更新日: 2024.11.02 その他家計

「体によいから」と言って、朝昼は食事の代わりに果物しか食べない娘。食費が月に「6000円」増え困っているのですが、食べ過ぎてもよくないですよね?

「体によいから」と言って、朝昼は食事の代わりに果物しか食べない娘。食費が月に「6000円」増え困っているのですが、食べ過ぎてもよくないですよね?
健康志向の高まるなか、体によいからと果物だけの食事を試す人もいるでしょう。確かに果物はビタミンやカリウムが豊富で、体によい食べ物ではあります。しかし、果物だけで十分な栄養を摂(と)れるのか、また、食費の面でも心配な点があるのではないでしょうか。
 
本記事では、果物が健康に与える影響やかかるコストなどを解説します。毎日果物をどのくらい食べたらよいのかを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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果物だけの食生活は体によい?

果物はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、体によいことは間違いありません。
 
ただし、果物の食べ過ぎには注意が必要です。果物には糖分が含まれ、摂取しすぎると肥満や中性脂肪の増加を招くおそれがあります。また、ブドウ糖やショ糖は血糖値を上昇させやすく糖尿病のリスクが高まるため、食べ過ぎないように注意しましょう。
 
毎日くだもの200グラム推進全国協議会によると、果物は1人あたり1日200グラム以上の摂取が推奨されています。果物には、脳血管疾患や心血管疾患、がん、骨粗しょう症などに対して予防効果が高いとされています。加えて、老化防止や認知症予防も期待できるようです。
 
200グラムを摂取するための各果物の目安数量は、表1の通りです。
 
表1

果物 目安数量
みかん 2個
りんご 1個
ぶどう 1房
もも 1個
キウイフルーツ 2個
バナナ 2本

出典:毎日くだもの200グラム推進全国協議会「数字で見るくだもの 200gを摂取するための各くだものの目安個数」を基に筆者作成
 
果物を摂取する際は、目安個数を参考に購入してみましょう。
 

果物にかかるコストはいくら?

総務省統計局の「家計調査 家計収支編(二人以上の世帯)2023年」によると、1年間で果物にかける1世帯あたりの金額の平均額は4万1374円でした。月に換算すると、約3448円を果物の購入に充てていることが分かります。
 
某ネットスーパーで1個105円で販売しているキウイフルーツを1日2個食べることを想定すると、毎月6300円ほどかかります。1世帯あたりの果物にかける金額よりも高い金額となり、毎日果物を食べ続けるのはコストがかかるといえるでしょう。
 
ただし、この金額は購入する果物や店舗によって異なるため、参考程度にしてください。
 

コストをおさえつつ果物を購入する方法は?

健康のために果物を取り入れつつ、コストをおさえる方法をご紹介します。
 
1つ目は、旬の果物を買うことです。果物には、それぞれ旬の時期があります。旬の時期は、ほかの時期に比べて収穫量が多く、安く販売される可能性があるためです。ほかには、農園の直売所などで購入するのもおすすめです。
 
2つ目は、訳あり品や規格外の果物を購入することです。訳あり品や規格外品は、見た目が不格好になっているため安く販売されているケースが多いです。見た目が悪いからといって味や栄養素に問題はないと考えられるため、気にならない方は訳あり品や規格外品も選択肢に入れましょう。
 

果物は1日200グラムを目安に摂取するとよい

果物は健康によいですが、食べ過ぎや偏った食生活は体に悪影響を与える可能性があります。特に糖分の過剰摂取は、肥満や血糖値の上昇を引き起こすおそれがあります。健康維持のためには、1日200グラム程度を目安に取り入れましょう。
 
また、果物の消費量が多いと食費の増加が気になりますが、旬の果物を選んだり、訳あり品を購入したりすることでコストをおさえられます。健康と家計を両立させるために、バランスの取れた果物の摂取を心がけましょう。
 

出典

毎日くだもの200グラム推進全国協議会 果物ではじめる健康生活 毎日くだもの200グラム! 数字で見るくだもの
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 第5表 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額,購入数量及び平均価格 食料「野菜・海藻(乾物・海藻)」~「果物」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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