更新日: 2024.10.25 その他家計

「ATM手数料110円」を払いたくない母は、毎回自宅から5km離れた「銀行」でお金を降ろします。「ガソリン代」を考えたら近くのコンビニで降ろした方がお得ですよね?

「ATM手数料110円」を払いたくない母は、毎回自宅から5km離れた「銀行」でお金を降ろします。「ガソリン代」を考えたら近くのコンビニで降ろした方がお得ですよね?
コンビニATMでお金を降ろすと手数料が高い傾向があるため、少し遠くても銀行まで足を運ぶ方も多いでしょう。しかし、お金を降ろすためにわざわざ車を使うと、手数料よりガソリン代の方が高くつく可能性もあります。
 
そこで本記事では、車を使って銀行にお金を降ろしに行くのとコンビニATMで手数料を払ってお金を降ろすのと、どちらがお得なのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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往復10キロメートルを走るために必要なガソリン代

まずは、燃費が1リットル22キロメートルの車で、片道5キロメートル(往復10キロメートル)のところにある銀行まで行く場合のガソリン代を計算してみましょう。
 
往復10キロメートルを走るために必要なガソリンの量は、10キロメートル÷22キロメートル=0.4545リットルで約0.46リットルです。1リットルあたりのガソリン代が約175円の場合、10キロメートル走行するには0.46リットル×175円=約81円必要になります。
 
なお、この金額は車の燃費やガソリンの価格により異なる可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
 

銀行・コンビニATMでお金を降ろす際の手数料

銀行・コンビニATMでお金を降ろす際の手数料は、銀行によって異なる可能性があります。ある銀行のATM手数料は、表1の通りです。
 
表1

銀行ATMの場合 コンビニATMの場合
A銀行 無料〜110円 無料〜330円
B銀行 無料~110円 無料~330円
C銀行 無料~110円 110円~220円

※筆者作成
 
お金を降ろす際の手数料は、銀行でもコンビニでも時間帯によって異なる手数料が設定されています。銀行では最大110円、コンビニでは最大330円がかかるようです。
 
銀行で降ろす場合は手数料無料の時間帯がありますが、コンビニATMでは無料の時間帯以外は銀行ATMより手数料が高めになっているのはデメリットといえるでしょう。
 

ATM手数料よりも車を使って銀行で下ろした方がお得になる場合が多い

今回の事例の場合、銀行でお金を降ろす際は、無料の時間帯に利用すればかかる費用はガソリン代の約81円のみです。仮に手数料がかかる時間帯に降ろすなら、銀行でも110円が必要になり合計で約191円かかります。そのため、時間帯によってはコンビニATMの方がお得になる場合もあるでしょう。
 
とはいえ基本的には、コンビニATMよりも銀行ATMの方が手数料無料の幅が広いため、お得になる場合が多いと考えられます。
 

銀行やコンビニATMでお金を降ろす際の手数料を節約するポイント

銀行やコンビニATMでは、お金を降ろす際に手数料がかかります。手数料も回数を重ねれば、大きな額になるため少しでも節約しましょう。
 
この章では、銀行やコンビニでお金を降ろす際の手数料を節約するポイントを紹介します。
 

まとまった現金を降ろしておく

銀行が近くにある場合、手数料が無料の時間にお金を降ろせば無駄な出費はおさえられます。もしどうしてもコンビニATMを使う場合は、まとまった現金をおろしておくことで何度も引き出さなくて済むようになるでしょう。
 
毎月の使用金額がある程度決まっているのであれば、事前に降ろしておくことがおすすめです。
 

ネット銀行もお得

手数料を少しでもおさえたい場合は、ネット銀行の利用がおすすめです。ネット銀行の場合、利用条件などにより回数の上限が設定されていますが、コンビニATMでも手数料が無料になるケースもあります。
 
それだけでなく、他行あての振込手数料無料のサービスもあるためお得に活用できると考えられます。
 
ただし、各ネット銀行で特典やサービスは異なるため、事前にチェックしてみるとよいでしょう。
 

コンビニATMよりガソリン代を払って銀行でお金を降ろす方がお得! しかし時間や手間を考慮するとコンビニATMも便利

銀行でお金を降ろすと、時間帯によっては手数料がかかりません。手数料がかかったとしても110円程度であるため、コンビニATMで220円払うなら「手数料110円+ガソリン代約81円」を払ったとしても銀行で降ろす方がお得になる可能性があります。
 
しかし、往復で10キロメートルの距離を移動するのは、時間や手間がかかります。急いでいる場合や手間を省きたい場合は、コンビニATMを利用するのも便利でしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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