更新日: 2024.11.02 その他家計

友人は1年で「iPhone」を買い替えるそうです。「リセールがいいから」と言いますが、さすがに長く使ったほうが費用は安くなりますよね? 5年間使い続けるのと毎年買い換えるのでは、どれだけ違いますか?

友人は1年で「iPhone」を買い替えるそうです。「リセールがいいから」と言いますが、さすがに長く使ったほうが費用は安くなりますよね? 5年間使い続けるのと毎年買い換えるのでは、どれだけ違いますか?
iPhoneを始めとするスマホの価格は年々上がる傾向にあり、10万円を超えるのが当たり前になっています。それでも、毎年のように新型iPhoneに機種変更する知人や友人を見かけたことはないでしょうか?
 
毎年iPhoneを買うために10万円以上のお金を使っていると思いきや、そういった人たちの多くは「iPhoneはリセールバリューが高いから、それほどコストはかからないよ」と主張します。実際に毎年買い替える場合と長く使う場合では、どれほどコストが違うのでしょうか。
 
本記事ではiPhoneを毎年買い替えるケースと5年間使い続けるケースを比較し、どちらがお得なのかを検証します。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

iPhone15を1年で手放す場合とiPhone11を5年使う場合を比較

まずは、最安モデルであるiPhone15(128GBモデル、2023年9月発売)とiPhone11(64GBモデル、2019年9月発売)を、どちらも発売日にApple Storeにて定価で購入し、2024年9月から10月に売却した場合の1年あたりのコストを考えます。
 
iPhone15の新品価格は12万4800円(税込)で、現在フリマサイトでは9万円前後で取引されています。手数料が10%かかるとすると手元に残るのは約8万1000円で、1年あたりのコストは約4万3800円です。
 
一方のiPhone11(64GB)の発売当初の価格は8万784円(税込)で、現在のフリマサイトでの取引価格は2万4000円前後(手数料10%を差し引くと約2万1600円)となっています。購入価格から売却価格を差し引いた金額は約6万円で、この金額で5年間使えたことになります。つまり、1年あたりのコストは約1万2000円です。
 
なお、同じ容量で比較するためにiPhone11(128GB)を見てみると、発売当初価格が8万6184円(税込)、現在のフリマサイトでの取引価格が約2万7000円(手数料を差し引くと2万4300円)となります。コストは5年で約6万2000円、1年あたり1万2400円です。
 
どちらの比較であっても、長く使ったほうが1年あたりのコストは抑えられます。とはいえ、毎年新品を買っている場合でも、10万円以上の費用が発生するわけではなく、実質負担は新品価格の3分の1くらいです。
 

1年ごとに買い替えるメリットは?

毎年iPhoneを買い替える最大のメリットは、常に最新の機能とデザインを手に入れられることでしょう。
 
年によって多い少ないの違いがあるものの、iPhoneは毎年新型機種にしか使えない新たな機能が搭載されます。例えば、iPhone16ではカメラコントロールボタンが追加され、カメラ機能の使い勝手が大幅に向上しています。そういった機能を体感したいのであれば、年間4万円程度の出費は痛くないのかもしれません。
 

iPhoneは何年使える?

では、iPhoneは実際に何年使えるのでしょうか。2018年に発売されたiPhone Xsは、2024年9月にリリースされるiOS18のアップデートに対応し、セキュリティ情報も更新されるため、少なくとも2025年9月頃までは問題なく使えます。来年アップデートが打ち切られたとしても7年間は使えるわけです。
 
劣化したバッテリーの有償での交換は必要となるでしょうが、それでも7年間使い続ければ、1年あたりのコストを大きく抑えられるでしょう。特に最新の機能にこだわりがないのであれば、少しでも長く大切に使うのも1つの方法です。
 

コスパを考えるなら長く使ったほうがお得

iPhoneは日本では人気が高く、古い機種でもなかなか値崩れしない、リセールバリューが高いスマホです。だからと言って、毎年買い替えるよりは1つの機種を長く使ったほうがお得なことには違いありません。とにかく1年あたりのコストを抑えたいと考える人は、1つのiPhoneを長く使うようにしたほうが良いでしょう。
 
一方で、iPhoneは10万円超の高級端末ではありますが、1年ごとに買い替える場合でもリセールすれば実質定価の3分の1程度の価格で常に最新機種を使い続けられます。コストを抑えて長期間使うか、常に最新のモデルを手に入れてテクノロジーの進化を楽しむか、自分の価値観に合った使い方をすると良いでしょう。
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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