実家では「だしパック」を使って味噌汁を作っています。「顆粒だし」の方がコスパがよいと思うのですが、化学調味料は体によくないのでしょうか?
配信日: 2024.11.12
本記事では、味噌汁を作るのに「だしパック」を使った場合と「顆粒だし」を使った場合の費用を比較するとともに、それぞれのメリット・デメリットや化学調味料である顆粒だしを使うことの健康への懸念点についてもご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
味噌汁を作るのに「だしパック」と「顆粒だし」を使った場合の費用を比較
まずは、だしパックと顆粒だしの費用を比較してみましょう。
例えば、9グラム×20袋で430円(税込み)のだしパックを使って2人前の味噌汁を作る場合、1回につき1袋使用するとして、1回あたりのコストは21.5円になります。
一方、8グラム×26袋で700円(税込み)の顆粒だしを使って同じく2人前の味噌汁を作る場合、1回につき2グラム使用するとして、1回あたりのコストは約6.7円です。
だしパックより顆粒だしの方が「コスパがいい」といえるでしょう。
「だしパック」と「顆粒だし」のメリット・デメリット
だしパックと顆粒だしのどちらを使用するか迷ったときは、それぞれのメリットとデメリットを確認してみましょう。
かつお節や煮干し、昆布などをお湯で煮立ててその抽出液をだしとして使用するもののことを「天然だし」といいます。だしパックは、これらの天然素材を粉末状にしたものをパックに入れたもので、袋ごとお湯に入れるだけで手軽にだしをとれます。
食品由来の必須アミノ酸やDHA・EPAがとれることなどもメリットの一つです。ただし、パックに入っている素材の量が決まっているため、味の微調整が難しいというデメリットもあります。
一方、顆粒だしはかつお節や煮干しなどの粉末を化学調味料や塩分、酵母エキスなどの添加物で味付けしたものです。お湯に溶かすだけで後から取り出す必要もないのでだしパックよりさらに手軽で、味の微調整が可能な点もメリットといえるでしょう。ただし、化学調味料や塩分などによる健康への影響を心配する人もいるかもしれません。
化学調味料である顆粒だしは体に悪い?
添加物が含まれている顆粒だしは化学調味料なので、体に悪いイメージがある人もいるでしょう。
しかし、東京都保健医療局によると、食品添加物を含む食品は長期間食べた場合の影響について安全性試験が行われたうえで使用目的や使用量、使用方法などが制限されており、その制限が守られているものしか販売されていないということです。
厚生労働大臣が食品添加物に指定しているものについては「人が一生毎日食べ続けても影響ない量」が設定されているようなので、健康への悪影響を心配する方も少し安心できるのではないでしょうか。
だしパックより顆粒だしの方がコスパがいいと考えられる|化学調味料でも健康への悪影響は心配ないといえる
味噌汁を作る際、だしをとるためにだしパックや顆粒だしを使用する人もいるでしょう。今回の事例では「実家ではだしパックを使っていたが、顆粒だしの方がコスパがいいのでは?」ということですが、前述の条件で算出すると、顆粒だしの方が1回あたりのコストが安く、味噌汁を作れる回数も多くなることが分かります。
顆粒だしは化学調味料なので「毎日のように食べる味噌汁に入れると健康に悪影響が及ぶのではないかと不安」という人もいるかもしれませんが、厚生労働大臣が食品添加物に指定しているものは一生毎日食べ続けても影響がない量のようです。そのため、健康面の心配は必要ないといえるでしょう。
出典
東京都保健医療局 食品添加物を含む食品を長い期間食べ続けても大丈夫なのですか?【食品安全FAQ】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー