です。一方、ごはんを炊くときにお米3合に対して必要な水の量は600ミリリットルなので、1回炊飯するのに約0.14円、さらに茶わん1杯にすると約0.02円です。
 

電気代

炊飯にかかる電気代は次の計算式で算出します。
 
炊飯1回あたりの電気代=炊飯1回あたりの消費電力(ワットアワー)÷1000×電力量料金単価(円/キロワットアワー)
 
なお、炊飯1回あたりの消費電力と電力量料金単価は次の条件で計算しています。


・炊飯1回あたりの消費電力:139ワットアワー(圧力IH炊飯器の場合。種類や炊く量、炊飯モードなどにより異なる)
・電力量料金単価:31円/キロワットアワー

上記の条件で計算すると、炊飯1回あたりの電気代は約4.3円となり、茶わん1杯分に換算すると約0.7円です。
 
うどんやパスタも調理に水道光熱費がかかりますが、それぞれ金額も大きくないので割愛します。次からは食材費を比較して食費への影響を計算します。
 

米、うどん、パスタそれぞれの1食あたりのコストはいくら?

米、うどん、パスタそれぞれの1食あたりの食材費は次の通りです。うどん、パスタの価格も米と同様に、2024年9月の小売物価統計調査より、東京都区部の価格を参考にしています。
 

お米

お米3合は約450グラムです。5キログラム3152円で計算すると約283円ですので、茶わん1杯に換算すると約47.1円となります。
 

うどん

ゆでうどんは1キログラムあたり589円でした。1食あたり200グラムとして換算すると、1食あたりの食材費は約117.8円となります。
 

パスタ

パスタは1キログラムあたり662円でした。乾麺の状態で1食あたり約100グラムとして換算すると、1食あたりの食材費は約66.2円となります。
 

家族4人でお米の代わりにうどんやパスタを使うときの食費への影響は?

家族4人で毎食の主食をうどんまたはパスタに置き換えたときの月々の食費への影響を試算してみましょう。


・うどんの場合:(117.8円-47.1円)×3食×4人×30日=2万5452円
・パスタの場合:(66.2円-47.1円)×3食×4人×30日=6876円

最近お米の価格が値上がりしているとはいえ、依然としてお米のほうが食費を節約できるといえます。
 

コストは高いが、うどんやパスタを活用して米不足を乗り切ろう

お米が手に入りづらい中、毎食の主食をうどんやパスタに変えると1万円~3万円程度、1ヶ月の食費が上がる可能性があります。とはいえ、多くの人にとって、主食は日々の食卓に欠かせない食品です。
 
食費も気になりますが、新米が出回りはじめたとはいえまだお米が手に入りづらいこの時期は、米以外の主食もうまく活用して米不足を乗り切りましょう。
 

出典

総務省統計局 小売物価統計調査 2024年9月
東京都水道局 よくある質問 節水について
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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