更新日: 2024.11.06 貯金

30代で「1000万円」貯めている知人がいます。その年で1000万貯められるのは「少数派」でしょうか?

30代で「1000万円」貯めている知人がいます。その年で1000万貯められるのは「少数派」でしょうか?
30代を迎えて、貯蓄について本格的に考え始めた方もいらっしゃるかもしれません。貯蓄を始めるにあたり、「30代で1000万円貯めている人」の割合がどのくらいなのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
 
今回は、30代で1000万円以上貯めている人の割合について、ご紹介します。1000万円を貯めるポイントやコツもまとめましたので、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

30代で1000万円以上貯めている人の割合は?

金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の単身世帯で1000万円以上貯めている人の割合は、16.4%となっています。これは、金融資産を保有していない世帯も含んだ割合であり、金融資産保有世帯に限ると24.8%でした。
 
また、同調査における2人以上世帯の調査によれば、金融資産を保有していない世帯も含む30代で1000万円以上貯めている世帯の割合は15.1%、金融資産保有世帯に限ると21.1%でした。このことから、30代で1000万円以上貯めている人は、4~6人に1人程度といえるでしょう。
 
なお、保有している資産は「預貯金」が多い傾向にあります。そのほか「株式」や「投資信託」の保有割合が高くなっており、「債券」や「財形貯蓄」を保有している人は多くありません。
 
ただし、どのような貯蓄方法が適しているかは、人それぞれ異なるでしょう。上記の割合は、あくまでもひとつのデータとして参考にしてください。
 

30代で1000万円貯めるためのポイント・コツ

30代で1000万円を貯めようと考えている場合は、以下のポイントやコツを意識するとよいでしょう。
 

・家計の収支を見直す
・先取り貯蓄を利用する
・口座を使い分ける

 
それぞれの内容について、詳しく解説します。
 

家計の収支を見直す

まずは、毎月どのくらいの生活コストがかかっているのか、家計の収支を見直しましょう。例えば、毎月の食費はいくらかかっているのか、光熱費は高くなりすぎていないかなどを見直すことで、どの部分のコストを削るべきか把握できます。
 
とくに固定費の部分は、一度見直すことで、その後の節約維持にもつながります。月に1000円安くなれば、年間1万2000円の節約につながるため、計算してみましょう。
 

先取り貯蓄を利用する

先取り貯蓄とは、自動積立(定期)預貯金口座や、財形貯蓄制度などを利用した貯蓄方法です。これらを活用することで、例えば給与振込口座から貯蓄用口座へ自動的に振替が行われたり、会社が賃金から天引きで積み立てていったりするため、自身で現金を移動する必要がありません。
 
「先取り貯蓄」を利用することで、貯蓄する分を引いた額が手元に残ります。手元に残った金額で毎月の生活費をやりくりすることで、自然に貯蓄が増えるでしょう。将来に向けて貯蓄を考えている方は、先取り貯蓄の利用を検討してみてください。
 

口座を使い分ける

複数口座の使い分けも、貯蓄する際のポイントになるでしょう。生活費を入れる口座と貯蓄口座を分けておけば、使ってもよいお金かどうかを判断しやすくなります。また、貯蓄の目的別に口座を分けるのも効果的です。
 
1つの口座にお金を入れておくと、ついつい使ってしまいかねません。しっかりと現金を管理するために、複数口座を使い分けて、毎月の収支を管理するとよいでしょう。
 

30代で1000万円以上貯めている人は4~6人に1人程度

単身世帯の30代で1000万円以上貯めている人の割合は、全体の16.4%、金融資産を保有している層に限ると24.8%でした。2人以上の世帯では全体の15.1%、金融資産保有世帯に限ると21.1%です。そのため30代においては、およそ4~6人に1人は1000万円以上の金融資産を保有していることになります。
 
また、金融資産の保有割合を見てみると、預貯金が多い傾向にあります。金融資産を保有する際は、株式や投資信託なども含めた中から、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号3~6
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号3~6
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集