更新日: 2024.11.13 働き方
大学生の息子は、サークルの友人と「有償ボランティア」に参加しているそうです。アルバイトと何が違うのでしょうか?
今回は有償ボランティアとアルバイトの違いについてご紹介します。どちらを選ぶべきか悩んでいるのであれば、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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有償ボランティアとアルバイトの違いは?
有償ボランティアとアルバイトは似ていると考えられがちですが、実際には以下のような部分に違いが設けられているようです。
●活動の目的
●報酬の性質
●雇用関係
●活動の仕方・自由度
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
活動の目的
有償ボランティアとアルバイトには、活動の目的に大きな差があると考えられています。
有償ボランティアはおもに社会貢献や自己実現が目的となっており、金銭的報酬を得ることが主要な目的ではないようです。対してアルバイトは、収入を得ることがおもな目的とされています。
このように何を目的として活動するのかは、有償ボランティアとアルバイトの違いと考えられるでしょう。
報酬の性質
有償ボランティアとアルバイトが受け取る報酬には、それぞれ性質が異なるとされています。
有償ボランティアが受け取る報酬は、交通費や活動にかかった実費、少額の謝礼などがあげられます。労働者には該当しないため、これらの合計金額が最低賃金を下回ることもあるでしょう。
アルバイトの場合、労働の対価として給与が支払われます。短時間労働者(パートタイム労働者)に該当するため、最低賃金を下回ることはまずないと考えられます。
雇用関係
雇用関係についても、有償ボランティアとアルバイトには違いが設けられているようです。
まず有償ボランティアですが、基本的に雇用関係を結ぶものではないとされています。ボランティアには活動の性格として「自主性」が求められると考えられていることから、雇用関係が生まれると、ボランティアとしては呼べなくなってしまうでしょう。
対してアルバイトの場合は、雇用契約に基づいた雇用関係が結ばれています。法律的にはアルバイトはパートタイム労働者として区分され「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」のことです。
活動の仕方・自由度
有償ボランティアとアルバイトは、活動の仕方や自由度にも違いがあるといえるでしょう。
一般的に有償ボランティアは、参加の可否や活動時間は自分自身で決定できるとされています。拘束時間が厳密に決められているわけではないようなので、例えば1時間だけ参加して帰ったり、途中から参加したりしても問題はないと考えられるでしょう。ただし、現場によってこの点は異なるため、参加する場合は確認が必要です。
アルバイトの場合は、出勤日や勤務時間などがシフトとして決められるケースがほとんどのようです。これらの時間は指揮命令下に置かれている時間帯と考えられ、自由な時間はないといえるでしょう。
有償ボランティアとアルバイトには活動方法や報酬などの部分に違いがある
有償ボランティアとアルバイトは似ているようですが、実際は活動の目的や報酬などの部分に違いがあります。どちらにもよさがあるため、子どもに適した方法を選ぶことが重要になるでしょう。
また、有償ボランティアはどの仕事や現場を選ぶかで得られる報酬や収入にも差が出てくるため、さまざまな面を比較、考慮したうえで決めるとよいかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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