更新日: 2024.11.05 その他家計

冷凍したご飯を温め直して食べるのが苦手です。炊飯器で保温しっぱなしだと電気代がかかると聞きますが、どのくらい浪費するのでしょうか?

冷凍したご飯を温め直して食べるのが苦手です。炊飯器で保温しっぱなしだと電気代がかかると聞きますが、どのくらい浪費するのでしょうか?
炊飯器の保温機能は、忙しい朝やすぐに食べたいときなどに、いつでも温かいご飯が食べられる便利な機能です。しかし、長時間使い続けると、電気代が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、炊飯器の保温にかかる電気代について解説します。また、冷凍ご飯を電子レンジで解凍する際の電気代や、炊飯器の電気代をおさえる工夫も紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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炊飯器の保温にかかる電気代

経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2023年版」によると、炊飯器の保温使用時の消費電力量は以下のとおりです。

<炊飯時1回あたりの消費電力が158ワットアワーの場合>

・4時間保温した場合:66ワットアワー
 
・10時間保温した場合:165ワットアワー

全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電力料金の目安単価は、31円/キロワットアワー(税込み)です。この単価をもとに計算すると、保温時のおおよその電気代は以下のようになります。

・4時間保温した場合:約2円
 
・10時間保温した場合:約5円

毎日4時間保温した場合の電気代は、1ヶ月(30日)で約60円、1年では約720円かかります。10時間使用の場合は、1ヶ月で約150円、1年で約1800円になります。
 

冷凍ご飯を電子レンジで解凍する場合の電気代

保温をせず、炊いたご飯を冷凍し、必要なときに電子レンジで解凍する場合の電気代についても見てみましょう。
 
「省エネ性能カタログ 2023年版」によれば、電子レンジで3分加熱する際の消費電力量は35ワットアワーです(動作時の消費電力量700ワットアワーの場合)。電力料金の単価31円/kWhをもとに計算すると、おおよその電気代は約1円になります。
 
このように、4時間や10時間といった長時間保温する場合は、冷凍ご飯を電子レンジで解凍するほうが経済的である可能性があります。
 
ただし、保温時間が短い場合や使用する製品によっては、電気代にほとんど差が出ないことも考えられます。
 

炊飯器の電気代をおさえる工夫

炊飯器の電気代は、日々のちょっとした工夫で節約することが可能です。本項では、炊飯器の電気代をおさえる工夫について見ていきましょう。
 

保温時間を短くする

保温機能は便利ですが、使用中は電気代が発生します。そのため、ご飯が炊き上がったらすぐに食べる、冷凍する、またはまとめ炊きするなどして、必要以上に保温時間を延ばさないよう心掛けましょう。
 

タイマー機能を上手に使う

タイマー機能を使えば、食べる時間に合わせてご飯が炊き上がるように設定可能です。タイマーを使わず、食事前に長時間保温すると電気代が余計にかかることがあります。
 
タイマー機能を活用すれば、電気代を節約できるうえに食べたいタイミングにご飯が炊き上がるので、炊きたてのおいしいご飯を楽しむことができるでしょう。
 

使わないときはコンセントを抜く

コンセントを差し込んでいると待機電力が発生するため、炊飯器を使用していないときはコンセントを抜くことをおすすめします。
 
「省エネ性能カタログ 2023年版」によれば、使用しないときに炊飯器のコンセントを抜くことで、年間で電気使用量を45.78キロワットアワー削減でき、約1240円の節約効果が期待できます。
 

省エネ型の新しい炊飯器に買い替える

古い炊飯器を使用している場合、新しい炊飯器に買い替えることで電気代を節約できる可能性があります。最近の炊飯器は、省エネ性能が向上していて、消費電力量が低くおさえられています。
 
購入時には初期費用がかかりますが、電気代というランニングコストをおさえつつ、よりおいしいご飯を楽しむことができるでしょう。
 

炊飯器を節約しながらおいしいご飯を食べよう!

炊飯器の保温にかかる電気代は、それほど高くありません。また、製品や使用状況、保温時間によっては、電子レンジでの解凍と同じくらい、あるいはそれ以上に経済的になることも考えられます。
 
とはいえ、電気代が全くかからないわけではないため、使用しないときはコンセントを抜いたり、タイマー機能を活用したりして、節約を心掛けて使用しましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ 2023年版
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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