更新日: 2024.11.06 その他家計

「お風呂の残り湯で洗濯」するとどのくらい節約できるのでしょうか?毎日ひと手間かけて「残り湯」を活用していますが、いまいち節約できているという実感がわきません。

「お風呂の残り湯で洗濯」するとどのくらい節約できるのでしょうか?毎日ひと手間かけて「残り湯」を活用していますが、いまいち節約できているという実感がわきません。
「お風呂の残り湯を洗濯に使うと節約できる」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、具体的にどれほどの節約になるかを知らないと、実感がわかず、継続するのが難しくなります。
 
本記事では、お風呂の残り湯を洗濯に活用した際の節約効果を詳しく解説します。洗濯時に水道代を節約する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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洗濯で使用する水量と水道代

洗濯機の種類によって異なりますが、一般的には洗濯1回で使用する水の量は約100Lとされています。
 
東京都水道局の情報によると、水道代の単価は1Lあたり約0.24円です。水道代は「使用した水量×単価」で計算できます。そのため、洗濯1回で約100Lの水を使用した場合の水道代は、約24円です。1日1回洗濯を行う場合、1ヶ月(30日間)にかかる水道代はおよそ720円となります。
 
  

お風呂に使用する水量と水道代

製品や浴槽の大きさによって異なりますが、一般的なお風呂では1回の使用でおおよそ200Lの水を使うとされています。
 
水道代の単価が1Lあたり約0.24円とすると、1回のお風呂にかかる水道代は約48円です。毎日お風呂に入る場合、1ヶ月(30日間)でかかる水道代は約1440円になります。
 
※お湯の追加や追いだきによる水量の増加は含んでいません。
 
 

お風呂の残り湯を洗濯に使用した場合のシミュレーション

残り湯を洗濯に利用した場合の水道代をシミュレーションしました。残り湯のうち50Lまたは100Lを洗濯に使用した場合の水道代は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

洗濯にかかる水道代
(洗濯1回)
洗濯にかかる水道代
(洗濯15回)
洗濯にかかる水道代
(洗濯30回)
残り湯:使用なし 約24円 約360円 約720円
残り湯:50L使用
新たな水:50L
約12円 約180円 約360円
残り湯:100L使用
新たな水:0L
0円 0円 0円

このように、残り湯を活用することで、1ヶ月(30日間)で最大約720円の水道代を節約できます。年間365日で見た場合、50Lの残り湯を使用すると約4380円、100L使用すると約8760円の節約が見込めます。
 
※実際の金額とは異なる場合があります。
 

洗濯時の水道代を節約する方法

洗濯時の水道代を節約する主な方法は、以下のとおりです。

・まとめ洗いをする
 
・洗剤を入れすぎない
 
・新しい洗濯機に買い換える
 
・残り湯を使う

洗濯回数を減らすことで、使用する水量をおさえ、水道代を節約できます。経済産業省 資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によれば、洗濯物をまとめて洗うことで、年間で約16.75立方メートルの水を節約でき、水道代を約4360円節約することが可能です(※)。1ヶ月あたりでは約363円の節約になります。
 
また、洗剤を多く入れすぎると、洗濯時間が延び、水道代が高くなる可能性があります。適切な量の洗剤を使用することで、水の無駄遣いを防ぐことが可能です。
 
さらに、古い洗濯機を使用している場合は、新しい省エネ洗濯機に買い替えることで、水道代や電気代の節約が期待できます。最近の洗濯機は省エネ効果が高く、従来のモデルと比べて効率的に節約が可能です。
 
このように、まとめ洗いや洗濯機の買い替えなどを行うことで、洗濯時の節水効果が期待でき、水道代の節約にもつながります。
 
※定格容量(洗濯・脱水容量:6kg)の4割で洗濯する場合と、8割で洗濯回数を半分にした場合の比較
 

残り湯の節約効果を把握して、無理なく実践しよう!

お風呂の残り湯を洗濯に利用すれば、洗濯時の水道代を節約できます。1回あたりの節約額は小さくても、続けることで大きな節約効果が期待できるでしょう。
 
ただし、無理をして続けることでストレスがたまり、その反動で別の部分で浪費してしまうと、結果的に家計への負担が増える可能性があるため注意が必要です。
 
残り湯を活用した節約効果を理解した上で、無理のない範囲で取り入れるよう心がけましょう。
 

出典

東京都水道局 よくある質問 節水について
国土交通省 お風呂で
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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