更新日: 2024.11.13 その他家計

「ATM手数料」が「800円」を超える場合もあるって本当? 手数料の値上げが続くなかで、ATMを賢く利用する方法とは

「ATM手数料」が「800円」を超える場合もあるって本当? 手数料の値上げが続くなかで、ATMを賢く利用する方法とは
銀行窓口で現金の振り込みなどの手続きをすると手数料が発生することがあります。一方でATMを使えば無料でできる場合もありますが、近年はATMの手数料の引き上げを行っている、または引き上げを検討している金融機関もあるようです。
 
本記事では、ATM手数料の仕組みを理解し、無料で利用できる賢い方法や、スマホアプリを活用して手数料をおさえるテクニックを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ATM手数料の引き上げが行われているまたは検討されている理由

ATM手数料の引き上げには、近年のお金の取り扱い方の変化が大きく影響しているようです。例えば、キャッシュレス決済やネットバンキングの浸透により、ATMからお金を引き出す機会が減ったこと、また、お金を引き出さなくてもスマホ1台あれば買い物ができるようになったことなどが考えられます。
 
金融機関がATMを設置したり、維持したりするにはコストがかかります。利用者が減少するとATMを維持するのに十分な手数料を確保しにくくなります。そのため、ATMの手数料の引き上げによって、維持コストを補填する目的があるようです。
 
また、ATMからの振込手数料が引き上げられる半面、ネットバンキングの手数料は引き下げや無料化が進められているようです。これは、窓口の混雑解消やコスト削減を目的として、ネットバンキングへの移行を推進していることが理由だといわれています。
 

ATM利用時の手数料の改定内容

この章では、三井住友銀行と住信SBIネット銀行を例にATM利用時の手数料の改定内容をご紹介します。
 

三井住友銀行の場合

三井住友銀行では、2024年10月1日より、窓口・ATMともに振り込みに関する手数料が引き上げられました。
 
例えば、ATMで現金振り込みを行う際に、同一店宛てで振込金額が3万円未満の場合は、改定前は220円でしたが、改定後は550円となっています。また、ATMで他行宛ての振り込みを現金で行う場合は、880円が必要になります。
 

住信SBIネット銀行の場合

ネット銀行大手の住信SBIネット銀行は、2024年12月1日からATMでのキャッシュカード利用時の入出金手数料が引き上げられます。現状は、住信SBIネット銀行の優遇プログラムのランクに応じて一定回数の取引が無料となっており、無料回数を超えた場合には1回の取引ごとに110円の手数料が発生していました。
 
12月1日からは、優遇プログラムのランクによる無料回数が撤廃され、1回目から手数料が発生するようになります。コンビニに設置してあるローソン銀行やセブン銀行、イーネットのATMでは165円、イオン銀行のATMでは110円、ゆうちょ銀行のATMにおいては330円で設定されています。
 

手数料の引き上げられるATMをお得に利用する方法

手数料が引き上げられる反面、お得に活用できる部分も改訂されています。
 
住信SBIネット銀行では、アプリを使ったサービスとして「アプリでATM」があります。キャッシュカードの代わりにスマートフォンを使い、全国のローソン銀行やセブン銀行のATMから現金の入出金が無料でできるサービスです。
 
これまでは利用できる回数が優遇プログラムのランクに応じて決まっていましたが、2024年12月1日からは何度でも無料になるとされています。
 
また、その他の銀行においてもATMをお得に利用できるサービスがあるようです。
 
PayPay銀行では、コンビニATM、三井住友銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMでの毎月1回目の入金と出金での利用手数料が無料となっています。2回目以降は3万円未満の場合ゆうちょ銀行で330円、それ以外では165円の手数料が発生しますが、3万円以上の入出金の場合は手数料は何度でも無料です。
 

各金融機関のATM手数料やサービス内容を確認してなるべくお得に利用できる方法を見つけよう

ATM手数料は、金融機関各社ともに有料化や値上げが進んでいます。これまで無料だったものが、利用に応じて数百円程度の手数料が必要になるようです。
 
今回は、いくつかの金融機関でのお得に利用できる方法をご紹介しました。ですが、これらはほんの一部であり、手数料の有料化や値上げに対して、お得に活用できるサービスも金融機関ごとで用意されていることがあります。
 
今利用しているメインバンクでも知らない間にお得に活用できるサービスが提供されている可能性がありますので、一度確認してみましょう。
 

出典

株式会社三井住友銀行 国内振込手数料の改定
住信SBIネット銀行株式会社 住信SBIネット銀行、手数料ゼロの新時代へ
PayPay銀行株式会社 提携ATM利用手数料
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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