更新日: 2024.11.17 その他家計

生協で毎週「5000円」以上も食品を購入する一人暮らしの母。「スーパーで買った方がいい」と思うのですが、生協の方が安いのでしょうか?

生協で毎週「5000円」以上も食品を購入する一人暮らしの母。「スーパーで買った方がいい」と思うのですが、生協の方が安いのでしょうか?
生協(生活協同組合)はネットスーパーと同じように宅配サービスを利用できるため「定期的に買い物をしている」という人もいるでしょう。
 
しかし、一人暮らしで毎週5000円以上も食品の買い物に利用しているとなると「買いすぎなのでは?」と疑問に思うこともあるかもしれません。
 
本記事では、生協の利用者層や平均利用額とともに、スーパーと比較した場合にどちらが節約になるのかをご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「毎週生協で5000円以上の買い物」は平均的?

日本生活協同組合連合会が2021年に実施した「全国生協組合員意識調査」の結果によると、60代・70代・80代以上の1ヶ月の生協利用金額は表1のようになっています。
 
表1

60代 70代 80代以上
3000円未満 5.7% 5.0% 5.0%
3000円以上5000円未満 7.2% 7.7% 5.7%
5000円以上1万円未満 11.7% 9.0% 11.7%
1万円以上2万円未満 19.0% 19.5% 21.1%
2万円以上3万円未満 16.3% 14.1% 15.9%
3万円以上4万円未満 11.5% 10.5% 9.4%
4万円以上5万円未満 6.7% 7.1% 7.2%
5万円以上 8.1% 11.2% 6.9%

出典:日本生活協同組合連合会「2021年度全国生協組合員意識調査」を基に筆者作成
 
今回の事例では「一人暮らしの母が毎週生協で5000円以上も買い物をする」ということです。
 
1ヶ月に換算すると2万円以上になると考えられますが、表1では月に2万円以上購入している人の割合がそれぞれの年代で4割前後を占めていることが分かります。そのため、平均的な金額といってよいかもしれません。
 

生協の利用者層は?

同調査によると、生協組合員の平均年齢は59.0歳で、60代以上の割合は47.2%とほぼ半数に達しているということです。平均年齢は年々上昇傾向にあり、同時に20~40代の割合が減少してきているという特徴があります。
 
性別については約9割が女性で、女性組合員のうち60代の44.5%、70代の74.5%、80代以上の82.0%が「職業にはついていない(専業主婦など)」と回答しています。
 
また、世帯構造については「夫婦と子ども世帯」が37.1%と最も多く、次いで「夫婦のみ世帯」「単独世帯」となっているようです。
 
今回のケースは一人暮らしをしている高齢女性だと考えられるため、生協の利用者層としては一般的である可能性があります。
 

生協とスーパーではどちらが節約になる?

生協には店舗で販売している場合と宅配で販売している場合があります。生協の宅配はネットスーパーと似ていますが、オリジナル商品が豊富にあることや、産地直送にこだわった商品が購入できることなどが特徴です。
 
「産地などにこだわらないのであればスーパーの方がお得なのでは?」と思うかもしれませんが、生協ではセール商品なども販売されているため、そういった機会をうまく利用すればスーパーより節約できることもあるでしょう。
 
また、市場で野菜の価格が高騰したときなどにも、生産者との直接的な取引により価格を決めている生協の野菜はその影響を受けにくいようです。
 
スーパーより生協の方が必ず節約できるわけではないかもしれませんが、タイミングや購入する商品によってはお得に買い物ができる可能性があります。
 

「生協で週5000円以上の買い物」は平均的といえる可能性がある

今回参照した調査結果によると、1ヶ月の生協利用金額は高齢になるほど高くなる傾向にあり、60代・70代・80代以上では「月2万円以上」が4割前後を占めています。
 
今回の事例では「週5000円以上の買い物は平均的なのか?」ということですが、月に換算すると2万円以上になるため、平均的であるといってよいでしょう。
 
「生協よりスーパーを利用した方が節約できるのでは?」という疑問もあるかもしれませんが、生協ではセール商品なども販売されていたり、市場における価格高騰の影響を受けにくい商品もあったりするため、うまく活用すればスーパーよりお得に買い物ができる可能性があります。
 

出典

日本生活協同組合連合会 2021年度全国生協組合員意識調査 I 組合員のプロフィール(9、10、15、22ページ)、6 生協利用の状況 年代別 月当たり生協利用金額(問15)(91ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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