更新日: 2024.10.25 その他家計

近所の人に「家のアンペア数を変更すると電気代の節約になる」と聞きました。実際どれくらい節約になりますか?

近所の人に「家のアンペア数を変更すると電気代の節約になる」と聞きました。実際どれくらい節約になりますか?
物価高騰が家計に影響する中、固定費である電気代の削減を検討している方も多いでしょう。電気代をおさえることで、毎月の家計負担を軽減できます。契約アンペア数を見直すことで、電気代を節約できるかもしれません。
 
本記事では、契約アンペア数の確認方法や基本料金の目安、選び方について詳しく解説します。電気代を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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アンペアとは?

アンペアとは、電気の流れる量を示す単位のことです。自宅で契約しているアンペア数を超えて複数の家電製品を同時に使用すると、過剰な電流が流れ、ブレーカーが落ちて停電してしまう可能性があります。
 
アンペアは「ワット(W:電力)÷ボルト(V:電圧)」の計算で求められます。
 
多くの家庭では、電力会社とアンペア制で契約を結んでおり、契約するアンペア数に応じて基本料金が設定されています。

 

契約アンペアの確認方法

契約しているアンペア数を確認する方法には、以下の2つがあります。
 

・ブレーカー(分電盤)での確認
・検針票の確認

 
ブレーカーの色や記載された数字をチェックすることで、契約しているアンペア数がわかります。
 
例えば、東京電力の契約アンペア数と対応するブレーカーの色は以下のとおりです。
 

・10A:赤
・15A:桃
・20A:黄
・30A:緑
・40A:灰
・50A:茶
・60A:紫

 
また、検針票や電力会社のマイページでも確認可能です。

 

契約アンペア数によって基本料金が変わる

契約するアンペア数によって電気料金が変わるため、適切なアンペア数を選ぶことが大切です。必要以上に高いアンペア数を契約すると、基本料金がその分高くなるので注意する必要があります。
 
契約アンペア数を決める際は、家電製品の使用状況をしっかり確認してから判断しましょう。本項では、契約アンペア数と基本料金の目安、契約アンペア数の選び方について説明します。

 

電気料金は「基本料金+従量料金」で構成

電気料金は、主に「基本料金(最低料金)」と「従量料金(電力量料金)」で構成されています。※厳密には燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金も電気代に影響します。
 
基本料金は契約アンペア数によって決まり、従量料金は使用した電力量と単価にもとづいて算出されます。
 
一般的に、アンペア数が高くなるほど基本料金は上がり、逆にアンペア数が低くなると基本料金は安くなる仕組みです。そのため、契約アンペア数を増やすと基本料金が上がり、電気代がそれまでより高くなる可能性があります。一方、アンペア数を減らすと、基本料金が下がり、電気代の削減が期待できるでしょう。

 

契約アンペア数と基本料金の目安

以下は、契約アンペア数と基本料金の目安です。
 

・10A:310〜320円程度
・15A:465〜480円程度
・20A:625〜645円程度
・30A:935〜965円程度
・40A:1245〜1285円程度
・50A:1560〜1600円程度
・60A:1870〜1925円程度
 
※従量電灯B
※複数の大手電力会社の料金より独自に算出
※実際とは異なる場合があります。

 

アンペア数の選び方

アンペア数は、同時に使用する電力の最大消費量を基準に選ぶと、不足して困ることが少なくなります。以下は、主な電気機器のアンペア数の目安です。
 

・テレビ:2〜3A
・こたつ:5A
・エアコン:冷房5〜6A、暖房6〜7A
・電気カーペット:8A
・冷蔵庫:3A
・電気ケトル:11A
・電子レンジ:15A
・洗濯機:3A
・ドライヤー:12A
※実際とは異なる場合があります。

 
例えば、同時にテレビ(2〜3A)、こたつ(5A)、冷蔵庫(3A)、洗濯機(3A)、エアコン(暖房)(6〜7A)、電気カーペット(8A)を使用すると、合計で27〜29Aになります。この場合、契約アンペア数は30Aが一つの目安になります。

 

アンペア数を適切に選んで電気代を節約しよう!

契約アンペア数によって基本料金が変わるため、適切なアンペア数を選ぶことは、電気代の節約に直結します。
 
過剰なアンペア数を契約している場合、不要な基本料金を支払っている可能性があるため、定期的に契約内容を見直すことが大切です。ぜひこの機会に、同時に使う家電製品の消費電力を把握し、今の契約アンペア数が適正かどうかを確認してみましょう。

 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C
中部電力ミライズ株式会社 従量電灯A・B・C
九州電力株式会社 従量電灯B
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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