更新日: 2024.10.24 その他家計

ストックしていたのを忘れて”新たに”買ってしまうことはありませんか?まとめ買いに向いてない”落とし穴”商品とは?

ストックしていたのを忘れて”新たに”買ってしまうことはありませんか?まとめ買いに向いてない”落とし穴”商品とは?
節約のために、商品が安い時にまとめ買いをしているという方も多いでしょう。まとめ買いは、上手に活用できれば家計の節約に効果的です。一方で、まとめ買いが必ずしも節約につながらないケースもあります。場合によっては、かえって無駄遣いにつながることも少なくありません。
 
そこで今回は、まとめ買いに向いていない商品とその理由、賢く節約するためのコツをお伝えします。まとめ買いがうまく活用できないという方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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賞味期限の長い商品に要注意!

賞味期限の長い食品はまとめ買いに向いていると思われがちです。しかし、実際にはこれが無駄を生む原因になることも多々あります。
 
賞味期限の長い食品がまとめ買いに向かないおもな理由は、ストックしていることを忘れてしまうということです。パスタや缶詰、乾麺など長持ちする食品は、見た目に変化がないために後で使おうと思ってしまいがちです。
 
その結果、気づいた時には賞味期限を過ぎている、あるいは必要な時に再び購入してしまうという無駄が発生するケースがあります。
 
例えば、あるメーカーが販売しているスパゲティの乾麺は1袋当たり410円ですが、15袋まとめて買うと1袋当たり約387円で購入できます。1袋当たり約23円お得になるため、15袋全て使い切れば約345円節約できるでしょう。
 
しかし、賞味期限が切れてしまい、15袋のうち3袋を使い切れずに捨ててしまった場合、単品で購入した場合と比べて約880円が無駄になってしまいます。
 
このような事象を防ぐためには定期的にストックを確認し、可能であればリストを作るとよいでしょう。賞味期限がまだあるからといって安易に大量購入するのではなく、普段の消費ペースに合わせた適量を見極めることが重要です。
 

調味料や日用品など頻繁に使わないものも要注意

一度の使用量が少ない調味料や日用品などは、まとめ買いを慎重に行いたい商品です。例えば、大容量のソースやドレッシング、洗剤や柔軟剤などは一般的に少量ずつしか使わないため、賞味期限や使用期限内に使い切れないことがあるでしょう。
 
また、キャンペーンや特売で買ったものの、思ったより使う頻度が少ないと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
 
こうした商品は、買う前に現在の消費量をしっかりと把握し、本当に必要かを考えることが大切です。安いからといって買い過ぎても、使い切れずに捨ててしまえば元も子もありません。また、使用期限が近づいたら積極的に使う、あるいはほかの家族と分け合うなどして無駄を減らす工夫をするとよいでしょう。
 

まとめ買いを上手に活用するポイント

まとめ買いによる無駄を防ぐためには、次のようなポイントを意識してみるとよいでしょう。
 
【リストを作成する】
ストックしているものを把握し、何がどれだけあるかを定期的に確認することで重複購入を防ぎます。
 
【収納スペースを考慮する】
消耗品や食品を大量に買う前に家庭の収納スペースを確認し、過剰な購入を防ぎましょう。特に狭い収納スペースしかない場合は、特売の魅力に負けずに適量を守ることが大切です。
 
【賞味期限・使用期限の確認】
まとめ買いの際には購入時に賞味期限や使用期限を確認し、期限内に使い切れるかを計算しましょう。古いものから使う先入れ先出しのルールを徹底することも効果的です。
 

災害時の備蓄とのバランスも考えよう

まとめ買いが節約にならないことがある一方で、災害時のために備える備蓄は大切です。特に、日本では地震や台風などの自然災害が頻繁に発生するため、食料や日用品の備蓄は安全対策として必要不可欠でしょう。
 
農林水産省では、災害時に備えて「最低でも3日分、出来れば1週間分程度の家庭での食料品の備蓄に取り組む」ことが推奨されています。備蓄用の食料には、缶詰やレトルト食品、乾パンなど、長期保存が可能な食品などが挙げられます。
 
これらを備蓄する際にも、日常的に消費できる食品を選び、定期的に消費することで無駄を最小限におさえることが可能でしょう。
 

賞味期限の長いものや普段頻繁に使わない商品はまとめ買いに向かない可能性がある

まとめ買いは、適切に行えば家計の節約に有効ですが、上手に活用できないとかえって無駄になることもあります。特に、賞味期限が長い商品や頻繁に使用しない日用品などは慎重に選び、消費ペースを見極めることが大切です。また、災害時の備蓄は必要不可欠であるため、安全対策と節約のバランスを意識しながら、適切な管理を心がけましょう。
 

出典

農林水産省 緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド はじめに~なぜ家庭備蓄が必要なのか?~(1ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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